千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2017年1月号 ★
配信日時:2017/01/10 08:00
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     ちば中央博メール 2017年1月号(2017年1月10日発行・第125号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「4館園連携企画作品展覧会(巡回展)
「ちば生きもの科学クラブ2016〜サルの仲間と私たち〜」の御紹介」 
3.イベント情報
(1)中央博物館本館 特別企画展示・生態園トピックス展・ミニ展示・巡回展
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「地球史を見るツール-地層の模様-」 

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1.お知らせ
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 新年おめでとうございます。2017年の幕開けは美しい初日の出でした。平安を祈り
ました。今年は酉年、本館では干支にちなんだ新春恒例の展示に加え、チーバくんの
10周年感謝展などが続々と続きます。生態園では、舟田池の水位がだいぶ下がって、
カモの仲間、サギの仲間、カワウ、カイツブリ、カワセミが魚をとっているようすが
観察できます。アオサギが大きなウシガエルを掘り出しては一所懸命飲みこむことも
あります。寒い日には池が凍って、カモたちのまさかのスケーティングを目撃できる
かもしれません。

■新企画のお知らせ■
 これから年度末にかけては卒園遠足の季節です。小学校入学に胸を膨らませた小さ
なお客様のために、新企画【園児向けイベント 卒園遠足で博物館を知ろう】を開催
します。2月9日(木)と10日(金)は園児が大好きな昆虫を、2月16日(木)と17日(金)に
は貝を見たり触ったりできます。各日とも10時~12時に実施予定です(定員なし、団
体申込が必要)。

■研究室から■
 節目を迎えるのは子どもたちばかりではありません。「研究室から」では、さかの
ぼって12月号から4回にわたり、今年度末に定年を迎える研究員による記事を掲載し
ます。今月号では、地層の模様に秘められた壮大な地球の風景をめぐって、地学研究
科長の岡崎浩子が寄稿しています。もし12月号の「どんぐりが作る森」(原正利著)を
読み逃された方は、バックナンバーをぜひお読みください。
    こちらから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=156

 新しい年、皆様の御健康を願います。引き続き「ちば中央博メール」をご愛読いた
だきますようお願い申し上げます。

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2.中央博の窓−89  4館園連携企画作品展覧会(巡回展)
「ちば生きもの科学クラブ2016〜サルの仲間と私たち〜」の御紹介
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 「ちば生きもの科学クラブ」は、生きものを科学的に観て楽しみ、体験を通して考
える連続講座です。5年目は千葉市中央図書館が新たに加わり、千葉市科学館、千葉
県立中央博物館、千葉市動物公園の4館園がそれぞれの得意なところを活かして、ま
すます充実した活動を展開できました。
    各館園について、詳しくはこちら↓
    千葉市科学館 http://www.kagakukanq.com
    千葉市動物公園 https://www.city.chiba.jp/zoo/
    千葉市中央図書館 http://www.library.city.chiba.jp
クラブ生は小4から大人までの24名で、各館・園の職員とボランティアが活動支援に
あたりました。
 今年度のテーマは「サル」。5月から11月までに8回の講座を開催しました。当館で
は、ニホンザルの全身の骨格標本を並べて観察し、どんな年齢・性別のサルだった
か推理する骨探偵ゲームをしました。動物公園では、給餌器を竹で自作してサルたち
に与え、どんな行動をするか観察しました。科学館では、サルの手形模様の手拭(ぬ
ぐ)いを作り、オランウータンの生息地破壊の現状をゲームで体感しました。図書館
では本の探し方、調べ方とまとめ方を学びました。こうしてクラブ生は各自で研究テ
ーマを選び、調査したことを作品にまとめて、昨年11月20日の最終回で発表しまし
た。当館では、クラブ生の作品を1月29日(日)まで地学展示室前の廊下に展示します。
クラブ生がサルにまつわる何に興味を持ち、何がわかったのか、ぜひ御覧ください。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=19622
                  (動物学研究科 研究員 下稲葉 さやか)

