千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
せきはくマガジン
http://www2.chiba-muse.or.jp/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第134号(212) 2017年10月21日∞
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もくじ
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿経由、にせもの肥料出廻り事件」
[4]季節だより
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11月3日(金・祝)は文化の日のため、入場料が無料です
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
★(1)企画展「鰯は弱いが役に立つ ―肥料の王様 干鰯―」
江戸時代、房総で穫れた鰯は干され、搾られ、肥料となり、船で全国に運ばれて、
木綿や藍などの大量栽培を可能にしました。肥料としての鰯の物語を紹介します。
期 間 10月3日(火)~12月3日(日)
(休館は月曜日。)
時 間 9時~16時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 2階企画展示室
入場料 一般:300円(団体240円)、高大生:150円(団体120円)
中学生以下・65歳以上:無料
★(2)企画展解説会
企画展の解説会を行います。
期 日 11月3日 (金・祝)・23日(木・祝)
時 間 11時~12時、13時30分〜14時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 エントランスホール及び2階企画展示室
参加費 入場料(ただし、11月3日は文化の日のため、入場料無料)
申込み 当日自由参加
★(3)郷土食講座「こんにゃくづくり」
地元の方の指導により、こんにゃくづくりを体験します。また、それを試食しま
す。
期 日 11月5日(日)
時 間 【午前の部】9時30分~12時
【午後の部】13時30分~16時
(午前、午後の部をそれぞれ行います)
場 所 千葉県立関宿城博物館 休憩所
定 員 各15名
対 象 一般
参加費 450円(保険料を含む)
申込み 10月5日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(4)企画展関連事業 体験教室「菜種とイワシで油を採ろう」
蒸した菜種やイワシを絞って、採れた油で火をつけます。
期 日 11月11日 (土)
時 間 11時~12時、14時〜15時
場 所 千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
参加費 無料
申込み 当日自由参加
★(5)郷土食講座「そば打ち(打ち方コース)」
関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り方を体験します。
期 日 11月12日(日)
時 間 9時30分~12時
場 所 千葉県立関宿城博物館 休憩所
定 員 18名
対 象 一般
参加費 1,100円
申込み 10月12日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(6)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、鬼
門除け稲荷)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
期 日 11月25日(土)
時 間 10時~12時
場 所 【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘
門、浚渫船、鬼門除け稲荷)
定 員 30名
対 象 一般
保険料 50円
申込み 10月25日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(7)博物館セミナー3「『カスリーン台風から70年』シリーズ第二弾:
利根川の主な水害と治水対策の経過について」
江戸時代以降の利根川の主な水害の歴史と幕府や明治以降の政府が取り組んでき
た治水対策の経過について紹介します。
講 師 市川幸男氏(当館 調査協力員)
期 日 11月26日(日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 200円
申込み 10月26日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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◆◆◆11月の休館日について◆◆◆
6日(月)・20日(月)・27日(月)は休館します。
13日(月)は、茨城県民の日のため開館します。
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[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)郷土食講座「そば打ち(打ち方+ゆで方コース)」
関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り方、更にそばの
ゆで方を体験した後、試食します。
期 日 12月10日(日)
時 間 9時30分~12時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 休憩所
