千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2017年11月号 ★
配信日時:2017/11/10 08:00
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     ちば中央博メール 2017年11月号(2017年11月10日発行・第135号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「野鳥観察舎の窓から」
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 企画展、トピックス展
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「芽ばえ図鑑」をめざして

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1.お知らせ 
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◆地学展示室の一部を更新しました!
○解説パネル「ジオパークに行ってみよう」の内容を更新しました。
  日本ジオパークの分布図を追加し、データ類も現在のものに修正しました。銚子
 ジオパークの紹介冊子(英語版、中国語版有り)もご覧いただけます。

○「トピックス:地磁気の逆転と千葉の地層」の解説パネルを展示しました。
  千葉県市原市の養老川沿いに見られる、地磁気の逆転を記録した地層(上総層群
 国本層)について紹介しています。
  あわせて、解説シート「誕生するか?『千葉時代(チバニアン)』」も設置し、
 今なぜこの地層が話題なのかを説明しています。

◆「アリ博」開催!
  千葉県立中央博物館と、大型ショッピングセンター「アリオ蘇我」のコラボで誕
 生した、楽しみながら学べる知育イベントです。千葉県の自然や歴史、文化など、
 いろいろなテーマごとに、クイズ大会や工作教室を開催します。
  アリオモール「サンコート広場」を会場にして、奇数月の第4日曜日に開催され
 ます。次回は11月26日(日)に開催を予定しています。
    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=1051

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2.中央博の窓−99  「野鳥観察舎の窓から」
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 生態園の舟田池のほとりに建つ野鳥観察舎から、池を眺めていた時のことです。
突然2羽の鳥が目にも留まらぬ速さで追いかけっこを始めました。先を行くのはカワ
セミ、追っているのは猛禽(たぶんオオタカの幼鳥)です。もちろん、これは遊びで
はなく捕まれば食べられてしまう、まさに命がけの逃走です。カワセミは、何とかか
わそうと池の上空を右へ左へ急旋回するものの、猛禽の方が飛ぶのがうまいらしく、
全く離されることなく徐々にその差は縮まっていきました。そして、「ああ、もうだ
めか!」と思うような距離になった瞬間、なんとカワセミは、水中の魚をとらえる時
のように、ぽちゃんと池の中にダイブしたのです。ダイブされては、猛禽の方はどう
しようもないらしく、そのままうらめしそうに、上を通り過ぎてしまいました。この
ような、逃走劇がこの後も2,3回繰り返されましたが、最後までカワセミが捕まるこ
とはありませんでした。これから冬を迎えると、水鳥たちで池がにぎわってきます。
ときにはびっくり、ときにはほっこりするような生き物たちの姿が見られる野鳥観察
舎へ、ぜひどうぞ。
              (生態学・環境研究科 主席研究員 兼 科長 由良浩)
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3.イベント情報 
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(1)中央博物館本館・生態園 企画展、トピックス展
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◆【企画展】きのこワンダーランド第2期◆
リンネの『自然の体系』初版本、期間限定で特別公開!
会期: 9月16日(土)~12月27日(水)
   (月曜休館・月曜日が休日の場合は翌火曜日休館)
会場:企画展示室 
内容:人間の生活を支えてきた森には、きのこの存在が不可欠です。当企画展では、
  きのこと森、人々の文化の不思議な関係を多方面から紹介しています。
   また、当館が開館以来収集してきた貴重な図譜や、南方熊楠のきのこ観察図を
  公開。
   さらに、当館所蔵の稀覯本、分類学の父カール・フォン・リンネの『自然の体
  系』初版(世界で44部しか確認されていない)や、その復刻(生誕200周年記念に
  作られた1907年の実物大の復刻)を期間限定で展示していますので、お見逃しな
  く! 
   *各展示期間は、下記をご参照ください

 『自然の体系』初版の展示期間
  ★1735年初版    10月29日(日)~11月12日(日)
   1907年復刻    11月14日(火)~11月23日(木・祝)
   1960年縮刷復刻  11月24日(金)~12月21日(木)
  ★1735年初版    12月22日(金)~12月24日(日)

    くわしい展示内容はこちらをご覧ください↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1074

■企画展関連講演会
【講演会「きのこと健康」】
日時:11月12日(日)13時30分~15時30分
講師:江口文陽(東京農業大学)
場所:講堂
内容:健康によいとされてきたきのこ。様々なきのこを例に、科学的な根拠とその効
  用について専門家にご紹介いただきます。
対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
定員:当日先着150名(入場料必要)

【講演会「マツタケ栽培最前線」】
日時:11月23日(木・祝)13時~16時
講師:山中高史(森林総合研究所)
   白坂憲章(近畿大学)
   吉村文彦(まつたけ山復活させ隊)
場所:講堂
内容:万葉集にも登場するマツタケ。マツタケが普通にみられる環境を目指す里山再
  生活動や,完全人工栽培化の取り組みなど、三者三様の熱い試みを紹介します。
対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
定員:当日先着150名(入場料必要)

