千葉県立中央博物館分館◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン
『海からのたより』 第150号
2017年8月1日発行
千葉県立中央博物館分館 海の博物館
http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/
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夏!海!磯観察!
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│目次
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★8月は休まず開館します!
★夏休み海の学びスペシャル「エビざんまい」開催中!
★8月の行事案内
★研究員ノート −海の博物館で飼育していたネコザメの話−
★海の博物館周辺の情報
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│★8月は休まず開館します!
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●海の博物館は、8月は毎日開館しています。
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│★夏休み海の学びスペシャル「エビざんまい」開催中!
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エビは食用としてなじみのある生きもので、房総半島にはさまざまな種類が
分布しています。この展示では、エビという身近な存在を通して、千葉県の豊
かな自然を構成する生きものの多様性を見ていきます。
会期は9月3日(日)までです。お見逃しなく!
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│★8月の行事案内
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詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=394
【観察会】 *2週間前までに事前申込、保険料50円
8月22日(火)「親子で磯の魚を探そう」
【講座】 *2週間前までに事前申込
8月13日(日)「魅惑のエビちゃん−綺麗な色・ユニークなくらし−」
*締め切りは過ぎておりますが、お問い合わせください。
8月18日(金)「博物館の収蔵庫を見学しよう2」
【磯・いそ探検隊】 *当日先着順、保険料50円
研究員の案内で博物館前の磯で生きものを観察します。
8月6日(日) 9:30〜10:30
8月8日(火) 10:30〜11:30
8月23日(水) 11:00〜12:00
【博物館探検隊(バックヤードツアー)】 *当日先着順
ふだん見ることのできない博物館のバックヤードを、研究員の案内でめぐり
ます。
8月11日(金・祝) 13:30〜14:15
8月12日(土) 13:30〜14:15
8月27日(日) 13:30〜14:15
【みんなで工作 海の生きもの】 *当日先着順、材料費50円
海の生きものにちなんだ簡単な工作を行います。
各日2回、10:45-11:45 13:30-14:30
8月5日(土)「海藻おしばを作ろう」
8月19日(土)「海で見つけた材料でオリジナルオブジェを作ろう」
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│★研究員ノート −海の博物館で飼育していたネコザメの話−
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ネコザメは沿岸の浅い岩礁に生息している小型のサメで,海の博物館のある
勝浦の海にも生息しています。地元の漁師さんからいただいたネコザメをバッ
クヤードにある水槽で飼育し,団体で博物館を見学に来る小学生にこのネコザ
メを見せながら,以下のような解説をしていました。
私:「みなさん,サメって聞くとどんなイメージがありますか?」
生徒:「ジョーズ,人喰いザメ,鋭い歯がある」(様々な反応)
私:「はい,確かにそんなサメもいますね。でも,ここにいるネコザメはと
ってもおとなしいサメです。全長は最大でも1mくらいにしかなりません。ふ
だんは海底にジッとしていて,あまり泳ぎ回ることはありません。エサにして
いるのは海底にいるエビ・カニや貝などで,臼歯のような平たい歯で硬い甲羅
や殻をかみ砕いて食べるのです。ほら,水槽の底に割れた貝殻が落ちているで
しょ。」
生徒:「ヘェー」(納得した様子)
私:「では,このネコザメは子供を産むでしょうか,それとも卵を産むでし
ょうか?」
生徒:「子供。卵。」(それぞれ半々くらい)
私:「サメの仲間には子供を産むサメと卵を産むサメの両方がいますが,こ
のサメは卵を産むサメです。」(当たった子供たちは喜ぶ)
私:「これがネコザメの卵の殻です。みんなに回しますから,触ってみてく
ださい。」(殻の標本を生徒に渡す)
生徒:「エーっ,これが卵?変な形!軽い。」(様々な反応)
私:「螺旋形で変わった形をしてますね。これはお母さんが卵を産んだ後に
,卵が海底の岩の間などに挟まって抜けにくくしていると考えられています。
卵がかえるまでに1年以上かかるので,流されてしまわないようにしっかりと
固定しておく必要があるのです。殻の中で育ったネコザメの子供は,全長20cm
位で殻を破って誕生します。」(お構いなしに,卵を触りまくっている)
子供たちとこんなやり取りをしながらネコザメの説明をしていたのですが,
先日死んでしまいました。このため,残念ながらもうこのような解説が出来な
くなってしまいました。
でも海の博物館の展示室では,「持ってみよう」のコーナーにネコザメの卵
の殻が置いてあり,実際に手に取って触ることができます。また,「いろいろ
な魚の肌」のコーナーではネコザメのザラザラとした皮膚を触れるようになっ
ています。生きている姿をお見せすることはできませんが,展示室でぜひネコ
ザメを体感してみて下さい。
(主任上席研究員 川瀬裕司)
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│★海の博物館周辺の情報
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●かつうら海中公園サマーフェスタ
日時: 8月8日(火)11:00~
*荒天時は翌日になります。
海の博物館前の勝浦海中公園で行われるイベントです。魚のつかみ捕り(要
事前予約)やBBQ、海産物の販売、スタンプラリーなど楽しい企画が目白押し!
お問い合わせ先:一般財団法人千葉県勝浦海中公園センター TEL 0470-76-2955
さかなのつかみ捕りの予約:カッピービジターセンター TEL 0470-73-2500
●『かつうら若潮まつり花火大会』
勝浦市では、今年度も『かつうら若潮まつり花火大会』を開催いたします。
その他、興津湾灯籠流しなどのイベントが予定されています。
開催日時: 8月12日(土)午後7時15分〜
※荒天の場合は、13日に延期
※会場内の場所取りは午後4時以降に。
会場: 勝浦漁港周辺
駐車場: 勝浦市役所・日本武道館研修センター
※駐車場の収容台数が少なく、駐車できない可能性があります。
●勝浦の海水浴場
勝浦市内の海水浴場は8月27日(日)まで開設されています。透明度抜群の勝浦
の海をお楽しみください。
勝浦市内の海水浴場:鵜原、守谷、興津、勝浦中央
*串浜海水浴場、豊浜海水浴場は開設しません。
●興津湾灯籠流し
開催日時: 8月13日(日)
夜の興津湾を美しい灯籠が彩ります。
お問い合わせ先: 勝浦市観光協会 興津支部 電話番号: 0470-76-0800
以上の詳しい情報は、勝浦市観光ポータルサイト「かつうら潮風散歩道」を
ご覧ください。
http://www.katsuura-sanpo.com/
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今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうご
ざいました。
発行 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
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お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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の可能性も指摘されていますので、ご留意ください。)
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