※平成29年度のクラブ生の募集は未定です。

    (参考)ちば中央博メールバックナンバー 2016年1月号 
    中央博の窓「今年の干支(えと)、サルのはなし」は、下記リンクから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=156

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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館 特別企画展示・生態園トピックス展・ミニ展示・巡回展
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◆【特別企画】まるごとチーバくん展~ありがとう、10周年~◆
会期:1月11日(水)から31日(火)まで
会場:本館2階 第1企画展示室
内容:千葉県マスコットキャラクター「チーバくん」が誕生して今年1月1日で10年を迎
えます。チーバくんの作者の坂崎千春さんによるチーバくんの原画や、10年間のチー
バくんの写真やグッズを展示して、千葉県の歩みを振り返ります。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1065

◆【ミニ展示】干支にちなんで−酉年(とりどし)−◆
会期:1月15日(日)まで
会場:本館2階 第2企画展示室
内容:平成29年の干支である「酉(とり)」にちなんで命名されたさまざまな生き物の
標本や、化石・岩石などを展示します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=889

◆【千葉市科学館・千葉県立中央博物館・千葉市動物公園・千葉市中央図書館連携企
画作品展覧会(巡回展)】ちば生きもの科学クラブ2016〜サルの仲間と私たち〜◆
会期:1月29日(日)まで
会場:本館2階地学展示室前廊下
内容:ちば生きもの科学クラブの連続講座を受講したクラブ生が、自分でテーマを決
め、調査に取り組んだ作品を紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=19622

◆【ミニ展示】古い道具とむかしのくらし!◆
会期:1月13日(金)から3月10日(金)まで
会場:本館2階 体験学習室〈たいけんの森〉
内容:この時期、小学3年生が社会科で学ぶ単元は「古い道具とむかしのくらし」で
す。今はほとんど使われなくなった火吹き竹や五玉そろばん、わらじなど、「食べ
る」、「住む」、「履く・かぶる・背負う」にまつわる民俗資料(大利根分館収蔵)を
展示します。希望する学校には解説を行います。団体受付時にお申込みください。

◆【生態園トピックス展】身近な植物にも「へぇー」がある◆
会期:3月5日(日)まで
会場:生態園 オリエンテーションハウス
内容:身近な植物も、見方を変えれば知らなかった姿が現れてきます。ほんのちょっ
と専門的な角度から見た植物の姿を、写真や実物などで紹介します。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2016plant/index.htm
※1月15日(日)と2月12日(日)にミュージアム・トークを開催します(本館2階受付前集
合/各日2回開催、11時~11時半、14時30分~15時)。本館入場料が必要です。

◆【研究紹介コーナー】80年ぶりの再発見! ツメナガイバラモエビ◆
会期:3月26日(日)まで
会場:本館2階 房総の地学展示室側廊下
内容:当館主任上席研究員駒井智幸(動物学研究科)らは、北海道羅臼沖から約80年
ぶりに深海性ツメナガイバラモエビLebbeus longidactylusを再発見し、詳細な記載
を行いました。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=787

◆【研究員紹介コーナー】◆
会期:3月31日(金)まで
会場:本館2階 光庭前廊下
内容:平成28年度の本館・分館の研究職員を紹介しています。「所属」「名前」「職
名」「専門分野」「写真」と「メッセージ」をどうぞ御覧ください。
    ウェブサイトの研究員紹介も併せて御利用ください。こちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=168

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
                        (1月10日(火)〜2月12日(日)) 
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【歴史学講座 民俗映像上映会−房総に伝わる技術−】
日時:1月21日(土)13時30分~15時
場所:本館 1階講堂
内容:房総地方に伝わる民俗技術などに関する簡単な解説とその記録映画を上映しま
す。今回は、野田の樽職人の技を御覧いただきます。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:各回先着150名(入場料不要、保険料不要、材料費不要)

