千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第151号
配信日時:2017/09/01 10:00
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  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第151号
                          2017年9月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/

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 夏休みも終わりです。
 少し落ち着いた気分で、博物館にどうぞ。

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│目次
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★臨時休館のお知らせ
★9月3日(日)まで!夏休み海の学びスペシャル「エビざんまい」
★9月の行事案内
★研究員ノート −博物館の資料収集活動−
★海の博物館周辺の情報
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│★臨時休館のお知らせ
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 ●9月5日(火)は臨時休館いたします。ご了承下さい。

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│★9月3日(日)まで!夏休み海の学びスペシャル「エビざんまい」
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 エビは食用としてなじみのある生きもので、房総半島にはさまざまな種類が
分布しています。この展示では、エビという身近な存在を通して、千葉県の豊
かな自然を構成する生きものの多様性を見ていきます。

 会期は9月3日(日)まで。ラストチャンスです!

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│★9月の行事案内
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 詳しくはこちらをご覧下さい。
  http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=394

【観察会】 *2週間前までに事前申込、保険料50円
 9月30日(土)「スナガニを調べよう」

【博物館探検隊(バックヤードツアー)】 *当日先着順
 ふだん見ることのできない博物館のバックヤードを、研究員の案内でめぐり
ます。
 9月17日(日) 13:30〜14:15

【海の体験コーナー】
 体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジす
る行事です。
 9月 9日(土)「微小貝を探そう」
 9月 16日(土)「微小貝を探そう」
   (当日申込み。定員6名。定員を超えた場合は抽選となります)
 ※入場料のほか、材料費50円/人が必要です。

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│★研究員ノート −博物館の資料収集活動−
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 みなさんは、博物館というとどんな所だとお思いでしょうか?おそらく、多
くの方にとっては、博物館はいろいろなものが展示してあってそれを見学でき
る施設というイメージではないでしょうか。確かに博物館では展示は大切な役
割ですが、実際はそれ以外にも教育普及・調査研究・資料収集保存などと呼ば
れるさまざまな活動が、あまり目に触れないところ(バックヤード)で行われ
ています。別な言い方をすれば、展示は博物館のさまざまな活動のうちの一部
分であるともいえます。海の博物館は、千葉県を中心とした海の生きものを専
門に扱う博物館ですので、バックヤードでは海の生きものに関する上記のよう
なさまざまな活動が日々繰り広げられています。今回は、海の博物館の資料収
集保存活動(特に標本資料の収集保存)について簡単にご紹介しましょう。

 千葉県の海岸は内湾や外洋、岩場や砂浜など多様な環境を持っています。ま
た、黒潮の影響を受けるところと親潮の影響の影響を受けるところがあり、海
岸近くまで深い海が迫っているところもあります。海の博物館では、このよう
な多様性の高い千葉県の海にどんな生きものが生息しているかを明らかにする
ため、1999年の開館以来、いくつかの場所を選んで出現する生きものを収集す
る調査(生物相調査)を継続しています。主に潮の引いた磯や干潟で、数人の
研究員が手分けしてさまざまなグループの生きものを採集します。もう少し深
いところの生きものは、スクーバ潜水を行って採集します。また、刺網などを
操業している漁業者の方に協力していただいて網にかかった生きものを分けて
いただいたり、深い海で釣り漁業をしている方から、なかなか採集できない珍
しい深海生物の標本を提供していただくこともあります。

 野外で採集された生きものは、博物館に持ち帰って写真撮影や計測を行った
うえでそれぞれの生きものに適した方法で標本を作製します。標本は必ず採集
場所・日付・採集者等のデータがわかるようにして整理・保存します。このよ
うな標本はその時その場所にその種類の生きものが生息していた証拠となるも
のであり、また分類学などの研究の材料となるものです。このようにして作製
された標本や標本に基づいた研究の成果は、常設展示や企画展示などの展示に
活用されることは言うまでもありません。2017年4月現在、海の博物館には、
このようにして収集された標本資料が、魚類約15000点、貝類約11000点、藻類
約8000点など合計約50000点収蔵されています。

 海の博物館には、標本資料を収蔵する収蔵庫が3箇所あります。貝類やサン
ゴの骨格、海藻の押し葉などの乾燥した標本は「乾燥収蔵庫」に、魚類や多く
の無脊椎動物をアルコールなどの保存液とともにガラス瓶やプラスチック容
器などに密閉した液浸標本は「液浸収蔵庫」に、大型の魚類など容器に入らな
い標本は保存液を満たした蓋付きのプール状の「大型標本収蔵庫」に収蔵さ
れます。これらの施設はふだんは来館者の皆様には公開していませんが、定
期的に開催している「博物館探検隊」という行事では、研究員が収蔵庫を含
む博物館のバックヤードをご案内しながら、博物館で行われている展示以外
の仕事についてわかりやすく解説します。今年度はあと2回、9月17日と11月
3日に「博物館探検隊」を開催予定です。ぜひご参加ください。      

(主任上席研究員 立川浩之)

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│★海の博物館周辺の情報
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●「勝浦大漁まつり」(勝浦の秋まつり)開催のお知らせ
 海の博物館のある勝浦市では、9月15日(金)から9月18日(月・祝)に市街
中心地区で「勝浦大漁まつり」(秋まつり)が行われます。

  詳しくは以下をご覧ください
  勝浦市刊行ポータルサイト「かつうら潮かぜ散歩道」
  http://www.katsuura-sanpo.com/facilities/event/post-837/
 
 以上の詳しい情報は、勝浦市観光ポータルサイト「かつうら潮風散歩道」を
ご覧ください。
http://www.katsuura-sanpo.com/

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 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうご
ざいました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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