【講演会「文学・漫画の中のきのこ」】
日時:12月9日(土)13時30分~15時30分
講師:飯沢耕太郎(きのこ文学研究家/写真評論家)
場所:講堂
内容:文学作品の中に登場するきのこはどれも魅力的!文学や漫画にとってきのこと
  は何なのか、専門家の目から語っていただきます。
対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
定員:当日先着150名(入場料必要)

■企画展関連行事
【つくって遊ぼう「オリジナルきのこバッジ」】
日時:11月11日(土)10時~12時、13時30分~15時30分
場所:2階ホール 
内容:きのこのバッジづくりにチャレンジ。遊びながら、きのこのことを知ることが
  できます。
対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着100名(材料費100円、入場料必要)

【なめじろうとクイズ対決】
日時:12月17日(日)11時30分~12時30分、13時30分~14時30分
場所:講堂 
内容:楽しいクイズできのこのことを学びます。なめじろうもやってくる! 
対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
定員:当日先着各回80名(入場料必要)

【つくって遊ぼう「きのこオーナメント」】
日時:12月24日(日)10時30分~11時、14時~14時30分
場所:1階ホール
内容:きのこのオーナメントづくりにチャレンジ。遊びながら、きのこのことを知る
  ことができます。 
対象:どなたでも (小学生は保護者参加)
定員:当日先着各回30名(材料費50円・入場料必要)
                                      
■企画展関連ミュージアム・トーク
実施日:11月18日(土)、11月25日(土)
12月2日(土)、12月17日(日)、12月23日(土・祝)
時 間:各日とも11時~11時30分、14時30分~15時

    くわしくはこちら↓
    11月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=486
    12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487

◆【生態園 トピックス展】生態園のきのこ◆
会期: 9月16日(土)~平成 30年2月25日(日)(月曜休館・月曜日が休日の場合は翌火
  曜日休館、12月28日~平成30年1月4日休館)
会場:生態園
内容:生態園がつくられて約30年がたちました。樹齢とともにきのこ相も変化します。
  生態園の森の成熟とともに変化したきのこ相や、雑木林のきのこの特徴について
  紹介します。 
                                                                            
    くわしい展示内容はこちらをご覧ください↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2017kinoko/index.htm

■トピックス展関連行事
【ミュージアム・トーク「生態園トピックス展「生態園のきのこ」の解説」】
日 時:平成30年1月27日(土) 11時~11時30分、14時30分~15時
場 所:本館入場券売り場前に集合
参加費:参加無料ですが、博物館の入場料が必要です
担当者:吹春俊光(植物学研究科長)

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特別史跡指定記念!
「千葉県まるごと加曽利貝塚イヤー」

 平成29年10月、千葉市に所在する加曽利貝塚が国の特別史跡に指定されました。
加曽利貝塚は、縄文時代の大規模貝塚としてよく知られていますが、我が国の文化を
象徴するものとして、このたび「国宝級」の特別史跡に指定されたものです。
 千葉県では、加曽利貝塚の特別史跡指定を記念し、「千葉県まるごと加曽利貝塚イ
ヤー」と題して県内各地の博物館などで展覧会やポスター掲示などを行い、加曽利貝
塚の周知を図ります。
 千葉県立中央博物館では、ミニ展示とトピックス展で、「千葉県まるごと加曽利貝
塚イヤー」を盛り上げていきます!

◆加曽利貝塚ミニ展示◆
会期:平成29年11月3日(金・祝)~12月27日(水)
   平成30年6月2日(土)~6月24日(日)
会場:千葉県立中央博物館 房総の歴史展示室 縄文コーナー
内容:市原市武士(たけし)遺跡から出土した加曽利貝塚ゆかりの土器を展示します。

◆トピックス展「かそりーぬと見る加曽利貝塚」◆
会期:平成30年1月13日(土)~2月12日(月・祝)
会場:千葉県立中央博物館 第2企画展示室
内容:加曽利貝塚から出土した縄文時代の土器や石器などを展示し、加曽利貝塚の
魅力をわかりやすくお伝えします。

◆関連イベント◆
【講演会】
日時:平成30年2月4日(日)13:30~15:00
 会場:千葉県立中央博物館 講堂
 講師:千葉市立加曽利貝塚博物館 学芸員 米倉貴之氏 
 定員:当日先着150名
 料金:無料

【展示解説会】
 日時:平成30年1月14日(日)、2月11日(日)
    各日とも13:00~13:30
 場所:千葉県立中央博物館 第2企画展示室 
 料金:入館料が必要です 

