千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第126号(204)
配信日時:2017/02/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第126号(204) 2017年2月20日∞
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 もくじ
[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について
[2]3月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿城主簗田氏 2 ―公方家足利氏の重臣となった簗田氏―」
[4]季節だより
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[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館。(ただし、入館は16時まで。)

★(1)パネル展「河川敷のいきもの」
   江戸川流頭部の河川敷に見られる四季折々の草花や昆虫などを写真で紹介します。
  期 間  2月14日(火)~4月23日(日)
       休館は月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は翌日。)
  時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
  場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
  入場料  一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円)
       中学生以下・65歳以上:無料

★(2)コーナー展「よみがえる関宿城」
   関宿城主の書状や関宿城跡から出土した遺物を展示し、関宿城における武士の生活
   を紹介します。
  期 間  3月14日(火)~4月16日(日)
       休館は月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は翌日。)
  時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
  場 所  千葉県立関宿城博物館 2階企画展示室
  入場料  一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円)
       中学生以下・65歳以上:無料

★(3)郷土食講座「鷹菜漬け」
   地元の方の指導により、関宿地域で作られている鷹菜漬けの鷹菜を樽に漬ける工程
   までを体験します。樽は持参で、漬けた後持ち帰りとなります。
  期  日   2月25日(土)・26日(日)・3月4日(土)・5日(日)
       ※2月25日及び3月4日は僅かな空きがありますが、2月26日及び
        3月5日は満員となっております。
  時  間   10時30分~11時30分
    場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
    定 員  各10名
  対 象  一般
  参加費  各50円(別途鷹菜代1,500円)
       *漬物樽(20リットル以上)を持参のこと。
  申込み  1月25日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(4)博物館セミナー(7)「淀川水系と利根川水系の川船比較」
   当館の展示協力員、松井哲洋氏による博物館セミナーです。古文書や現存する船の
   調査結果を参考に、2大都市圏の生活を支えてきた利根川水系と淀川水系の川船の
   比較をします。
  期  日   3月19日(日)
  時  間   13時30分~15時30分
  場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
  定 員  30名
  対 象  一般
  受講料  200円
  申込み   2月19日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆3月の休館日について◆◆◆
 6日(月)・13日(月)・21日(火)・27日(月)は休館します。
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[2]3月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
   千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関
   宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑、首
   塚(刑場跡))や寺院(昌福寺、宗英寺、実相寺、光岳寺)を学芸員が案内し、解
   説します。
  期  日   4月23日(日)
  時  間   10時~15時
  場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
       【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
  定 員  30名
  対 象  一般
  参加費  50円(別途昼食代 1,000円)
  申込み  3月23日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「関宿城主簗田氏 2 ―公方家足利氏の重臣となった簗田氏―」

 永享11年(1439)、第4代鎌倉公方足利持氏(もちうじ)は、不和であった関東管領の上杉
憲実(のりざね)に攻められ、自害をしたため、鎌倉公方は一時断絶をしてしまいます。
しばらくした後、宝徳元年(1449)に足利持氏の子成氏(しげうじ)が第5代鎌倉公方とな
ると、簗田満助の子持助(もちすけ)が奏者(そうしゃ:公方の取り次ぎ役)となりました。そ
の後成氏は、戦乱(享徳の乱)のため、享徳4年(1455)に下総国古河(現茨城県古河市)に移り、
初代古河公方となりました。
この頃から簗田氏は、古河公方足利氏の筆頭家臣として台頭してきます。これは単に簗
田氏が水海(みずみ:現茨城県古河市)を本拠とし、下総国葛飾郡内の下河辺荘(しもこうべ
のしょう)の在地領主として治めてきた手腕を買われただけではなく、満助の代に娘が持氏
の室となり、後に成氏を生んでいるという、公方足利氏との婚姻を介した血縁関係の深ま
りが大きく影響をしていると考えられています。また、足利満兼(みつかね)の名前の「満」
の一字をもらって簗田満助と名乗ったと言われているように、公方家から偏諱(へんき:
元服などの際に、将軍や大名などが家臣に自分の名前の一字を与えることで、名誉なこと
とされた)を得ており、次いで簗田持助は、足利持氏から「持」の字を賜り、同様にして、
成助は成氏から、政助は政氏から、高助は高基から、晴助は晴氏から、と代々続きます。
こうしたことは、簗田氏が古河公方家の中で特別な存在であったことを物語っています。
簗田持助と成助は、古河公方の軍事を担当し、関宿城を本拠として、傍流の水海城も併
せ、国衆クラス(政治的・軍事的に独立できず戦国大名などに従っている勢力)も支配下に
置き、強力な軍事力を構築しました。
一方では、利根川水系及び常陸川水系を始めとする水上交通権も掌握し、品川から下河
辺荘に至る水上交通のネットワークを築きました。むろんこれが経済的な面だけではなく
有事の際の軍隊の移動など軍事的にも有効であったことは言うまでもありません。
その後、第2代古河公方となった足利政氏(まさうじ)と子の高基(たかもと)との間で内紛
が起き、それが簗田政助(まさすけ)・高助父子へ波及し、政氏・政助に対する高基・高助
という対立の構図が出来上がりました。これが、さらに関東管領家の上杉顕実(あきざね)・
憲房(のりふさ)まで巻き込む内紛へと発展しましたが、結果的には高基・高助が勝利し、
高基は第3代古河公方となり、高助は公方家臣の中で筆頭の地位を得ることとなりました。
さらに高助の娘は高基の子晴氏(はるうじ)に嫁ぐこととなりました。こうして、簗田氏は
公方家と血縁関係を深めていく中で確固たる地位を築いていきました。   (村田)

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[4]季節だより
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 立春が過ぎ、雨水の頃となりました。暦の上ではもう春です。太陽の位置が高くなり、
日中の時間も日に日に長くなってきております。風はまだ冷たいこともありますが、
日差しは強く春はそこまでやってきています。
 コーナー展「よみがえる関宿城」が3月14日(火)から4月16日(日)まで開催
されます。関宿城における武士の生活を紹介する展示です。ぜひお出かけください。
皆様の御来館を心からお待ちしております。
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 ましたことを深くおわび申し上げます。