千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第125号(203)
配信日時:2017/01/21 09:25
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第125号(203) 2017年1月20日∞
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 もくじ
[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について
[2]2月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿城主簗田氏 1 ―簗田氏発展のルーツを探る―」
[4]季節だより
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[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館。(ただし、入館は16時まで。)

★(1)「第16回関宿城百景写真展」
  公募した関宿城周辺を題材とした写真を展示します。
 期 間  平成29年1月9日(祝・月)〜2月12日(日)
      休館は月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は翌日。)
 時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
 場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
 入場料    一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円)
      中学生以下・65歳以上:無料

★(2)パネル展「河川敷のいきもの」
  江戸川流頭部の河川敷に見られる四季折々の草花や昆虫などを写真で紹介します。
 期 間  2月14日(火)~4月23日(日)
      休館は月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は翌日。)
 時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
 場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
 入場料  一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円)
      中学生以下・65歳以上:無料

★(3)博物館セミナー(6)「簗田家文書の世界(4)―書状類3―」
  当館の展示協力員、新井浩文氏による博物館セミナーです。戦国時代に関宿城主で
  あった簗田氏は、古河公方足利氏の重臣でした。北関東への進出を狙う後北条氏と
  たびたび合戦に及びました。今回は、前回に引き続き簗田家文書の中から書状を中
  心に取り上げ、簗田氏の天正期以降の動向について紹介します。
 期  日   2月19日(日)
 時  間   13時30分~15時30分  
 場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
 定 員  30名 
 対 象  一般 
 受講料  200円
 申込み   1月19日(木)9時から電話で申込み受付(先着順) 
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

★(4)郷土食講座「鷹菜漬け」
  地元の方の指導により、関宿地域で作られている鷹菜漬けの鷹菜を樽に漬ける工程
  までを体験します。樽は持参で、漬けた後持ち帰りとなります。
 期  日   2月25日(土)・26日(日)・3月4日(土)・5日(日)
 時  間   10時30分~11時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
  定 員  各10名 
 対 象  一般 
 参加費  各50円(別途鷹菜代1,500円)
      *漬物樽(20リットル以上)を持参のこと。
 申込み  1月25日(水)9時から電話で申込み受付(先着順) 
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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◆◆◆2月の休館日について◆◆◆
 6日(月)・13日(月)・20日(月)・27日(月)は休館します。
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[2]2月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
  千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関
  宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑、首
  塚(刑場跡))や寺院(昌福寺、宗英寺、実相寺、光岳寺)を学芸員が案内し、解
  説します。
 期  日   3月12日(日)
 時  間   10時~15時
 場  所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
      【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
 定 員  30名
 対 象  一般
 参加費  50円(別途昼食代 1,000円)
 申込み  2月12日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー(7)「淀川水系と利根川水系の川船比較」
  当館の展示協力員、松井哲洋氏による博物館セミナーです。古文書や現存する船の
  調査結果を参考に、2大都市圏の生活を支えてきた利根川水系と淀川水系の川船の
  比較をします。
 期  日   3月19日(日)
 時  間   13時30分~15時30分
 場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
 定 員  30名
 対 象  一般
 受講料  200円
 申込み   2月19日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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[3]せきはく豆辞典「関宿城主簗田氏 1 ―簗田氏発展のルーツを探る―」

 簗田氏は、室町時代初期まで遡る武家で、もとは下野国簗田郡簗田御厨(しもつけのくに
やなだぐんやなだみくりや:現栃木県足利市福富町)を本拠とする在地の小領主でした。足
利氏の家臣でしたが、特別高い地位ではなかったようです。一説には、桓武平氏の流れを
くむ平維茂(たいらのこれもち)の子良衡(よしひら)を祖とし、近江国久田郡(おうみのくに
ひさだぐん:現滋賀県長浜市余呉町)を本拠とし、義助の時に下野国簗田郡に移り、子の氏
助の時から簗田姓を名乗ったといわれていますが、この説には検討の余地があります。
 室町幕府が成立すると、関東を特に重視した幕府は、貞和5年(1349)に鎌倉に鎌倉府を
置き、足利基氏(あしかがもとうじ)を初代鎌倉公方(長官)としました。この時に簗田氏は配
下となりました。その後、第3代鎌倉公方足利満兼(あしかがみつかね)の代に、簗田助良(や
なだすけよし)が「満」の字を拝領し、満助(みつすけ)と称したとも伝えられています。以
後、鎌倉公方足利氏から1字拝領することが簗田氏の慣例となりました。
 また、簗田満助の代には、それまでの本拠地であった簗田御厨から下総国葛飾郡内の下
河辺荘(しもこうべのしょう:現千葉県北西部から埼玉県東部にかけて存在した荘園)に移
り、水海(みずみ:現茨城県古河市)を本拠としました。
 利根川東遷事業(中世末から近世初期にかけて行われた水上交通網の整備と江戸を水害
から守り、さらに、水田を増やし米の収穫量を上げるための河川のつけ替え土木工事)が行
われる以前のこの地域は、荒川・利根川・隅田川水系、渡良瀬川・太日川水系、鬼怒川・
常陸川・香取海水系などの河川が入り組んでおり、これらを利用した水上交通の要衝であ
るとともに、洪水の多い地域でもありました。
 同地域は、第2代鎌倉公方足利氏満(あしかがうじみつ)の時に鎌倉府の御料所(直轄地)
として編入されたところで、似たような状況であった簗田御厨を治めてきた簗田氏の経験
手腕を足利氏が見込んでのことと考えられています。
 さらに、満助は自分の娘を第4代鎌倉公方足利持氏(あしかがもちうじ)の側室とし、鎌
倉公方とのつながりを強固なものにしました。
 しかしながら、持氏は第6代将軍足利義教(あしかがよしのり)と不和になり、永享10年
(1438)に義教は関東へ討伐軍を送り、持氏を討つという「永享(えいきょう)の乱」が起こ
ります。簗田一族発展の基礎を築いた満助でしたが、この最中に討死をしてしまいました。
                                    (村田)

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[4]季節だより
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 成人式やセンター試験が終わり1月も後半に入っています。この時期はまさしく冬本番
です。特に今年は、日本列島のかなり南の方まで第一級の寒気に覆われ極寒となっており
ます。ただ、日の入り時刻がだいぶ遅くなってきました。少しずつ春が近づいてきます。
 1月9日から開催されています「第16回関宿城百景写真展」は2月12日までです。
すばらしい作品がたくさん展示されています。そのあと2月14日(火)から、パネル展
「河川敷のいきもの」が開催されます。四季折々の草花や昆虫などを多くの写真で紹介し
ます。大勢の方々が楽しみにしていることと思います。どうぞ御家族おそろいでお出かけ
ください。
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