千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第128号(206)
配信日時:2017/04/20 12:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第128号(206) 2017年4月20日∞
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 もくじ
[1]5月のイベント情報及び5月の休館日について
[2]5月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿城主簗田氏 4
            ―後北条氏の公方権力掌握と簗田氏―」
[4]季節だより
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[1]5月のイベント情報及び5月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館。(ただし、入館は16時まで。)

★(1)2017国際博物館の日記念事業 昔のくらし展
    昔なつかしい、かつての生活用品や農耕具などを展示します。
   期 間  4月25日(火)~7月2日(日)
        (休館は月曜日。ただし、5月1日(月)は開館。)
   時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
   場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円)
        中学生以下・65歳以上:無料

★(2)イベント「第19回関宿城将棋大会」
    十三世名人関根金次郎(旧関宿町出身)の業績を讃え、将棋大会を
    開催します。
   期 日   大人の部:5月4日(祝・木)
         子どもの部:5月5日(祝・金)(好評につき、満員となりました)
   時 間  9時~ 
   場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  各64名 
   対 象  一般 
   参加費  子ども:無料  大人:1,500円 (いずれも食事付) 
     申込み  4月4日(火)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

★(3)郷土食講座「そば打ち(打ち方コース)」
    関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り
    方を体験します。
   期 日   5月14日(日)
   時 間   9時30分~12時  
   場 所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定 員  18名 
   対 象  一般 
   参加費  1,100円 
   申込み  4月14日(金)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

★(4)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、
    浚渫船、鬼門除け稲荷)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内
    し、解説します。
   期 日  5月21日(日)
   時 間  10時~12時  
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡
             (中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、鬼門除け稲荷)
   定 員  30名 
   対 象  一般 
   保険料  50円
   申込み  4月21日(金)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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◆◆◆5月の休館日について◆◆◆
 8日(月)・15日(月)・22日(月)・29日(月)は休館します。
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[2]5月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)歴史講座「古文書を読む(入門編)《3回連続》」
    初心者を対象とし、くずし字の「ひらがな」を中心に学習します。
   期  日  6月11日(日)、7月9日(日)、8月20日(日)
   時  間  10時~12時
   場  所   千葉県立関宿城博物館集会室
   定 員  30名
   対 象  一般(3回連続参加できる方)
   受講料   初回のみ100円
   申込み   5月11日(木)9時から電話で申込み受付
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)郷土食講座「そば打ち(打ち方+ゆで方コース)」
    関宿そば打ち愛好会の人たちの指導により、そばの打ち方や切り方、
    更にそばのゆで方を体験した後、試食します。
   期 日  6月18日(日)
   時 間  9時30分~12時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定 員  18名
   対 象  一般
   参加費  1,300円
   申込み  5月18日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
         04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(3)郷土食講座「小麦まんじゅうづくり」
    関宿地域で祭事のときに良くもてなされた小麦まんじゅうをつくり、
    試食します。昔ながらの素朴な味が楽しめます。
   期 日  6月24日(土)・25日(日)
   時 間  【午前の部】10時~12時
        【午後の部】13時30分~15時30分
        (午前、午後の部をそれぞれ行います。)
   場 所  千葉県立関宿城博物館 休憩所
       定 員  各15名
   対 象  一般
   参加費  各150円(保険料を含む。)
   申込み  5月24日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「関宿城主簗田氏 4 ―後北条氏の公方権力掌握と簗田氏―」
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 天文23年(1554)10月、前古河公方足利晴氏は、不本意な家督相続への抵抗と
して、古河城(茨城県古河市)に立てこもりましたが、ほどなく落ち、相模国波多
野 (神奈川県秦野市)に幽閉されてしまいます。一方、後北条氏の血を引く第5代
古河公方の梅千代王丸(うめちよおうまる)は小田原に移りました。簗田晴助はこ
れらには深く関与はしなかったようです。
 弘治元年(1555)に梅千代王丸は小田原の後北条氏のもとで元服し、将軍足利義
輝から「義」の字をもらい(偏諱:へんき)「義氏」(よしうじ)と名乗りました。
しかしながら、まだこの段階では、古河公方家の最高家臣としての簗田氏の存在
や意向を無視できず、後北条氏の公方権力掌握はまだ不完全なものでした。
 北条氏康は、弘治2年(1556)10月に義氏を鎌倉の葛西ケ谷に移し、永禄元年
(1558)8月には、義氏を古河に戻さず簗田氏の本拠の関宿城に入れ、ここを古河
公方の御座所としました。その代わりに簗田氏には古河城が与えられました。こ
うして、後北条氏は重要な戦略的拠点である関宿を手に入れ、一方簗田氏にとっ
てはこれが大きな痛手となりました。
 永禄3年(1560)8月、越後国(新潟県)の長尾景虎(かげとら)(上杉謙信)が関東
に進出し、後北条氏の支配下にある関東の城を次々と攻略し、永禄4年(1561)閏
3月には小田原城まで迫りますが、後北条氏が籠城して攻めあぐねたため、しば
らくすると小田原を引き上げてしまいます。その後、長尾政虎(上杉謙信)は、関
東管領(かんとうかんれい)に就任し、足利藤氏(ふじうじ)(父は古河公方足利晴氏、
母は簗田高助の娘)の公方擁立を画策します。この意を受けて簗田晴助は、足利藤
氏、前関東管領上杉憲政(のりまさ)、関白近衛前久(このえさきひさ)を古河城に迎
え入れました。関宿城にいた古河公方足利義氏は危険を感じ、これに先立って小
金城(千葉県松戸市)に逃げています。
 しかしながら、「川中島の戦い」が始まると、上杉謙信が関東から不在となり、
古河城周辺の情勢が不安定となり、永禄5年(1562)になると、後北条氏は、古河
城を取り戻し、一方関宿城は簗田氏の手に戻り、永禄元年の関宿城明け渡し以前
の状態に戻りました。しかしながら、こうした一連の流れの中で、簗田氏は長ら
く保ってきた古河公方の家臣の地位を離れて、後北条氏・古河公方足利氏と直接
渡り合うことになりました。 (村田)

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[4]季節だより
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 花冷えで、桜の開花期間が長引いたものの、満開中の土曜日曜日が雨天になって、
花見をし損ねたという方もいらっしゃるでしょうか。当館では桜は散り急いでいま
すが、堤防沿いの菜の花は、まだまだきれいに咲いています。暖かい日に誘われて、
堤防沿いを散歩しながら、例年実施している「昔のくらし展」を見に寄り道をして
みませんか。
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ます。
皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
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