━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ちば中央博メール 2017年5月号(2017年5月10日発行・第129号)
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 大利根分館企画展「ウナギとサケ -海とかかわる不思議なさか
な-」の御案内
3. イベント情報
(1)中央博物館本館 特別企画・春の展示・ミニトピックス展示
(2)中央博物館本館・生態園 イベント等
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「標本を後世に伝える」
編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆小動物展示室の大水槽がにぎやかになりました。
タモロコ、ヤリタナゴ、タイリクバラタナゴなど約100匹を新規導入しました。
小さな魚がたくさん泳いでとてもにぎやかになりました。
婚姻色が出たヤリタナゴはとても綺麗です。
平地の沼や水路に暮らすコイ科魚類を中心に充実させたいと考えています。
◆カイツブリの巣ができました
野鳥観察舎から、カイツブリのつがいが巣を作っている様子が確認できました。カイ
ツブリの巣は浮き巣といわれ、水面に巣を作ります。順調であれば、今号が配信され
る頃には卵から愛らしいヒナが孵(かえ)っているかもしれませんね。
◆愛鳥週間!
毎年5月10日~16日は愛鳥週間です。アメリカで小鳥を守るために始まった「バー
ドデー」がその始まりといわれていますが、日本では、北国に積雪が残らない5月10
日~16日に定められました。
当館の生態園は木々が芽吹いて新緑の美しい季節。散策の足をとめて、しばし耳
をすませば、いろいろな鳥の声が聞こえてくるかもしれませんね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.中央博の窓−93 大利根分館企画展「ウナギとサケ-海とかかわる不思議なさか
な-」の御案内 会期:5月27日(土)から6月25日(日)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近、ようやく産卵の場所が特定されたニホンウナギ。生まれた川にもどって産卵す
るサケ。ともに海と川を行き来する不思議な回遊魚です。
また、ウナギとサケは私たちが好んで食べる魚でもあります。この企画展では、生態
に始まりそれを獲る様々な漁法を紹介するとともに、その不思議な生態ゆえの信仰・
民俗行事もとりあげることで、私達の生活と、ウナギとサケとの係わりについて考え
ます。
生態コーナーでは、体の一部が黄色の珍しいアルビノウナギを生きたまま紹介しま
す。
また、ウナギの養殖に欠かせないシラスウナギを獲る長さ40メートルをこえる大きな
網なども展示します。
大きくリニューアルされ、ドッグランや子供向けの遊具が充実したお隣の「あやめ
パーク」は4月29日にプレオープンし、藤の花が盛りです。6月3日からは「あやめ祭
り」も始まります。大利根分館企画展とあわせて水郷の初夏をお楽しみいただきます
ようご案内申し上げます。 (大利根分館 主任上席研究員 糠谷 隆)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.イベント情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(1)中央博物館本館 特別企画・春の展示・ミニトピックス展示
----------------------------------------------------------------------------
◆【特別企画】平成29年度ゴールデンウィーク特別企画「中央博物館のたからも
の」◆
会期:5月14日(日) まで
会場:第2企画展示室
内容:当館は、平成元年に開館以来、房総の自然と人間に関する総合博物館として、
房総地域の地学・動物・植物・歴史・環境に関する資料の収集と保存に努めてまいり
ました。このたびの展示会では、これまでに収集した資料の中から、「自然の体系」
初版本(複製)、「銚子産虫入りコハク」(わが国最古の虫入りコハク)、牧野富太郎
収集標本(千葉県内で牧野が収集した貴重な植物標本)など、特に貴重な資料・標本を
県民の皆さまに公開いたします。
詳しくはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1086
◆【春の展示】五七五で自然を切り取る~生態園を子どもの目で詠(よ)むと~◆
会期:5月21日(日)まで (月曜休館)
会場:第1企画展示室
内容:生態園で自然観察をした子どもたちの作った俳句・川柳形式の作品を御覧いた
だきます。子どもの目には、生態園の自然がどのように映っているのでしょうか?
