千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第130号(208)
配信日時:2017/06/20 12:00
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          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第130号(208) 2017年6月20日∞
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 もくじ
[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について
[2]7月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「ベロ藍と常州牛堀」
[4]季節だより
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[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館。(ただし、入館は16時まで。)

★(1)パネル展「カスリーン台風から70年」
    カスリーン台風襲来から70周年にちなみ、当時の被害状況や洪水のメカニズ
    ムを紹介します。
   期 間  7月4日(火)~9月28日(木)
       (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。ただ
        し、8月14日は開館。)
   時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
   場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入館料  一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円)
        中学生以下・65歳以上:無料

★(2)体験教室「飛ばせ水ロケット」
    親子が協力してペットボトルで水ロケットを作り、当館周辺の広場で打ち上げ
    ます。
    できるだけ遠くに飛ばしてみましょう。
   期 日  7月23日 (日)
   時 間  【午前の部】10時~12時
        【午後の部】13時30分~15時30分
        (午前、午後の部をそれぞれ行います。)
   場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室及び多目的広場
   定 員  各10名
   対 象  小中学生とその保護者
   参加費  各200円(保険料含む。)
   申込み  6月23日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(3)関宿城写生コンクール作品募集
    千葉県立関宿城博物館の周辺を描いた写生画を公募します。これからのいい季節、
    ぜひ関宿城を写生しにいらしてください。
   募集対象  小学生の部・中学生の部・一般の部(高校生以上)
   種  類  油彩・水彩・クレヨン・パステル・色鉛筆
   規  格  四つ切か八つ切程度の大きさ、油彩の場合は6号または8号
        (裏面に作品票をお貼りください。作品票は、ホームページもしくは 
         近隣公民館に置いてあります)
   募集期間  9月1日 (金)〜8日(金)(ただし、9月4日(月)は休館日。)
      賞    館長賞、各部門の最優秀賞・優秀賞・佳作(応募者全員に参加賞)
   展示期間  9月12日(火)〜24日(日)
   表 彰 式  9月16日(土)
   返却期間  9月26日(火)〜10月11日(水)
   問 合 せ  04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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◆◆◆7月の休館日について◆◆◆
 3日(月)・10日(月)・18日(火)・24日(月)・31日(月)は休館します。
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[2]7月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)体験教室「河川敷のいきものさがし(小学生向け)」
    当館展示協力員及び自然科学系ライターの岩槻秀明氏の解説を聞きながら、河
    川敷で色々ないきものを採集・スケッチして、そのいきものについて学びます。
    夏休みの自由研究に最適です。
   期 日  8月6日 (日)
   時 間  9時30分~12時30分
   場 所  博物館周辺の河川敷及び館内集会室
   定 員  20名
   対 象  小学生とその保護者
   参加費  50円
   申込み  7月6日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー1
    当館の調査協力員、石田年子氏による博物館セミナーです。「下総地方の女人
    講―十九夜塔を中心に―」をテーマとし、江戸時代、利根川流域で女性たちに
    よって造立された十九夜塔と、当時の女性たちの思いや暮らしについての講演
    です。
   期 日  8月27日 (日)
   時 間  13時30分~15時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般
   受講料  200円
   申込み  7月27日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「ベロ藍と常州牛堀」
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 江戸時代になり、世の中が安定し、経済的に力を付けてきた庶民は、享保年間(1716-
36)頃から盛んに旅行に行くようになります。文化・文政期(1804-30)には旅ブーム
が起こり、近郊での行楽へと広がって行きます。明暦年間(1655-58)頃には、各地を紹
介する名所記、道中案内記、地誌、紀行文などが次々と出版され、名所は全国的に広まっ
ていきます。
 浮世絵の風景画も遠近法を取り入れたり、精密な彫や、ぼかし等の摺の技法も発達し、
多色摺へと発展していきました。色では、オランダ舶載(はくさい)の化学顔料「ベロ藍」
〈ベルリン藍(プルシアンブルー)がなまって呼ばれるようになったもの〉が中国で安価
に生産され、輸入されることで、多くの浮世絵に使われるようになっていきます。文政末
期には、粒子が細かく、紙に摺りやすく退色しにくいこの藍は、海、川、空など、風景や
自然の描写に使用されていきます。天保元(1830)年には渓斎英泉(けいさいえいせん)
が藍摺を大流行させ、葛飾北斎(かつしかほくさい)も『富岳三十六景』の36図の輪郭
線を藍で摺り、うち10図を藍摺で描いて人気となりました。現在、当館第3展示室に富
嶽三十六景(46枚)の一枚で天保2(1831)年に描かれた常州牛堀(じょうしゅううしぼ
り)が展示してあります。 
 牛堀は現在の茨城県潮来市。霞ヶ浦の南端、利根川に近い水郷です。画面の対角線上に
大きく描かれているのは高瀬船で、船頭が寝起きする場所は、雨露をしのぐ菅(すげ)
や、茅(ちがや)などで編んだ、苫(とま)に覆われています。この舟は、船底が浅く、
霞ヶ浦や利根川流域で盛んに使われていました。
 北斎は、この船を濃淡の藍だけを用いて正確な構造で描ききっています。この図は朝食
の仕度をしているところでしょうか、米のとぎ汁を船から流す音に、二羽の鷺が驚き飛び
立つ姿に、緊迫感を漂わせています。そして、右下から左上へ対角線上に向けられた画面
の動勢は、右上に置かれた富士により、構図の均衡が保たれて安定しています。(土井)

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[4]季節だより 
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 関東地方も梅雨入りしました。このところは週末にばかり雨が降っているので、困った
ものですね。さて、4日からパネル展「カスリーン台風から70年」が始まります。70
年経ってもなお、カスリーン台風の災害の凄まじさには、驚かされます。現代でも起こり
うる水害の脅威を感じていただければと思います。
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せきはくマガジン第130号(208)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報をお届けし
ます。
皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
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せきはくマガジン第130号(208) 
発行:千葉県立関宿城博物館
      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
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