    当館ホームページでも紹介しています↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1107

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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
     *企画展関連行事は、〔企画展・トピックス展〕の項目をご覧ください
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【体験イベント チーバくんとつくるクリスマスオーナメント】
日時:12月10日(日)10時30分~11時30分、14時~15時
場所:1階ホール
内容:松ぼっくりを使ったクリスマスオーナメントをつくります。チーバくんも遊び
  にくるよ! 
対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着各回30名(材料費100円)

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◆【森の調査隊】
日時:平成29年度は毎月第2・第4日曜日12時~16時(当日随時受付)
直近では、11月12日(日)、11月26日(日)に実施します。
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
  授業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナル
  ナルのペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日13時~(30分程度)
   *12月10日はイベント開催のため、お休みします。
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。
  紙しばいや工作、ゲームなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの11月・12月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
    11月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=474
    12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=475

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
    11月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=486
    12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 大利根分館は、3月31日まで予約団体のみの利用期間です。見学を希望される団体
の方や、資料閲覧などで利用する方は、事前にお電話で予約をお願いします。学校向
けの「古い道具と昔のくらし」の出前展示と授業もお受けしていますので、お問い合
わせください。

◆【収蔵品展】古い道具と昔のくらし◆
会期:10月1日(日)~平成30年3月20日(火)(予約団体のみ)
会場:大利根分館 企画展示室
内容:小学校3年生社会科の「古い道具と昔のくらし」に対応した資料を展示してい
  ます。事前学習用のウェブページも公開しています。
 
    事前学習用ウェブページ↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/DM/index.php?mid=7

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 大多喜町では11月の中旬頃から紅葉の見ごろを迎えます。「関東で一番遅い紅葉」
として有名で、特に養老渓谷周辺は、小湊鉄道の月崎駅や養老渓谷駅などを拠点とし
たハイキングコースがあり、散策をしながら紅葉狩りができる人気スポットとなって
います。11月23日(木・祝)には毎年恒例の「紅葉まつり」も予定されています。
 秋の散策に、大多喜城と紅葉を楽しまれてはいかがですか?

    大多喜町公式ホームページ↓
    http://www.town.otaki.chiba.jp/index.cfm/10,387,60,127,html

    「紅葉まつり」紹介ページ
    https://www.otakikankou.net/

●大多喜城分館の臨時休館日
 12月5日(火)、12月6日(水)

◆【企画展「なつかしの街並み-明治・大正・昭和の大多喜-」】◆
会期:10月20日(金)~12月3日(日)まで(月曜休館。月曜祝日の場合は翌日休館)
会場:大多喜城分館 展示室
内容:大多喜町の中心街は、近世の城下町を出発点として明治維新後も順調に発展し
  各種の公共機関が置かれ、商業、工業などの諸産業の地域的中核となりました。
  また、旧制中学校などが置かれ、教育の水準も高く夷隅郡域の中心地として多く
  の人材を育てました。さらに鉄道開発においても、大原~大多喜間に人力で客車、
  貨車を押した鉄道「人車軌道」が千葉県営として唯一敷かれ、流通経済の拠点と
  なっていました。この企画のために、地元の方々はじめ、関係各位から多大なる
  協力を得て、なつかしい資料を150点近く掘り起こし、ご紹介します。

    展示紹介はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=59

【企画展関連行事 お茶席】
日時:11月18日(土)10時~
内容: 県立大多喜高等学校茶道部によるお茶席です。
定員:定員100名 参加費200円 

【企画展関連行事 スタンプラリー】
日時:12月3日(日)まで
内容: 大多喜町内の企画展に関連する施設にスタンプを設置しています。

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4.研究室から-71  「芽ばえ図鑑」をめざして
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 博物館本館から舟田池を渡ったところに私の研究室、管理棟があります。生態園管
理の拠点ですが、その周囲には大小多数の植木鉢が置かれています。これらの多くは、
私が「芽ばえ」の研究のためににいろいろなタネを播いて育てているもので、日々、
鉢の世話をしています。ジョウロで水をかけると、小さなタネは流れてしまうので、
腰水といって、鉢受皿に水を張り、鉢底から水を吸わせます。夏はこの水にボウフラ
が湧くので、水は頻繁に替えます。目的の植物が無事発芽してきたときの喜びは何と
も言えません。タネの収集や播種・育苗には、市民有志や県内外の植物研究者のご協
力もいただきました。お蔭様にて、これまでの十数年で草木あわせて千種類以上の芽
ばえの姿を文字や写真・標本などで記録することができました。平成24年春の展示会
ではその成果の一部をご紹介いたしました。今年度末で退職予定ですが、将来、本格
的な「芽ばえ図鑑」をつくるべく研究を続けたいと思っています。
                                  (生態・環境研究部 主席研究員 大野啓一)
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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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 返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
 お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
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