千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2012年8月号 ★
配信日時:2012/08/10 08:10
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ちば中央博メール 2012年8月号 (2012年8月10日発行・第72号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目次

1 お知らせ
2 コラム:中央博の窓
3 イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 企画展・テーマ展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4 研究室から[研究コラム]

----------------------------------------------------------------------------
お知らせ
----------------------------------------------------------------------------
猛暑の毎日が続いております。夏休みを迎え、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて、本館や分館では夏の展示がそれぞれスタートし、好調な滑り出しです。本館で
開催中の企画展「シカとカモシカ-日本の野生を生きる-」では、毎週末ごとに様々
な関連イベントをご用意しております。展示室内で挑戦する「カモシカクイズ この
顔をさがせ!」は、意外と難問なようで大人の方にも楽しんでいただいているようで
す。大利根分館や、大多喜分館からも、夏休みの楽しい話題が聞こえて来ています。
現在、千葉県では、夏の観光キャンペーン「夏の房総、君を待ってる!」を開催中。
分館へも、県内旅行気分で気軽にお出かけください。


----------------------------------------------------------------------------
コラム:中央博の窓-36  「音環境調査会」活動中!
----------------------------------------------------------------------------
今年もまた香取市佐原の音環境調査に行ってきました。昨年は大地震の後で祭りの音
はあまり聞こえませんでしたが、今年は復興も進み大変なにぎわいになりました。街
の方からの祭りの音は遠くでも聞こえていて、街中にいなくても音でつながっている
のだというお話を聞きました。調査では、祭りの音がどこまで聞こえているのかに注
意しながら、7月13日は街中、14日は利根川から常陸利根川までの水郷、15日は大戸
や与倉の谷津田など全部で16地点で音と写真をとりました。いろいろすばらしい音が
ありましたがその中でも印象に残ったのは、石納の水田でのトウキョウダルマガエル
のゴゴゴゴという声とトノサマバッタがジャンプした時のハタハタハタという羽音で
す。8月から9月にかけて、これらの音を使って、佐原の夏の音風景のパノラマを作成
し、来年度の企画展では皆様に楽しんでいただきたいと思います。
 只今、来年度の企画展に向けて音環境調査員を募集中です。佐原や希望の調査地で
音の記録に参加しませんか。事前の研修会がありますのでお問い合わせください。

  ※お問合せ先 TEL:043-265-3397、FAX:043-266-2481
   生態学・環境研究科 大庭まで

               (生態学・環境研究科長兼主席研究員 大庭照代)

----------------------------------------------------------------------------
中央博物館本館・生態園
 企画展・テーマ展示
----------------------------------------------------------------------------
企画展「シカとカモシカ」開催中!

◆企画展「シカとカモシカ-日本の野生を生きる-」◆

 会期 〜9月17日(月・祝) 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
    ※9月3日(月)、10日(月)は休館
 内容 日本の野生動物を代表する2大草食獣、シカとカモシカ。長年の研究の成果
    をもとに実物標本、オリジナル映像等により、その野生に迫ります。世界の
    シカ・カモシカも参集! 知られざる世界が目の前に!!
 会場 千葉県立中央博物館 企画展示室及び2階ホール

    ※入場料:一般500円、高・大学生250円、中学生以下・65歳以上、無料。

 ◇関連イベントも沢山ご用意しております

   詳しくはこちら↓
   http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=640

 ◇「ちばジカプロジェクト」実施中!
  企画展「シカとカモシカ-日本の野生を生きる-」をきっかけに、千葉市科学館
  ・千葉県立中央博物館・千葉市動物公園の千葉市内 3つの施設が連携し、野生動
  物のことをもっと知りたくなるイベントを実施しています。

  ◎シカ探調査隊「トナカイを調査せよ!」
   ワークシートの指令をクリアしながら3施設を巡ると、オリジナル缶バッジが
   もれなくもらえます。

   詳しくはこちら↓
   http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=636

◆生態園トピックス展「第9回生態園ギャラリー」投票受付中◆
 会期 〜9月2日(日) 9:00〜16:30(入園は16:00まで)
 内容 生態園撮影会で撮影された写真作品を、オリエンテーションハウス内に展示
    します。来園者の投票により優秀作品を決定します。
 場所 千葉県立中央博物館 生態園オリエンテーションハウス