応募があった小学校2~6年生の作品をすべて展示しています。
詳しくはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1011
教育新聞(電子版)で紹介されました(外部リンク)↓
https://www.kyobun.co.jp/news/20170309_07/
※会期中、生態園で作った五七五の作品を募集しています。
生態園オリエンテーションハウスに用意した用紙に御記入の上、「投句箱」にお入れく
ださい。皆様の作品は、生態園オリエンテーションハウスで6月末まで展示します。
どなたでも御参加いただけます。
◆【ミニトピックス展】県指定無形文化財 綴錦織(つづれにしきおり)-和田秋野
(わだあきの)の技-◆
会期:6月4日(日)まで (月曜休館)
会場:自然と人間のかかわり展示室前廊下
内容:昭和57(1982)年に千葉県の無形文化財に指定された綴錦織(つづれにしきおり)
の保持者和田秋野氏の作品を展示し、氏の優れた技術を紹介します。
詳しくはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1071
----------------------------------------------------------------------------
(2)中央博物館本館・生態園 イベント等
(5月10日(水)〜6月15日(木)千葉県民の日)
----------------------------------------------------------------------------
【体験イベント あなたの発見おしえてください 春2】
日時:5月14日(日)10時~16時
場所:生態園
内容:生態園であなたが見つけたものを、写真と短い説明文でおしえていただき、解
説板として園路に設置します。撮影会当日でなくても、4月29日〜5月28日に生態園で
撮影した写真と説明文で応募できます。
詳しくはこちら↓
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/event/discovery.htm
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)
【自然誌シンポジウム 自然史研究におけるDNA研究の役割】
日時:5月14日(日)13時30分~16時30分
場所:講堂
内容:DNA研究は生物の理解に革命をもたらしました。このシンポジウムではDNA研究
が自然誌研究にどのようなインパクトを与えたか解説し、その課題、可能性について
議論したいと思います。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着150名(無料)
【生態園観察会 春の植物】
日時:5月18日(木)10時~12時
場所:生態園
内容:鮮やかな緑に包まれた生態園を歩きながら、春〜初夏に咲くいろいろな花や、
植物たちの暮らしぶりを観察します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着30名(無料)
【房総の山の観察会 山の学校134 初夏の里の生きもの】
日時:5月20日(土)13時~15時30分 (12時30分より受付)
場所:君津市立三島小学校
内容:君津市立三島小学校周辺を歩き、自然観察をします。幼児でも楽しめるゆっく
りペースの観察会です。
対象:どなたでも(小学生以下保護者参加)
定員: 当日先着80名(保険料50円)
【国際博物館の日記念 青葉の森観察会】
日時:5月21日(日)13時30分~15時30分
場所:生態園 青葉の森公園
内容:国際博物館の日(毎年5月18日)にちなみ、青葉の森公園に植えられている千葉
県では見られない世界各地の珍しい植物について紹介します。(生態園集合 小雨決
行)
対象:中学生以上
定員:当日先着30名 (保険料50円)
【歴史見学会 海気館跡周辺を歩く】
日時:5月27日(土)10時~16時
場所:千葉市稲毛区
内容:明治から昭和にかけて人気を博し、今はなき稲毛の旅館「海気館」跡周辺の地
形や自然、歴史的建造物を訪ねます。また海水浴地として栄え、やがて埋め立てられ
て再開発されたこの地域のあゆみを振り返ります。
対象:中学生以上
定員:事前申込30名(保険料50円・資料代50円)
詳しくはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=468
【体験イベント あなたの発見おしえてください 春3】
日時:5月28日(日)10時~16時
場所:生態園
内容:生態園であなたが見つけたものを、写真と短い説明文でおしえていただき、解
説板として園路に設置します。撮影会当日でなくても、4月29日〜5月28日に生態園で
撮影した写真と説明文で応募できます。
詳しくはこちら↓
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/event/discovery.htm
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし(無料)
【地学観察会 上総層群の化石】
日時:5月28日(日)13時~15時30分
場所:富津市など
内容:約60万年前の地層から、貝の化石などを探します。
対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
定員:事前申込40名(保険料50円)
申込方法の詳細はこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=468
【ミニトピックス展関連事業 文化財記録映画上映会 綴錦織(つづれにしきおり)
-和田秋野(わだあきの)の技-】
日時:6月3日(土)13時30分~15時
場所:本館講堂
内容:千葉県指定無形文化財綴錦織(つづれにしきおり)の技術を記録した映画を上映
します。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着150名(無料)
【地学観察会 街なかの自然観察 -武蔵野の水と地形-】
日時:6月4日(日)9時~16時30分
場所:東京郊外
内容:玉川上水の立地と地形との関係を中心に、人と自然の関わりを見ていきます。
対象:どなたでも (小学生は保護者参加)
定員:事前申込20名(保険料50円・資料代100円)
申込方法の詳細はこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=469
【春の親子科学クラブ びっくりおもちゃをつくろう】
日時:6月4日(日)13時30分~15時
場所:本館1階ホール
内容:不思議な折り紙や意外な材料でつくる音の出るおもちゃなど、あっと驚く
おもちゃをつくってみましょう。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着15組 (保険料50円)
※6月15日(木)は千葉県民の日です!どなたでも入場料無料です。
4つのイベントがあります。
【体験イベント つくって遊ぼう「きのこマグネット」】
日時:6月15日(木)10時~10時30分 14時~14時30分
場所:本館1階ホール
内容:きのこのマグネットづくりにチャレンジ。遊びながら、きのこのことを知るこ
とができます。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着各回30名(材料費50円)
【歴史学講座 千葉県誕生】
日時:6月15日(木)11時~11時30分 14時30分~15時
場所:本館展示室
内容:千葉県誕生時の大事業である地租改正についてミュージアムトーク的に説明し
ます。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:なし (無料)