定 員 18名
対 象 一般
参加費 1,300円
申込み 11月10日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(2)博物館セミナー4「簗田家文書の世界5―書状類4―」
戦国時代、古河公方足利氏の重臣で、関宿城主であった簗田氏の書状を中心に取
り上げ、簗田氏の天正期以降の動向についてお話しします。
講 師 新井浩文氏(当館 調査協力員)
期 日 12月17日(日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 200円
申込み 11月17日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(3)「第17回関宿城百景写真展」作品募集
関宿城近景の風景(-城・川・田園-)を題材とした写真を公募します。
募集テーマ 「関宿城近辺の風景」(―城・川・田園―)
募集作品 1モノクロ、カラーは問わない。
2サイズは半折とする。
3未発表作品に限る。
4一人1点とする。
5千葉県立関宿城博物館長賞については、当館啓発ポスター・チラシ
等の広報に使用する場合がある。
応募期間 12月1日 (木)〜23日(祝・金)
応募方法 千葉県立関宿城博物館にある応募票に記入し、写真の裏面に貼り、直
接持参または郵送による。
賞 関宿城博物館長賞 1点
野田市関宿商工会長賞 1点
特別賞 数点
参加賞(入賞者を除く出品者)
発 表 平成30年1月14日(日)〈予定〉
表 彰 式 平成30年2月24日(土)午後1時30分から
展示期間 平成30年1月16日(火)〜2月18日(日)
休館は月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は翌日。)
展示会場 千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
返 却 日 平成30年2月20日(火)から
問 合 せ 04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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[3]せきはく豆辞典「関宿経由、にせもの肥料出廻り事件」
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前回の豆事典で、江戸時代には関宿がイワシの肥料で栄えたお話しを書きました。利
根川舟運で運ばれる干鰯や〆粕は、全て銚子から高瀬船などに積んで送られて来たもの
でした。しかし、幕末期には鰯の不漁が続き、銚子周辺や八日市場などの干鰯生産者達
も困窮したため、鰯の肥料の代わりに「肥糠(こえぬか。米糠を肥料としたもの)」を
集めて糠俵(ぬかだわら)とし、関宿に出していたようです。
そんな安政4年(1857)12月、武州幸手宿(現埼玉県幸手市)において、銚子、関
宿、そして北関東一円の干鰯商らが集められ、取り調べを受けた事件がありました。
銚子周辺から送られてきた糠俵が上方(かみがた)からの高級糠肥「下り俵」に似せ
て作られており、しかもその中身には魚の餌代わりに使っていた麦の糠や砂などが混ざっ
ているのに、品質保証の印が押されて北関東一円の農家に出回っていたのです。これを
取り次いだ関宿向河岸の干鰯問屋、また更にそこから買い付けて近在に売っていた栃木
町、高崎宿、伊勢崎町、鹿沼宿、宇都宮宿、小金井宿、太田町、乙女村、古河宿、下小
泉村、飯野村、大沼村、石橋宿、境町、久能村、下大野村などの干鰯商達が幸手宿に集
められて、関東取締役の取り調べを受けました。関宿向河岸の喜多村藤蔵や小島忠左衛
門などの大問屋達も関わっています。しかし結局、この一件では、関係各者が「悪気が
あった訳ではないのでお許し下さい。こんなことは以後、決してやりません。」という
釈明・謝罪文を出し、幸手宿の名主たちも口添えをしてくれたお陰で、お咎(とが)め
無しで皆放免されました。
このそれぞれの立場の者たちが訴えた釈明の文書が「武州葛飾郡幸手宿御用留」の中
に書き留められています。鰯不漁期の房総漁民や干鰯・肥料問屋の困窮ぶりが分かるだ
けでなく、銚子周辺から関宿向河岸を中継点にして、関東一円に肥料が出回るルートを
たどることができる好資料です。
ちなみに、明治28年(1895)の『大日本農会報』の報告によると、銚子の商人は干鰯
に砂や海藻などを混ぜ、発酵させたものを俵にする。なぜ、そんなことをするのか問う
たところ、この地方では昔からこうしているので、今さら本物を送っては、却って不正
品と思われるから、と答えたといいます。糠俵と干鰯俵の違いこそあれ、どうも肥料に
混ぜ物をする慣行は、この事件の後もずっと続いていたようです。 (榎)
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[4]季節だより
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昨年あたりから、低迷が続いていたイワシ漁の水揚げ高が上がってきているようです。
現在開催中の企画展「鰯は弱いが役に立つ ―肥料の王様 干鰯―」を後押しするような朗
報で、嬉しく思います。
来週あたりから、現在の寒さも和らぐようです。11月3日の文化の日は入場料無料、
11月13日の茨城県民の日も月曜日ですが開館いたします。「秋晴れ」の到来ととも
に、昔のイワシの話を見学しに、ぜひ当館に足をお運びください。
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せきはくマガジン第134号(212)
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