   ウェブページはこちらから↓
   http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=360

----------------------------------------------------------------------------
中央博物館本館・生態園
 当日申し込みで参加できるイベント(8月10日〜9月9日まで)
----------------------------------------------------------------------------
◆企画展関連行事
☆自然誌シンポジウム☆
【どうする?房総のシカと生物多様性保全】
  日時 8月19日(日) 10:30〜15:30 講堂
  講師 揚妻直樹氏(北海道大学和歌山研究林)
     鈴木 牧氏(東京大学大学院新領域創生科学研究科)
     大野啓一(千葉県立中央博物館)
     浅田正彦氏(千葉県生物多様性センター)
     コーディネーター:花輪伸一氏(元WWFジャパン)
  内容 千葉県のニホンジカの保護管理の現状や、近年全国的に問題になっている
     ニホンジカによる植生・生物多様性への影響について、現状と課題を紹介
     するとともに、今後について論議を行います。
     (千葉県生物多様性センター共催事業)
  費用 無料
  定員 200名 (小学3年生以上、小学生は保護者同伴)


【鳴竹つくりに挑戦】 研修室
  日時 8月12日(日) 10:30〜12:00、13:30〜15:00
  内容 徳川将軍の鹿狩では「鳴竹」と呼ぶ法螺貝のように吹き鳴らす竹の道具を
     使いました。竹に穴をあけ、大きな音を出すことができる「鳴竹」を作っ
     てみましょう。
  費用 無料
  定員 各回10名(小学3年生以上、小学生は保護者同伴)

【○×クイズ大会 めざせ!シカ博士・カモシカ博士】 一階ホール
  日時 8月15日(水) 13:30〜14:30
  内容 シカ・カモシカに関連した○×式の楽しいクイズ大会です。
     優勝者には景品を贈呈します。
  費用 無料
  定員 100名(小学生以上、小学生は保護者同伴)

【シカの骨パズルに挑戦!】 一階ホール、研修室
  日時 9月1日(土) 13:30〜14:15、15:00〜15:45
  内容 ニホンジカの骨を全身の形になるよう、パズル気分で並べてみましょう。
  費用 無料
  定員 各回20名(小学生以上、小学生は保護者同伴)

【ヤマビルとたわむれよう】 一階ホール、研修室
  日時 9月2日(日) 13:30〜14:15、15:00〜15:45
  内容 シカ・カモシカに寄生するヤマビルについて、生きているものを見て、
     触って(?)、知ってもらいます。
  費用 無料
  定員 各回20名(小学生以上、小学生は保護者同伴)

【講演会「縄文人・弥生人とシカとのかかわり」】 講堂
  日時 9月9日(日) 13:00〜15:30
  講師 西野雅人氏(千葉県教育庁教育振興部文化財課)
     渡邊修一氏(千葉県立美術館)
  内容 縄文時代の遺跡から出土するシカの角や骨、それを使った道具類等の分析
     から明らかになったシカと縄文人のかかわり方を西野氏に、卜占(ぼくせ
     ん)に使われたシカの骨や、銅鐸に見られるシカの絵画などから弥生人と
     シカとのかかわり方を渡邊氏に分かりやすく解説紹介していただきます。
  費用 無料
  定員 200名(小学生以上、小学生は保護者同伴)

◆夏休み関連行事
【夏休み自由研究相談会(後編)】 一階ホール
  日時 8月25日(土)、26日(日) 10:00〜15:00
  内容 当館の研究員が、夏休みの自由研究についての相談を受けます。
  費用 無料
  定員 なし

◆環境教育講座
【石仏入門講座】 講堂
  日時 8月11日(土) 13:00〜15:30
  内容 「房総を訪れた木食上人」をテーマとした入門講座を行います。
  費用 無料
  定員 200名(中学生以上)

◆歴史学講座
【浮世絵を支える技術〜彫りと摺り〜】 講堂
  日時 8月26日(日) 13:30〜15:30
  内容 浮世絵を作り上げる,彫り・摺りの技術や道具を紹介します。
  費用 無料
  定員 200名(高校生以上)

◆山のフィールドミュージアム関連行事
【山の学校101「川のいきもの3」】
  日時 8月18日(土) 13:00〜16:00
  場所 君津市
  内容 清和県民の森に集合し,小糸川源流域の川で生きものを観察します。
  費用 無料、別途保険料50円必要
  定員 なし(小学生以下は保護者同伴)

【そのほかの8〜9月の講座・観察会の詳細はこちらから↓】
8月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=471
9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=472

【ミュージアム・トーク(研究職員による展示・資料解説)について詳しくは↓で】
8月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=483
9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=484


