千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2017年3月号 ★
配信日時:2017/03/10 08:00
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     ちば中央博メール 2017年3月号(2017年3月10日発行・第127号)
          http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=57

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「ボランティア活動に楽しみを」 
3.イベント情報
(1)	中央博物館本館 季節展・生態園トピックス展・トピックス展・ミニ展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「迅速測図:明治10年代に作られた関東地方の地図」 

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1.お知らせ 
 本館では、春の展示「五七五で自然を切り取る~生態園を子どもの目で詠(よ)むと
~」が始まりました。他にも、千葉県立中央図書館との共同企画や、さまざまな博物
館活動の成果を見ていただける展示が目白押しです。生態園野鳥調査ボランティア泉
宏子氏によれば、生態園では今年2月26日にウグイスが「ホケッ ホケッ ホケキョ ケ
キョケキョ」とつたなく初鳴きしましたが、そのさえずりはもうすっかり上達しまし
た。そして、春といえば桜。千葉県立青葉の森公園の桜の花芽も、日々大きくなって
います。
    開花情報はこちら(外部リンク)↓
    http://www.cue-net.or.jp/kouen/aoba/kaika/index.html
大利根分館と大多喜城分館へも、ぜひお花見にお出かけください。

 1-2月号でお知らせした新企画「卒園遠足で博物館を知ろう」は、2日間で3園合計
150名が参加しました。ヘラクレスオオカブトやヒオオイガイを見て子どもたちは大
感激。私たちも今回得た手ごたえを、今後の利用促進に活かしたいと思います。新年
度開始まであと3週間です。行事案内などはもうまもなく配布となりますが、詳細は、
ウェブサイトで御確認くださいますよう、お願いします。
 
 ところで、大切なお知らせです。来館者の皆様より御要望のあった本館トイレの洋
式化が完了しました。もちろん和式も、各箇所1基ずつ残してあります。

 さて、次の3件は3月31日までなので、お忘れなく。
・平成28年度新入生向け無料入場券、詳しくはこちら(外部リンク)↓
    https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/event/2016/2016muryonyujyoken
・本館生態園における舟田池のライブモニタリング こちらから(外部リンク)↓
    http://cf4ee.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/drupal7/funadaike_live
・大利根分館 平成28年度予約団体のみの見学期間

 今月号の「中央博の窓」は、博物館ボランティアからのメッセージをお届けします。
また、「研究室から」には、3月末に定年退職を迎える白井豊主席研究員による興味
深い地図の話をお届けします。では、皆様、春を楽しみましょう!

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2.中央博の窓−91 ボランティア活動に楽しみを
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 私は、中央博物館でボランティアを始めて14年目となります。最近は、月2回程度、
楽しく充実した活動を続けています。主に幼児から小学生までを相手に、生態園では
生態園パートナーとして「森の調査隊」、そして本館展示室では、博物館展示室ボラ
ンティアとして「中央博調査隊」の活動をサポートしています。
    博物館ボランティアの詳細はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=202
 これらの活動では、子どもたちはワークシートを持って、生態園の自然や展示室の
標本などを調べに行きます。初めて参加する子どもが多く、調査から戻ると「珍しい
発見」について私たちボランティアに話してくれます。私たちはその話をよく聞き、
トンボやスズメ等の身近な生物に例をとりながら、資料を見せて、子どもたちに理解
してもらうように努めています。子どもと直接ふれ合い、コミュニケーションが取れ、
「先生!」と呼ばれたり、「楽しかった!」のひと言を聞いたりするのは、喜びの瞬
間です。
 また、企画展など人気の催しのあるときは、多くのお客様の楽しむ姿に触れたり、
直接会話したり、忙しくも楽しく、やりがいもあり、行事開催の素晴らしさを実感で
きます。
 博物館の存在すら知らなかった自分が、ボランティアになることによって博物館に
興味を持ち、博物館職員や体験交流員、またボランティア同志の交流を深め、多くの
情報や知識を得ることができました。この知識や経験を、博物館へいらした多くのお
客様との交流に活かし、また自分の趣味活動である自然観察や野鳥観察にも拡大させ
ていきたいです。
 今後も、できる範囲でボランティア活動に参加し、精進努力し、一層楽しみと喜び
を得たいと考えています。私たちボランティアが、一層必要とされる状況が来ること
を望んで止みません。「長い活動の秘訣は?」と聞かれることがありますが、「見返
りを求めず、自分が少しでも役に立たせていただいていることへの感謝の気持ちと、
何よりも子どもが好きであること」と思っています。                     
                     (博物館ボランティア 海老澤 誠)