【生態学環境講座 自然の音サロン 冬 サウンドウォーク付き】
日時:2月11日(土・祝)13時30分~15時30分
場所:本館1階 講堂/生態園
内容:今年度は「春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ」と清少納言が趣深いとした季
節の事象を追ってきました。4回目は「冬はつとめて」と早朝に着目し、とっておき
の冬の音風景を御紹介します。後半は、冬ならでは音を聞きに、生態園を散歩します。
対象:小学生以上(小学生は保護者参加)
定員:なし(無料)
    (参考) ちば中央博メールバックナンバー 2016年9月号 
    中央博の窓「自然の音サロン-季節の音を愛でる-」は、下記リンクから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=156

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◆【森の調査隊】
日時:基本的に毎月第2・第4日曜日12時~16時(当日随時受付)
直近では、1月22日(日)、2月12日(日)に実施します。
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。小学
校の授業で訪れる学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナルの
ペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(小学生は保護者参加)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日13時~(30分程度)
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲー
ムなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの1月・2月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=476
2月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=477

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=488
2月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=489

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 晴天の日が多くなってきました。大利根分館から連日のように筑波連山を望むこと
ができます。また、筑波山の後ろに白く雪化粧した日光男体山もときどき見ることが
できます。筑波おろしは冷たいのですが、確実に日が延びていることを実感できるこ
の頃です。運が良ければ立春の頃に、大利根分館から「ダイヤモンド富士」が見られ
るかもしれません。
    詳しくは、関東の富士見百景 (外部リンク)↓
    http://www.ktr.mlit.go.jp/honkyoku/kikaku/fuji100/highlight/diamond.htm
 大利根分館では、3月31日(金)までは予約団体のみの見学期間です。今年度は、小
学3年生の社会科学習「古い道具とむかしのくらし」に加え、4年生の地域の歴史
「水郷の歴史」単元の見学もあるので、展示室で活動する児童が増えています。
また、学校向けの「古い道具とむかしのくらし」の出前展示と授業もお受けしていま
す。見学や出前授業などを希望される団体の方や、資料閲覧などで御利用の方は,事
前に電話でお問い合わせください(Tel:0478-56-0101)。

◆【収蔵資料展】古い道具とむかしのくらし◆
会期:3月17日(金)まで(要予約、団体のみ)
会場:大利根分館 第3展示室
内容:小学校3年生の社会科学習の内容に合わせ、衣食住に関する約150点の民具類を
紹介しています。下駄や草履(ぞうり)などを履(は)いたり、昔のおもちゃで遊んだり
できる体験コーナーもあります。子どもたちが、関心を持った資料を自ら調べられる
ように、解説を工夫しました。さらに、大利根分館デジタルミュージアム「むかしの
道具」は、事前学習に最適です。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/dougu/index.html

■講座等
【体験講座 気分は平安貴族 -十二単(じゅうにひとえ)と束帯(そくたい)の試着-】
協力:東京成徳大学
日時:3月4日(土)-5日(日) 各日10時~12時、13時30分~16時
場所:大利根分館(集会室)
内容:平安貴族たちが着た十二単(じゅうにひとえ)や衣冠束帯(いかんそくたい)など
の衣装を、東京成徳大学日本伝統文化学科の学生の方々による着付けで試着できます。
記念撮影もどうぞ。
対象:身長145cm以上の男女 各組5名まで
定員:午前4組、午後5組(参加費1人当たり500円)
※大利根分館まで往復ハガキによる事前申込が必要です。申込期間は2月1日(水)から
20日(月)まで。20日の消印有効。申込み多数の場合は抽選となります。
    申込方法などの詳細はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1095&block_id=4454#_4454

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 大多喜城分館は今年も正月2日と3日に開館しました。来館された1552名の皆様には
感謝の記念品をお渡しできました。新しい年、大多喜城分館へぜひお出かけください。
さて、冬は空気が澄みわたり、大多喜城からは城下の街並みや周辺地域が遠くまでよ
く見えます。3階展示室にある城下町の模型と見比べるには、今がもっともよい季節
かもしれません。また、城下を歩けば、模型の中にあった建物を間近に体験できます。
    たとえば、商い資料館はいかが。(外部リンク)↓
    http://www.town.otaki.chiba.jp/index.cfm/10,395,60,129,html 
    (参考)城下町散策地図(外部リンク)↓
    http://www.town.otaki.chiba.jp/index.cfm/10,402,c,html/402/20140317-134256.pdf (表)
    http://www.town.otaki.chiba.jp/index.cfm/10,402,c,html/402/20140317-134327.pdf (裏)
 1月14日(土)には、博物館セミナー「城下を歩く-大多喜城周辺史跡めぐり」もあ
ります。詳しくは下記をご覧ください。