----------------------------------------------------------------------------
大利根分館   http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/  電話:0478-56-0101
----------------------------------------------------------------------------
◆収蔵資料展 「空飛ぶいきものたち」◆
 会期 〜9月2日(日) 9:00〜16:30
    ※休館は月曜日(月曜日が休日の場合は開館して、翌日休館)
 内容 水郷でよくみられる野鳥や、鳥の祖先の始祖鳥や恐竜の化石など「空飛ぶい
    きものたち」について紹介します。人気昆虫ベスト10の発表もあります。
 会場 大利根分館 第3展示室

   ※入館料:一般200円、高・大生100円、中学生以下・65歳以上、無料。

    ウェブページはこちらから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bbpw5j8g4-4430#_4430

◆講座等
【夏休み子ども体験講座「かわいいカモをつくろう」】
  日時 8月11日(土)・12日(日),9月1日(土)・2日(日)
     午前の部:10:30〜 午後の部:13:30〜
  場所 大利根分館集会室
  内容 間伐材などを利用したバイオマスプラスティックでできた水鳥の模型に色
     をぬり、カモやツバメをつくります。その作業を通じて水郷の自然と環境
     についても学びます。
  対象 どなたでも(但し、未就学児は保護者の補助が必要)
  費用 無料
  定員 各回20名(当日先着順受付)

【夏休み子ども体験講座「まが玉をつくろう」】
  日時 8月18日(土)・19日(日) 午前の部:10:30〜 午後の部:13:30〜
  場所 大利根分館集会室
  内容 およそ1400年前、古墳文化の花開いた水郷地域。まが玉は古代豪族の墓で
     ある古墳などから発見されます。今回は滑石(かっせき)というやわらか
     い石を削って、あなただけのまが玉を作ってみませんか。
  対象 どなたでも(但し、未就学児は保護者と一緒に作る)
  費用 材料費:300円
  定員 各回20名(先着順受付)

【夏休み子ども体験講座「甲冑を着てみよう!」】
  日時 8月25日(土)・26日(日) 午前の部:10:30〜 午後の部:13:30〜
  場所 大利根分館集会室
  内容 戦国武将になりきって、よろいかぶとを身に付けます。
  対象 小学生以上
  費用 無料
  定員 電話で受付中。先着順で午前・午後とも各3組まで。
     ※撮影を希望される方は、各自カメラをご用意下さい。

    ウェブページはこちらから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=67


----------------------------------------------------------------------------
大多喜城分館  http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/  電話:0470-82-3007
----------------------------------------------------------------------------
◆収蔵資料展「絵図と絵画」◆
 会期 〜10月21日(日) 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
    ※休館は月曜日(月曜日が休日の場合は開館して、翌日休館)
 内容 当館が所蔵している資料のうち、絵画で表現された資料を紹介しています。
    主なものとして、大多喜城最後の城主松平正質の描いた絵画や信仰にかかわ
    る絵画、領地や村絵図、錦絵などを展示しています。

   ※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。

◆講座等
【博物館セミナー 大多喜を学ぶ「大多喜城めぐり」】
  日時 8月23日(木) 10:00〜12:00
  場所 大多喜城分館及び周辺(集合:大多喜城分館)
  内容 城郭研究の専門家と一緒に大多喜城分館及び周辺を散策しながら、大多喜
     城の歴史について学びます。
  対象 小学校高学年以上
  費用 入館料及び保険料(50円)が必要
     ※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
  定員 30名(事前申込制)

    ウェブページはこちらから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=59


----------------------------------------------------------------------------
研究室から・・・9 「ヤマビルはニホンジカが好き」
----------------------------------------------------------------------------
現在開催中の企画展「シカとカモシカ-日本の野生を生きる-」では、ヤマビルの衝
撃的な(?)映像が密かな人気スポットとなっています。ヤマビルは主にニホンジカ
やニホンカモシカといった蹄をもつ動物(有蹄類)に寄生します。では、千葉県に生
息する他の有蹄類、即ちキョン(シカ科の外来種)やイノシシにヤマビルは寄生して
いるのか?そのことを鴨川市で捕獲された個体で調べてみました。ヤマビルが寄生す
る定番の場所は蹄の間です。四肢の蹄の間にヤマビルによる吸血痕をもつ個体の割合
は、ニホンジカで72%(調査頭数228頭)、キョンで22%(同32頭)、イノシシで
14%(同29頭)でした。ヤマビルは、キョンやイノシシより、やはりニホンジカが好
きなようです。          (主席研究員兼環境教育研究科長 落合啓二)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆発 行
千葉県立中央博物館
〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
◆このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
◆大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
◆無断転載はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆登録の解除はこちら↓
##__CANCEL_URL__##
◆配信アドレスの変更はこちら↓
##__MYPAGE_URL__##