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3.イベント情報 
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(2)	中央博物館本館 季節展・共同企画・ミニ展示・トピックス展
・ミニトピックス展・研究紹介コーナー・常設展示更新(展示の種類順)
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◆【春の展示】五七五で自然を切り取る~生態園を子どもの目で詠(よ)むと~◆
会期: 5月21日(日)まで
会場:本館2階 第1企画展示室
内容:生態園で自然観察をした子供たちの作った俳句・川柳形式の作品を御覧いただ
きます。子どもの目には、生態園の自然がどのように映っているのでしょうか? 応
募のあった小学校2~6年生の作品を展示しています。ミュージアム・トーク(展示解
説)は3月19日(日)、4月9日(日)、4月16日(日)に開催します。各日とも2回実施(11時
~11時30分、14時30分~15時)。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1011
※会期中、生態園で作った五七五の作品を募集しています。生態園オリエンテーショ
ンハウスに用意した書式に御記入の上、「投句箱」にお入れください。皆様の作品は、
生態園オリエンテーションハウスで6月末まで展示します。どなたでも御参加いただ
けます。

◆【共同企画】祝日本遺産 北総四都市江戸巡り◆
主催:千葉県立中央図書館・千葉県立中央博物館
会期:3月18日(土)から4月9日(日)まで
会場:本館2階 第2企画展示室
内容:百万都市江戸を支えてきた北総の四都市、即ち城下町の佐倉、門前町の成田、
河岸の佐原、漁港・港町の銚子は、平成28年4月に「北総四都市江戸紀行・江戸を感
じる北総の街並み」として日本遺産に認定されました。
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/bunkazai/press/2016/20160426nihonisan.html
この展示では、千葉県立中央図書館および千葉県立中央博物館が所蔵・保管する四都
市に関する貴重資料や昭和初期の絵はがき等の展示を通じて、郷土の歴史や文化を紹
介します。  
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1073

◆【トピックス展】生命(いのち)のにぎわい
             〜生命のにぎわい調査団 生物多様性 写真展〜◆
主催:中央博物館・生物多様性センター
会期: 5月7日(日)まで
会場:本館2階 房総の歴史展示室側廊下
千葉県生物多様性センターが運営する「生命(いのち)のにぎわい調査団(1月末現在・
団員数1214名)は、千葉県の生き物のこと、自然のことをもっと知ってもらうため、
また「生命のにぎわい」(たくさんの種類の生物がバランスを保って一緒に生きてい
る状態)を守るにはどうしたらよいかを皆で考えるため、平成20年7月に発足しました。
 発足後8年経ち、恒例となった写真コンテストを、【生命(いのち)のにぎわい調査
フォーラム】と同時に3月4日(土)に開催しました。この写真展では写真コンテストの
全参加作品を展示しますので、御覧いただいて千葉県の自然への関心を深めていただ
ければ幸いです。
    ポスターはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=20317
    昨年度のようすなど、詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://www.bdcchiba.jp/monitor/index.html

◆【ミニトピックス展】地面の下から新種の昆虫発見!◆
会期: 3月30日(木)まで
会場:本館2階 房総の地学展示室側廊下
内容:清澄山系で見つかった新種の昆虫「キヨスミチビシデムシ」のホロタイプ標本
を展示します。本種は、当館主催の重点研究「房総丘陵の自然—過去、現在、未来—」
による東京大学千葉演習林の昆虫調査において、地中トラップにより得られ、最近福
井大学教育学部の保科英人(ほしなひでと)准教授らにより、キヨスミチビシデムシ
Catops saitoae Hoshina & Hayashi, 2016と命名されました。調査の苦労話も紹介し
ます。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1072

