千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2017年12月号 ★
配信日時:2017/12/10 08:00
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     ちば中央博メール 2017年12月号(2017年12月10日発行・第136号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓  中央博物館サークル「ヒスイの会」のご紹介
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 企画展、トピックス展
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から  持続可能な開発目標(SDGs)について

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1.お知らせ 
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◆年末年始の休館日
 12月28日(木)~1月4日(木)は、本館・生態園ともに休館します。

◆正月開館
 1月2日(火)・3日(水)は、大多喜城分館を開館します。

◆当館研究員 林 紀男(環境教育研究科・主任上席研究員)が学会賞を受賞!
 水処理生物分野での優れた研究業績及び学会発展に貢献したとして、日本水処理生
 物学会平成29年度学会賞を受賞しました。
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1109

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2.中央博の窓−100  中央博物館サークル「ヒスイの会」のご紹介
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 ヒスイの会は、地学分野、特に岩石を中心とした学習及び探究活動を行っています。
その中で特に力を入れている探究活動を紹介します。
 房総半島中部には海に堆積した主に砂泥互層でできた上総層群が分布しています。
その中に約60万年前に堆積した万田野層と呼ばれる地層があります。この中には礫を
含んだ砂の層があり、砂層から簡単に礫を取り出すことができます。この礫の中には
供給源の岩体が房総半島にないものも含まれています。また外形は角がなく、よく磨
かれていますので、河川を流れてきたと推測されます。この礫の供給源(後背地)の
探究が、ここ数年来の本会の大きなテーマとなっています。このため万田野層の礫お
よび関東地方の河川(相模川、久慈川、那珂川、荒川、利根川)の本・支流約30か所
から礫を採集して比較しています。比較の方法は礫の岩石薄片を作製して偏光顕微鏡
で観察し、礫を構成している鉱物(輝石、角閃石、斜長石、磁鉄鉱等)の種類、構成
割合、結晶のサイズ、形を比較して同定します。現在のところ、利根川上流で万田野
層の礫に似たものが採集されていますが、確たる供給源としての結論は得られていま
せん。このテーマの探究はまだしばらく続きそうです。
              (中央博物館サークル ヒスイの会幹事 佐藤信和)

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3.イベント情報 
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(1)中央博物館本館・生態園 企画展、トピックス展
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◆【企画展】「きのこワンダーランド第2期」◆
  リンネの『自然の体系』初版本、期間限定で特別公開!
会期:12月27日(水)まで(月曜日休館)
会場:企画展示室 
内容:人間の生活を支えてきた森には、きのこの存在が不可欠です。当企画展では、
  きのこと森、人々の文化の不思議な関係を多方面から紹介しています。
   また、当館が開館以来収集してきた貴重な図譜や、南方熊楠のきのこ観察図を
  公開。
   さらに、当館所蔵の稀覯本、分類学の父カール・フォン・リンネの『自然の体
  系』初版(世界で44部しか確認されていない)や、その復刻を期間限定で展示して
  いますので、お見逃しなく! 
   *各展示期間は、下記をご参照ください

 ○『自然の体系』初版の展示期間
   1960年縮刷復刻  12月21日(木)まで
  ★1735年初版    12月22日(金)~12月24日(日)

    くわしい展示内容はこちらをご覧ください↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1074

○企画展関連行事
【なめじろうとクイズ対決】
 日時:12月17日(日)11時30分~12時30分、13時30分~14時30分
 場所:講堂 
 内容:楽しいクイズできのこのことを学びます。なめじろうもやってくる! 
 対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
 定員:当日先着各回80名(入場料必要)

【つくって遊ぼう「きのこオーナメント」】
 日時:12月24日(日)10時30分~11時、14時~14時30分
 場所:1階ホール
 内容:きのこのオーナメントづくりにチャレンジ。遊びながら、きのこのことを
   知ることができます。 
 対象:どなたでも (小学生は保護者参加)
 定員:当日先着各回30名(材料費50円・入場料必要)

○企画展関連ミュージアム・トーク
 日時:12月17日(日)、12月23日(土・祝)
 各日とも11時~11時30分、14時30分~15時

    くわしくはこちら↓
    12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487

◆【生態園 トピックス展】「生態園のきのこ」◆
 会期:平成 30年2月25日(日)まで(月曜日休館・月曜日が休日の場合は翌火曜日休
   館、12月28日~平成30年1月4日休館)
 会場:生態園
 内容:生態園がつくられて約30年がたちました。樹齢とともにきのこ相も変化しま
   す。生態園の森の成熟とともに変化したきのこ相や、雑木林のきのこの特徴に
   ついて紹介します。 