【体験イベント 砂絵-ナウマン博士を作ろう-】
日時:6月15日(木)10時~15時
場所:本館2階 ホール
内容:カラー砂を粘着カードにふりかけて,ナウマンゾウの博士の顔をつくります。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着100名(無料)
【動物学講座 見せます!昆虫標本のつくり方】
日時:6月15日(木)10時~ 11時~ 13時~ 14時~ 15時~ (各回30分)
場所:本館展示室
内容:甲虫や蝶の標本づくりを実演します。よく見てつくり方のコツをぬすもう。
対象:どなたでも
定員:なし(無料)
----------------------------------------------------------------------------
◆【森の調査隊】
日時:平成29年度は毎月第2・第4日曜日12時~16時(当日随時受付)
直近では、5月14日(日)、5月28日(日)に実施します。
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。授業
で訪れる小学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナルのペーパ
ークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
定員:なし(無料)
詳しくはこちら↓
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm
◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日13時~(30分程度)
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、
ゲームなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
活動のようすはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851
◆【そのほかの5月・6月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
5月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=468
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=469
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
5月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=480
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=481
----------------------------------------------------------------------------
(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
----------------------------------------------------------------------------
中央博の窓93でも紹介したように、大利根分館では5月27日から企画展「ウナギとサ
ケ」を開催いたします。ぜひご覧になってください。
4月29日にリニューアルプレオープンしたお隣の「水郷佐原あやめパーク」(旧「水
郷佐原水生植物園」)では、6月3日から25日まで「あやめ祭り」も開催されます。
◆【企画展】ウナギとサケ -海とかかわる不思議なさかな-◆
会期:5月27日(土)から6月25日(日)まで(会期中無休)
会場:企画展示室
入館料:一般個人300円・高大生150円(20名以上団体割引あり)中学生以下・65歳以
上は無料
内容:海と川を行き来する不思議な回遊魚、ニホンウナギとサケ。その生態や漁法、
また民間信仰・行事・料理などをご紹介します。*中央博の窓でも紹介しています。
■講座等
【講座 水郷の自然と歴史「ウナギとサケはどこから来たのか?DNAで探る進化的起
源」】
日時:6月3日(土) 13時30分~15時
場所:大利根分館 集会室
内容:最近のDNAを使った研究により、ウナギとサケがどんな祖先から進化してきた
のか、判ってきました。当館 宮正樹 生態・環境研究部長が最新の学術成果をや
さしく解説します。海と川を行き来する不思議な回遊魚「ニホンウナギとサケ」
の謎に触れてみませんか。
対象:中学生以上
定員:当日先着40名(無料)
----------------------------------------------------------------------------
(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
----------------------------------------------------------------------------
風薫る五月、大多喜町は豊かな緑に囲まれ清々しい季節を迎えています。大多喜城は
桜が有名ですが、新緑もおすすめです。ご家族そろって出かけてみませんか。
■講座等
【体験教室 甲冑(かっちゅう)・小袖(こそで)・裃(かみしも)の試着】
日時:6月15日(木)千葉県民の日 10時~12時 13時30分~15時30分
場所:研修館
内容:徳川家康や本多忠勝などの等身大の複製甲冑(かっちゅう)・小袖(こそで)・裃
(かみしも)を試着して武士が生活をしていた時代にタイムスリップしてみませんか。
※小袖は女性のみの体験となります。
対象:どなたでも(小学生以下は保護者同伴)
定員:各回10名(無料)
※事前に電話でお申し込みください(電話0470-82-3007)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.研究室から-65 標本を後世に伝える
私は、貝類の研究をしています。貝に生物学的な名前を付けることで、その貝のす
んでいる地域や環境、あるいは数の多さや大きさなど、様々なことがわかります。
例えば、貝塚等から発掘される貝だと、どの種が多いのか、その場所にいない貝から
「当時の人々が他所から持ち込んで飾りなどに利用していた」ということなどを示す
ことができます。この種の調査で、ナスカの地上絵(ペルー)や中国の浙江省へも出
かけています。
研究の基本になるのが正確な名前を付けた標本です。今年の2月号の本欄で、この生
物に名前を付ける分類学の衰退を嘆く記事がありました。しかし、必ずしもすべての
職員が標本にかかわっているわけではなく、簡単にできることではありません。
標本を博物館資料として後世に残すためには、手間と時間がかかります。またその時
間もなかなかとれません。でも「世の中に標本を後世の子孫に残せるのは博物館しか
ない」ことを肝に銘じて頑張っています。
(資料管理研究科 主任上席研究員 黒住耐二)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集後記:今号から編集担当がかわりました。まだまだわからないことばかりです
が、より充実した内容をめざしますので、どうぞ宜しくお願いいたします。(竹内)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●発 行
千葉県立中央博物館
〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●登録の解除はこちら↓
##__CANCEL_URL__##
●配信アドレスの変更はこちら↓
##__MYPAGE_URL__##
|