◆【ミニトピックス展】九十九里の真冬の蜃気楼と日本・世界各地の蜃気楼◆
会期:5月21日(日)まで
会場:本館2階 房総の地学展示室側廊下
内容:2016年12月17日と18日に、富山県でよく見られることで有名な上位蜃気楼が、
千葉県九十九里浜にも出現しました。その状況と千葉県でよく観察できる下位蜃気楼
を紹介します。さらに、日本や世界で観測された珍しい蜃気楼の写真を展示します。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1040

◆【ミニ展示】古い道具とむかしのくらし!◆
会期: 3月10日(金)まで
会場:本館2階 体験学習室〈たいけんの森〉
内容:この時期、小学3年生が社会科で学ぶ単元は「古い道具とむかしのくらし」で
す。今はほとんど使われなくなった火吹き竹や五玉そろばん、わらじなど、「食べ
る」、「住む」、「履(は)く・かぶる・背負う」にまつわる民俗資料(大利根分館収
蔵)を展示します。希望する学校には解説を行います。団体受付時にお申込みくださ
い。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?action=common_download_main&upload_id=20026

◆【研究紹介コーナー】80年ぶりの再発見! ツメナガイバラモエビ◆
会期:3月26日(日)まで
会場:本館2階 房総の地学展示室側廊下
内容:当館主任上席研究員駒井智幸(動物学研究科)らは、北海道羅臼沖から約80年ぶ
りに深海性ツメナガイバラモエビLebbeus longidactylusを再発見し、詳細な記載を
行いました。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=787

◆【研究員紹介コーナー】◆
会期:3月31日(金)まで
会場:本館2階 光庭前廊下
内容:平成28年度の本館・分館の研究職員を紹介しています。「所属」「名前」「職
名」「専門分野」「写真」と「メッセージ」をどうぞ御覧ください。
    ※ウェブサイトの研究員紹介も併せて御利用ください。こちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=168
※研究員紹介コーナーおよびウェブサイトの新年度更新には、お時間をいただきます。
御了承ください。

◆【常設展示の更新】◆
会場:本館2階 生物の分類展示室 化石コーナー
内容:展示台下の引き出しケース6個に、「千葉県の砂」など約70資料を展示しまし
た。この資料は平成23(2011)年度秋の展示「砂のふしぎ」開催の際に寄贈された資料
の一部です。日本各地の「鳴り砂」もあります(申し訳ありませんが、鳴らせません)。

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント等
                        (3月10日(金)〜4月16日(日)) 
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【環境教育講座 蛍を取り巻く問題を考える】
日時:3月12 日(日)13時~15時
場所:講堂
内容:ホタルが暮らす環境を保全するにはどのようなことを考える必要があるでしょ
うか? 皆様と考えます。
対象:どなたでも(小学生以上)
定員:先着150名(無料)

【歴史学講座 房総の縄文時代】
日時:3月18日(土)13時30分~15時
場所:講堂
内容:縄文時代の漁撈(ぎょろう)活動について、魚骨標本(遺物ではありません)を用
いながら、有吉北貝塚を例に考えてみましょう。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:各回先着150名(入場料不要、保険料不要、材料費不要)

【共同企画関連事業 講演会 祝日本遺産 北総四都市江戸巡り】
主催:千葉県立中央図書館・千葉県立中央博物館
日時:3月26日(日)13時30分~15時30分
場所:講堂
内容:今回の日本遺産認定に関連して、下記2講演が行われます。
「日本遺産って何? -千葉県の日本遺産について-」
(千葉県教育庁教育振興部文化財課 立和名 啓人氏)
「北総四都市と江戸」    (中央博物館歴史学研究科 内田 龍哉)
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着150名(入場料不要、保険料不要、材料費不要)

(ここから平成29年度)
【環境教育講座 水辺の鳥類を考える】
日時:4月1 日(土)13時~14時30分
場所:講堂
内容:千葉県の干潟、河川、印旛沼など水辺に野鳥について紹介します。とくに、チ
ドリの仲間、アジサシ、カモなどの水鳥について解説します。
対象:どなたでも(小学生以上)
定員:先着150名(入場料不要、保険料不要、材料費不要)