    くわしい展示内容はこちらをご覧ください↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/2017kinoko/index.htm

○トピックス展関連行事
【ミュージアム・トーク「生態園トピックス展「生態園のきのこ」の解説」】
 日時:平成30年1月27日(土) 11時~11時30分、14時30分~15時
 場所:本館入場券売り場前に集合
  料金:入場料が必要です
 担当者:吹春俊光(植物学研究科長)

◆【トピックス展】「収蔵資料展 屏風と絵馬」◆
 会期:平成30年1月13日(土)~2月4日(日)
 会場:企画展示室(部分)
 内容:「綴りプロジェクト」(京都文化協会・〔株〕キャノンによる伝統工芸品の
   複製事業)から寄贈された菱川師宣作「江戸風俗図屏風(デジタル複製)」や
   当館所蔵の屏風絵、絵馬類を展示します。

○関連イベント
【展示解説会】
 日時:会期中の毎日曜日に開催 各日とも13時30分~14時、15時~15時30分
 場所:企画展示室 
 料金:入場料が必要です

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特別史跡指定記念!
「千葉県まるごと加曽利貝塚イヤー」

 平成29年10月、千葉市に所在する加曽利貝塚が国の特別史跡に指定されました。
加曽利貝塚は、縄文時代の大規模貝塚としてよく知られておりますが、我が国の文化
を象徴するものとして、このたび「国宝級」の特別史跡に指定されたものです。
 千葉県では、加曽利貝塚の特別史跡指定を記念し、「千葉県まるごと加曽利貝塚イ
ヤー」と題して県内各地の博物館などで展覧会やポスター掲示などを行い、加曽利貝
塚の周知を図ります。
 千葉県立中央博物館では、ミニ展示とトピックス展で、「千葉県まるごと加曽利貝
塚イヤー」を盛り上げていきます!
                                      
◆加曽利貝塚ミニ展示◆
 会期:12月27日(水)まで
    平成30年6月2日(土)~6月24日(日)
 会場:千葉県立中央博物館 房総の歴史展示室 縄文コーナー
 内容:市原市武士(たけし)遺跡から出土した加曽利貝塚ゆかりの土器を展示しま
   す。

◆トピックス展「かそりーぬと見る加曽利貝塚」◆
 会期:平成30年1月13日(土)~2月12日(月・休)
 会場:千葉県立中央博物館 第2企画展示室
 内容:加曽利貝塚から出土した縄文時代の土器や石器などを展示し、加曽利貝塚の
   魅力をわかりやすくお伝えします。

○関連イベント
【講演会】
 日時:平成30年2月4日(日)13時30分~15時
 会場:千葉県立中央博物館 講堂
 講師:千葉市立加曽利貝塚博物館 学芸員 米倉貴之氏 
 定員:当日先着150名
 料金:無料

【展示解説会】
 日時:平成30年1月14日(日)、2月11日(日)
    各日とも13時~13時30分
 場所:第2企画展示室 
 料金:入場料が必要です 

    当館ホームページでも紹介しています↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=1107


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(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
     *企画展関連行事は、〔企画展・トピックス展〕の項目をご覧ください
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【体験イベント チーバくんとつくるクリスマスオーナメント】
 日時:12月10日(日)10時30分~11時30分、14時~15時
 場所:1階ホール
 内容:松ぼっくりを使ったクリスマスオーナメントをつくります。チーバくんも遊
   びにくるよ! 
 対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
 定員:当日先着各回30名(材料費100円)

【企画展関連行事 なめじろうとクイズ対決】
 日時:12月17日(日)11時30分~12時30分、13時30分~14時30分
 場所:講堂 
 内容:楽しいクイズできのこのことを学びます。なめじろうもやってくる! 
 対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
 定員:当日先着各回80名(入場料必要)

【企画展関連行事 つくって遊ぼう「きのこオーナメント」】
 日時:12月24日(日)10時30分~11時、14時~14時30分
 場所:1階ホール
 内容:きのこのオーナメントづくりにチャレンジ。遊びながら、きのこのことを知
   ることができます。 
 対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
 定員:当日先着各回30名(材料費50円・入場料必要)

【歴史学講座 明治時代の千葉県】
 日時:1月27日(土) 13時30分~15時
 場所:講堂 
 内容:明治時代の千葉県における地方行政の変遷をわかりやすく解説します。 
 対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
 定員:当日先着150名(無料)

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◆【森の調査隊】
日時:平成29年度は毎月第2・第4日曜日12時~16時(当日随時受付)
  直近では、12月10日(日)、12月24日(日)に実施します。
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。授業で
  訪れる小学校団体にも活用されています。
  スタンプを集めて、オリジナルのペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
定員:なし(無料)
    詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日13時~(30分程度)
   *12月10日はイベント開催のため、お休みします。
場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲーム
  などを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着5組程度(無料)
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=851

