千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第144号
配信日時:2017/02/01 10:00
千葉県立中央博物館分館◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第144号
                          2017年2月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 今月から、今年度の企画展示、マリンサイエンスギャラリー「サンゴ礁の生
きものたち」が始まります。
 現在、担当者を中心に準備を進めています。
 お楽しみに!

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│目次
└──────────────────────────────────
★マリンサイエンスギャラリー「サンゴ礁の生きものたち」2月11日から!
★2、3月の行事案内
★研究員ノート −マリンサイエンスギャラリー「サンゴ礁の生きものたち」
        を開催します−
★海の博物館周辺の情報
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│★ マリンサイエンスギャラリー「サンゴ礁の生きものたち」2月11日から!
└──────────────────────────────────
 まもなく、マリンサイエンスギャラリー「サンゴ礁の生きものたち」が始ま
ります。
 サンゴ礁域は、生物多様性の宝庫として、陸上の熱帯雨林と並び称される地
域です。本展示では、生物が造り上げた地形であるサンゴ礁や、サンゴを形成
する造礁サンゴという生物、サンゴ礁に生息する生物どうしの種間関係等に焦
点を当てて紹介します。

 会期は、2月11日(土)〜5月7日(日)です。
 お見逃しなく!

 http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?key=bbbx2isk8-4853#_4853

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│★2、3月の行事案内
└──────────────────────────────────
 詳しくはこちらをご覧下さい。
  http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=533

【海の体験コーナー】
 体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジす
る行事です。

 2月11日(土)「微小貝を探そう」
 2月25日(土)「オリジナルオブジェを作ろう」
 3月11日(土)「コーラルプリントをしよう」
 3月25日(土)「コーラルプリントをしよう」

   (当日申込み。定員6名。先着順)
 ※入場料のほか、材料費50円/人が必要です。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│★研究員ノート −マリンサイエンスギャラリー「サンゴ礁の生きものたち」
         を開催します−
└──────────────────────────────────
 皆さんは 「サンゴ」と「サンゴ礁」の違いをご存知でしょうか。これらの
二つのことばは、よく似ていますが実は全く違う意味を持っているのです。

 ます、「サンゴ」は、イソギンチャクやクラゲと同じ刺胞動物(しほうどう
ぶつ)というグループに含まれる「生きもの」です。多くは海底に固着して動
き回ることはありませんが、餌を食べたり、となりのサンゴと争いをしたり、
卵を産んで子供を増やしたりする、れっきとした動物なのです。一方、サンゴ
礁は石灰質の骨格を作る造礁生物(ぞうしょうせいぶつ)と呼ばれる一群の生
きものたちの骨格が、長い年月をかけて積み重なってできた「地形」です。造
礁生物にはサンゴのなかまのイシサンゴ類や海藻のなかまのサンゴモ類、単細
胞の生物である有孔虫のなかまのホシズナなどが含まれます。サンゴ礁地形の
あるところにはイシサンゴ類などがたくさん住んでいますが、これらは「地形
」と「生きもの」という違いがあるということをぜひ知っていただきたいと思
います。サンゴとサンゴ礁の関係は、森の木々と地形としての山との関係に例
えられるかもしれません。ただし、サンゴ礁はそこに住むサンゴ自体が作り上
げたものであるという点が、陸上の山との違いといえそうです。このようなサ
ンゴ礁地形は世界中の熱帯・亜熱帯の島や大陸のまわりの浅い海に分布してお
り、日本では種子島以南の南西諸島や小笠原諸島で見られます。

 サンゴ礁地形の発達しているところには、イシサンゴ類を中心とした多種多
様な生きものが生息し、複雑な生態系がつくり出されています。このため、サ
ンゴ礁域は陸上の熱帯雨林と並び生物多様性の宝庫と呼ばれています。サンゴ
礁域と熱帯雨林域は、自然環境のさまざまな変化により生態系が危機に瀕して
いると指摘されている点でも共通しています。
 
 海の博物館では、2月11日から平成28年度マリンサイエンスギャラリー「サ
ンゴ礁の生きものたち」を開催します。この展示では、100種を超えるイシサ
ンゴ類の標本や、イシサンゴ類とともに生きる興味深い生態を持ったさまざま
な生きものの標本、サンゴ礁の地質を調べるために採取されたボーリングコア
の標本などのほか、現在サンゴ礁域で起こっているイシサンゴ類に影響を与え
るさまざまな異変についても紹介しています。ぜひ多くの皆さまにご来館いた
だき、サンゴ礁やサンゴ礁の生きものに興味を持っていただけるととてもうれ
しく思います。               

(主任上席研究員 立川浩之)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
│★海の博物館周辺の情報
└──────────────────────────────────
●「2017 かつうらビッグひな祭り」
 2月24日(金)〜3月5日(日)に、「かつうらビッグひな祭り」が開催され
ます。
 開催期間中、勝浦市芸術文化交流センター「Kuste(キュステ)」をはじめ、
市内各所に約30,000体のひな人形が飾られます。遠見岬(とみさき)神社では
、60段の石段一面におよそ1,800体の人形が飾られ、夕暮れ時からライトアッ
プされます。
 期間中は、子どもたちが稚児の衣装で着飾ったひな行列など、盛りだくさん
のイベントが行われ、土日は歩行者天国になり各種出店が行われます。

   詳しくは以下のホームページをご覧ください。
   http://www.katsuura-sanpo.com/news/post-15821/

●かつうら海中公園で「ちっちゃいひな祭り」を開催
 かつうら海中公園では勝浦「ビックひな祭り」に伴い「ちっちゃいひな祭り」
を開催し、皆様の手作りひな人形を展示します。
 展示期間は2月24日(金)〜3月5日(日)で、手作りひな人形の応募締切は2月
10日(金)です。

   詳しくは、かつうら海中公園のホームページをご覧下さい。
   http://www.katsuura.org/

 勝浦観光の詳しい情報は、勝浦市観光ポータルサイト「かつうら潮風散歩道」を
ご覧ください。
http://www.katsuura-sanpo.com/

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうご
ざいました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
(電子メールにつきましては、送信途中において悪意のある第三者による盗聴
の可能性も指摘されていますので、ご留意ください。)

*このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
  返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
登録内容の変更はこちらへ ##__MYPAGE_URL__##
配信停止はこちらへ ##__CANCEL_URL__##
無断転載はお断りします