【体験イベント 今の時期しか見られない! へんな花】
日時:4月16 日(日)13時~14時30分
場所:生態園
内容:桜が散った4月中旬、まだ新葉の緑も淡い青葉の森公園のいつもの木の梢に、
おや? イモムシみたいな形をした、変なものが……。これが、1年間で今の時期し
か見られない風媒植物の花です。当イベントでは、博物館の正面玄関を出て、生態園
までの間を散歩します。ほんの200mほどの間に、ケヤキやコナラ、ヤマモモなど見
慣れた街路樹が、たくさんの花を咲かせています。足元にもバラバラと落ちています。
でも、ほとんどの人が気づかないまま横を通り過ぎてしまう、変な形の花を観察しま
す。
    デジタルミュージアム「樹木検索図鑑」で検索してみよう↓
    http://www.chiba-museum.jp/jyumoku2014/kensaku/namae.html
対象:どなたでも(未就学児童保護者同伴参加可)
定員:なし(無料)

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◆【森の調査隊】
日時:基本的に毎月第2・第4日曜日12時~16時(当日随時受付)
直近では、3月12日(日)、3月26日(日)に実施します。平成29年度の日程は、4月以降
にウェブサイトに掲載します。
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。小学
校の授業で訪れる学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナルの
ペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(小学生は保護者参加)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日13時~(30分程度)
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲー
ムなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの3月・4月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
3月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=478
4月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=467

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
3月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=490
4月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=479

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(3)大利根分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=58 電話:0478-56-0101
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 南からの強風が吹き荒れるたびに、下総台地の砂が飛んで空が薄茶色になり、見通
しが悪い日もありましたが、水郷佐原にも春がぐっと近づいてきました。大利根分館
では2月末に、浅くなり過ぎた自然観察園の池の掘削工事が行われ、水深差のある池
に大変身! コイやフナなどがのびのびと泳いでいます。池のほとりから田んぼ越し
に眺める春霞はこの季節ならではの風物です。
 さて、4月1日(土)から、大利根分館は通常開館に戻ります。利根川対岸の佐原地区
では「さくら祭り」が始まります。また、隣接する水生植物園では、4年目となるリ
ニューアル工事も最終盤です。4月29日(土・祝)には、「水郷佐原あやめパーク」の
新名称でプレオープンを迎えるとのこと。いよいよ春本番です!! 
    「さくら祭り」はこちら↓
    http://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/gyoji/haru/s_sakura.html
    「水郷佐原あやめパーク」はこちら↓
    http://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/suiseishokubutsuen/index.html

 なお、3月31日(金)までは、予約団体のみの見学期間です。ただ今、展示室には、
小学3年生の社会科学習「古い道具とむかしのくらし」や4年生の地域の歴史「水郷の
歴史」を学習する児童の声が響いています。年度末は近づいてきましたが、小学校向
けの「古い道具とむかしのくらし」の出前展示と授業はお受けしています。見学や出
前授業などを希望される団体の方や、資料閲覧などで御利用の方は、事前に電話でお
問い合わせください(Tel:0478-56-0101)。

◆【収蔵資料展】古い道具とむかしのくらし◆
会期:3月17日(金)まで(要予約、団体のみ)
会場:大利根分館 第3展示室
内容:小学校3年生の社会科学習の内容に合わせ、衣食住に関する約150点の民具類を
紹介しています。下駄や草履(ぞうり)などを履(は)いたり、昔のおもちゃで遊んだり
できる体験コーナーもあります。子どもたちが、関心を持った資料を自ら調べられる
ように、解説を工夫しました。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=58
さらに、大利根分館デジタルミュージアム「むかしの道具」は、事前学習に最適です。
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/dougu/index.html

■講座等
【講座 水郷の自然と歴史1 水郷の野鳥】
日時:4月2日(日) 13時30分~15時
場所:大利根分館 集会室
内容:大利根分館周辺の水郷や利根川で見られる野鳥をわかりやすく紹介します。と
くに、カモやハクチョウなどの水鳥や、コジュリンなどヨシ原の鳥について解説しま
す。
対象:小学生以上(小学生は保護者同伴)
定員:当日先着順 40名
    
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(4)大多喜城分館          
      http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=59   電話:0470-82-3007
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 大多喜城分館で今年度行われた数々の催しの写真を見ることができます。お城まつ
り、古文書講座、「体験教室 甲冑(かっちゅう)・小袖(こそで)・裃(かみしも)の試
着」のようすなどを御覧いただけます。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=59