◆特別公開II「重要文化財 大薙刀(おおなぎなた)」◆
会期:2月12日(日)まで
会場:大多喜城分館
内容:南北朝時代の第一級刀工といわれた法城寺国光(ほうじょうじくにみつ)作と伝
えられている重要文化財の大薙刀を展示します。
※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1249&block_id=11191#_11191

■講座等
※すべて事前申込が必要です。下記への参加を御希望の方は、電話でお早めにお申し
込みください。電話0470-82-3007
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=453

【博物館セミナー 古文書講座】
日時:1月12日(木)、2月9日(木) 各日13時30分~15時30分
場所:大多喜城分館 研修館
内容:古文書の読解に挑戦し、読み方の上達を目指すとともに地域の歴史への関心を
深めていきます。1月の教材は大多喜の役替帳。江戸時代人事異動が見えてきます。
2月は佐原の新島村の由来について読み進めます。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=bbs_view_main_post&post_id=1248&block_id=11191#_11191
対象:一般
定員:事前申込40名(無料)
※参加者には記念品を差し上げます。

【博物館セミナー 城下を歩く-大多喜城周辺史跡めぐり-】
日時:1月14日(土)13時30分~16時
場所:地元の城郭研究者小高春雄氏の案内で、中世大多喜城跡と想定される栗山台、
中世城主の武田氏や正木氏の菩提寺である東長寺(とうちょうじ)、近世城主の松平
(大河内)氏の菩提寺である円照寺など、大多喜城周辺の史跡を巡ります。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1064
    (参考)大多喜城・城下周辺見どころ(外部リンク)↓
    http://kankouotaki.com/midokoro.html
対象:小学校高学年以上
定員:事前申込30名(保険料50円)
※参加者には記念品を差し上げます。

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4.研究室から-61  地球史を見るツール-地層の模様-
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 化石に興味のある方は結構いらっしゃいますが、化石が入っている地層の中に、た
くさんの模様があるのは御存知ですか?
 地層自体がバウムクーヘンのような縞々(しましま)だとお思いでしょうが、よく見
るといろいろな模様があります。模様のほとんどは流れ模様なので、そこからは地層
がたまった時の流れのようすを知ることができます。川の流れだったり、海の波だっ
たり、風の流れだったり。
    流れ模様の画像は、中央博デジタルミュージアム
    「STOP2養老渓谷周辺-バウムクーヘンのような砂泥互層」で見てみよう。↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/geotour/kazusa/tour/202.html
 地球史初期の生物がいない大昔のさざ波模様も、地層の中には残っています。植物
も動物もいない、どんな景観だったのか想像もつかない世界です。ただ、風は吹いて
いて、砂浜でさざ波が立っているのです。水惑星の地球ならではできごとです。
 私はこれまで、房総の地層の中からさまざまな模様を見つけながら、その成り立ち
を考え続けてきました。房総の大地は深い海から生まれ、つい数十万年前にようやく
内海になりました。現在の東京湾よりもずっと広大な海になったのです。そこではク
ジラやサメが泳いでいたわけですが、地層を見れば、彼らがどんな環境に棲んでいた
のかがわかります。
    クジラやサメなどの化石はこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/geotour/kazusa/Fossils/Vertebrate/KazusaG_Vertebrate.htm
 最近の私の研究は、実際の川や海で堆積物を調査したり、水路実験などから大地が
できるようすをよりリアルに再現したりしています。
    堆積物の調査や水路実験など一連の画像は、中央博デジタルミュージアム
    「STOP3鹿野山周辺ツアー-砂でできた山」で見てね。↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/geotour/kazusa/tour/302.html
                  (主席研究員兼地学研究科長 岡崎 浩子)

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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/	
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