千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第131号(209)
配信日時:2017/07/20 12:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第131号(209) 2017年7月20日∞
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 もくじ
[1]8月のイベント情報及び7月の休館日について
[2]8月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「浅草寺の由来と関宿藩主寄進の梵鐘」
[4]季節だより
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[1]8月のイベント情報及び8月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館。(ただし、入館は16時まで。)

★(1)パネル展「カスリーン台風から70年」
    カスリーン台風襲来から70周年にちなみ、当時の被害状況や洪水のメカニズ
    ムを紹介します。
   期 間  7月4日(火)~9月28日(木)
       (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。ただ
        し、8月14日は開館。)
   時 間  9時~16時30分(ただし、入館は16時まで。)
   場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入館料  一般:200円(団体160円)、高大生:100円(団体80円)
        中学生以下・65歳以上:無料

★(2)体験教室「河川敷のいきものさがし(小学生向け)」
    当館の調査協力員及び自然科学系ライターの岩槻秀明氏の解説を聞きながら、
    河川敷で色々ないきものを採集・スケッチして、そのいきものについて学びま
    す。夏休みの自由研究に最適です。
   期 日  8月6日 (日)
   時 間  9時30分~12時30分
   場 所  博物館周辺の河川敷及び館内集会室
   定 員  20名
   対 象  小学生とその保護者
   参加費  50円
   申込み  7月6日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(3)博物館セミナー1
    当館の調査協力員、石田年子氏による博物館セミナーです。「下総地方の女人
    講―十九夜塔を中心に―」をテーマとし、江戸時代、利根川流域で女性たちに
    よって造立された十九夜塔と、当時の女性たちの思いや暮らしについての講演
    です。
   期 日  8月27日 (日)
   時 間  13時30分~15時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般
   受講料  200円
   申込み  7月27日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(4)関宿城写生コンクール作品募集
    千葉県立関宿城博物館の周辺を描いた写生画を公募します。これからのいい季節、
    ぜひ関宿城を写生しにいらしてください。
   募集対象  小学生の部・中学生の部・一般の部(高校生以上)
   種  類  油彩・水彩・クレヨン・パステル・色鉛筆
   規  格  四つ切か八つ切程度の大きさ、油彩の場合は6号または8号
        (裏面に作品票をお貼りください。作品票は、ホームページもしくは
         近隣公民館に置いてあります)
   募集期間  9月1日 (金)〜8日(金)(ただし、9月4日(月)は休館日。)
      賞     館長賞、各部門の最優秀賞・優秀賞・佳作(応募者全員に参加賞)
   展示期間  9月12日(火)〜24日(日)
   表 彰 式     9月16日(土)
   返却期間  9月26日(火)〜10月11日(水)
   問 合 せ    04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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◆◆◆8月の休館日について◆◆◆
 7日(月)・21日(月)・28日(月)は休館します。
 なお14日(月)は開館しています。
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[2]8月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)歴史講座「古文書を読む(初級編)」〔3回連続〕
    古文書によく出てくる基本的な単語や慣用句が読めるようにし、解読事典の使
    い方も習得します。
   期 日  9月3日 (日)・10月8日(日)・11月19日(日)
   時 間  10時~12時
   場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般(連続で参加できる方)
   受講料  100円(初回のみ)
   申込み  8月3日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー2
    当館の調査協力員、岩槻秀明氏による博物館セミナーです。「カスリーン台風
    70年 ―局地的大雨や台風から身を守るために…―」をテーマとし、今年はカ
    スリーン台風による大水害から70年であるため、災害を起こすおそれのある
    気象(主に関東平野部)について、基本的なことを講演します。
   期 日  9月17日 (日)
   時 間  13時30分~15時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般 
   受講料  200円
   申込み  8月17日(木)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

◆(3)郷土食講座「投網漁と川魚料理」
    地元漁師の指導のもと、広場で投網の打ち方を体験します。また川魚を料理し、
    試食します。
   期 日  9月24日(日)
   時 間  10時~14時
   場 所   千葉県立関宿城博物館 集会室および庭園・休憩所
   定 員  20名
   対 象  一般
   参加費  450円(保険料を含む。)
   申込み  8月24日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
 
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[3]せきはく豆辞典「浅草寺の由来と関宿藩主寄進の梵鐘」
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  浅草と言えば、ぱっと頭に浮かぶのは、観音様と呼ばれて親しまれている浅草寺と祭り
で有名な三社様。このように、浅草寺は浅草の代名詞のひとつとなっています。
浅草寺は正式には金龍山浅草寺と言い、寺の縁起によると、推古天皇36(628)年、宮
戸(みやこ)川(現隅田川)のほとりに住んでいた檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・
たけなり)の兄弟が宮戸川で漁をしていたところ、仏像が網にかかりました。兄弟はその
仏像のことを何も知らず、兄弟にとっては不要なものだったので川に投げ込みましたが、
網を曳くたびに仏像がかかってしまいます。しかも、魚は全くとれません。   
そのため、仕方なく仏像を持ち帰り、土地の有力者である土師中知(はじのなかとも)
に見せたところ、聖観世音菩薩像であることがわかり、お堂を建ててお祀りしたのが、浅
草寺の始まりと言われています。
 その後、大化元(645)年に勝海上人という僧がお堂を整備し仏像を秘仏としました。また、
天安元年(857)年に延暦寺の慈覚大師が来寺し、現在あるお前立ちの観音像(普段見ること
ができない秘仏の代わりに拝むための仏像)を造ったと言われています。度重なる震災や
火災により、幾度となく堂宇は壊れましたが、源頼朝や足利尊氏、徳川家康などの有力な
武将の庇護により、浅草寺はますます栄え、江戸時代には、参詣・行楽・歓楽を目的とし
た一大観光地になりました。
 この浅草寺の境内には、本堂を始め五重塔、薬師堂など様々なお堂がありますが、その
お堂のひとつに小高くなった弁天山があります。弁天山は名前の通り、弁財天をお祀りし
たお堂ですが、そのお堂の脇に、鐘撞堂があります。この鐘は松尾芭蕉の句「花の雲 鐘
は上野か浅草か」で有名な鐘ですが、第14代関宿藩主牧野備後守成貞が黄金二百両を寄
進して、元禄5(1692)年8月に5代将軍綱吉の命により深川の太田近江大掾藤原正次が改
鋳したものです。鐘の大きさは高さ2.12m・直径1.52mで、鐘銘によれば、撰文は浅草寺
別当権僧正宣存のものと言われています。牧野成貞は、寛文年間に綱吉に奉仕し家老にな
り、綱吉が延宝8(1680)年に5代将軍となってからは、御側役、御側用人、侍従を歴任し、
宝永6(1709)年に綱吉が亡くなるまで、綱吉に重用されました。そのような信頼関係があ
ったからこそ、二百両もの大金を寄進することができたのだと思います。
 なお、三社様は、この浅草寺建立のきっかけとなった土師中知、檜前浜成・竹成を奉っ
た神社です。                
  ※土師中知の名前については、諸説あります。          (谷鹿)

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[4]季節だより 
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 梅雨明けが待たれる今日この頃ですが、降れば集中豪雨の事も多く、近年の異常気象を
ヒシヒシと感じます。現在、展示中のパネル展「カスリーン台風から70年」では、そん
な最近の気象についても少し触れています。夏休みの宿題として、気象と水害の学習とし
てなど、ぜひ、ご見学ください。
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