◆特別公開I「江戸風俗図屏風」◆
会期:3月16日(木)から4月18日(火)まで
会場:大多喜城分館
内容:アメリカのフリーア美術館に所蔵されている菱川師宣筆の「江戸風俗図屏風」
を高精度デジタル技術と職人の技とで複製した六曲一双のうち、今回は桜の花の咲く
春の風景が描かれた左隻を展示します。 
※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
    「江戸風俗図屏風」の画像は、3月の展示「江戸時代の御雛さま」の次にあ
ります。↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1078

■講座等
【地域連携事業 平成29年度「大多喜さくらまつり」】
日時:4月1日(土)から2日(日)まで
場所:大多喜城分館
内容:大多喜城は桜の名所です。満開の桜に浮かぶお城の姿は実に趣があります。今
年も大多喜町主催事業に協力し、研修館で県立大多喜高校茶道部によるお茶席やマン
ドリンギター部の演奏、また町内有志による琴の演奏などが行われます。
対象:どなたでも
定員:なし(入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料)
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    https://www.otakikankou.net/イベント/さくらまつり/

【ユニセフ・ラブウォーク in 大多喜】
日時:4月2日(日)9時30分~12時45分 雨天決行
会場:大多喜城周辺(集合場所:大多喜町役場)
内容:千葉県ユニセフ協会が主催し、中央博物館が共催します。参加費がユニセフ募
金となります。本多忠勝の居城であり桜で美しい大多喜城周辺とその城下町を巡りま
す。
対象:どなたでも
定員: 100名(参加費:子ども(4歳~小学生)200円、中学生以上500円)
※申込が必要です(締切:3月30日(木))。なお、問合せと申込は、千葉県ユニセフ協
会へ直接お願いします。(電話:043(226)3171)
    詳しくはこちら(外部リンク)↓
    http://www.unicef-chiba.jp/  
    http://www.unicef-chiba.jp/20170402ootaki.pdf  (ちらし)
    https://ssl.kokucheese.com/event/index/452801/ (ウェブ申込フォーム)

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4.研究室から-63 迅速測図:明治10年代に作られた関東地方の地図
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 皆様は自分の住んでいる場所が昔はどんな地形で、どのような土地利用であったか、
御存じですか。埋め立てや宅地造成が進んだ今日では、なかなか以前のことがわから
なくなっていますが、これを簡単に知る方法があります。
 私の専門分野は歴史地理学といって、地理学の一分野です。過去を対象とする地理
学に携わる私は、こんなときは、土地改変前の古地図を見ることにしています。明治
13年(1880)から明治19年(1886)にかけて作った関東地方の古地図(迅速測図)は、とく
に活用しています。今では便利なことに、インターネットで簡単に閲覧できます。
    歴史的農業環境閲覧システムはこちら(外部リンク)↓
    http://habs.dc.affrc.go.jp/habs_map.html
ここに、関東地方の古地図が出てきます。御覧になりたい地域を拡大して見ることも
できます。画面右下にある<比較地図>の青文字をクリックすると、現代の地図とも
詳しく比較できます。たとえば、千葉県立中央博物館のある青葉の森公園一帯を調べ
ると、かつては松林が多い台地であったことがわかります。
 実は、私はこの地図などを資料として用いた研究で、明治10年代の下総台地西部に
は、薪炭林としての松林が多かったことを、明らかにしました。
    詳しくは、研究紹介ポスター↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/research/intro_corner/shirai201112.pdf
    下総台地の松林(中央博メール2014年9月号「研究室から33」)(外部リンク)↓
    https://a02.hm-f.jp/index.php?action=ViewPublicBnMail&mid=299&gid=1&aid=318
 土地改変が著しい現在、原景観を知ることは大切です。地震や水害などの災害への
心構えとしても、元来の地形にもとづく土地利用を知っておく必要があると考えるか
らです。皆様も、足下の地域の元々の姿を知る資料として、迅速測図を御活用下さい。
                (生態学・環境研究科 主席研究員 白井 豊)

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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=57
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信いただいてもお答えできませんので御了承ください。
●ちば中央博メールについての御意見・御感想をお待ちしています。電話またはFAXで
中央博メールマガジン担当宛にお願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは、各館に直接電話でお願いします。
●無断転載はお断りします。
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