◆【そのほかの12月・1月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=475
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=476

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=487
 1月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=488

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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 小学3年生が社会科で学ぶ単元「古い道具と昔のくらし」に対応した「食べる」、
「住む」、「着る」、「遊ぶ」にまつわる民俗資料(大利根分館収蔵)の出前展示をお
こなっています。希望する学校には、解説もします。
                                      
※10月1日~平成30年3月31日は予約団体のみのご利用となります。

◆【収蔵品展】古い道具と昔のくらし◆
 会期:10月1日(日)~平成30年3月20日(火)(予約団体のみ)
 会場:大利根分館 企画展示室
 内容:小学校3年生社会科の「古い道具と昔のくらし」に対応した資料を展示して
   います。
 ●事前学習用のウェブページも公開しています。 
    事前学習用ウェブページ↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/DM/index.php?mid=7

■体験講座 「松ぼっくりのミニツリー作り」
(平成29年度大利根分館・水郷佐原あやめパーク連携体験教室)
 日時:平成29年12月23日(土・祝)・24日(日)
    10時~、11時~、13時30分~、14時30分~
 場所:大利根分館集合(水郷佐原あやめパーク)
 内容:1、松などの植物を観察し、松ぼっくりを採集します。(あやめパーク内)
    2、松ぼっくりでミニツリーを作ります。(大利根分館内)
 対象:どなたでも(就学前児童保護者同伴)
 定員:各回20名(当日先着順)
 参加費:一人100円(材料費)

■体験講座 「鳥凧を作って飛ばそう!」
(平成29年度大利根分館・水郷佐原あやめパーク連携体験教室)
 日時:平成30年1月6日(土)・7日(日) ・8日(月・祝)
    10時~11時30分、13時30分~15時
 場所:大利根分館集合(水郷佐原あやめパーク)
 内容:1、鳥凧を作ります。(大利根分館内)
    2、出来上がった凧を与田浦に向けて飛ばします。 (あやめパーク内)
 対象:どなたでも(小学4年生以下保護者同伴)
 定員:各回10名(事前申込み:大利根分館 電話0478-56-0101)
 参加費:一人400円(材料費)

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 本年度の企画展が、12月3日に終了いたしました。地元の方々はじめ、遠方からも
多数来館いただき、好評裏に終えることができました。
 企画展は終了しましたが、紅葉は、まだ養老渓谷周辺の一部で楽しめるかも。本格
的に寒くなる前に訪れてみてはいかがでしょうか。

    大多喜町公式ホームページ↓
    http://www.town.otaki.chiba.jp/index.cfm/10,387,60,127,html

※臨時開館日 
 平成30年1月2日(火)・3日(水)は、開館します。

※年末年始及び臨時休館日 
 12月28日(木)~平成30年1月1日(月)・1月4日(木)・5日(金)は休館です。

■【博物館セミナー 「古文書・考古学講座】
 日時:平成30年1月13日(土)(古文書講座)、2月17日(土)(考古学講座)
    いずれも13時30分~15時30分
 場所:当館研修室
 内容:従来の古文書講座に、新しく考古学講座を開設します。今回は外部講師を
   招き、南房総地域の中世城郭遺跡を中心に取り上げる予定です。
 定員:事前申込み 各回とも一般30名 (無料)

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4.研究室から-72 持続可能な開発目標(SDGs)について
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 わたしは博物館が環境問題とどうかかわれるのかを調べています。最新のキーワー
ドは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)です。2015年に
国連総会で世界中の国や地域が2030年までに達成すべき17の目標として採択されまし
た(→リンク参照)。
 その17目標をためしに単語で表すと、貧困、飢餓、健康と福祉、教育、ジェンダー
水と衛生、クリーンなエネルギー、働きがいと経済成長、産業と技術革新の基盤、
人・国の平等、持続的な居住地、消費と生産、気候変動、海の環境、陸の環境、平和
と公正、パートナーシップ等となります。「環境」だけが独立しているのではなく、
他の様々な問題・課題と複雑に絡み合って現実の問題が起きているのです。
 個々の博物館・学芸員が研究や教育・展示で取り扱うテーマは自ずと限られます。
博物館・図書館・公民館等が連携して、地域住民の関心・地域の課題に取り組んでい
くことが地域の持続可能性につながると考えています。
(「社会教育」(日本青年館)2017年11月号 p.32-37)。
               (生態学・環境研究科 主任上席研究員 林浩二)

    リンク参照↓
    http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
 お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
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