千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
せきはくマガジン
http://www2.chiba-muse.or.jp/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第136号(214) 2017年12月20日∞
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もくじ
[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について
[2]1月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「新田開発と水塚」
[4]季節だより
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[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
★(1)パネル展「水塚」
関宿周辺や埼玉平野に建てられた水塚の形態や分布、役割について紹介します。
期 間 12月7日(木)~1月12日(金)
(休館は月曜日および12月28日〜31日)
時 間 9時~16時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入館料 一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
中学生以下・65歳以上無料 ※団体扱いは20名以上
★(2)第17回関宿城百景写真展
公募した関宿城周辺を題材とした写真を展示します。
期 日 1月16日(火)~2月18日(日)
(休館は月曜日、月曜日が祝日の場合は翌日休館)
時 間 9時~16時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入館料 一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
中学生以下・65歳以上無料 ※団体扱いは20名以上
公募期間 12月1日 (木)〜23日(祝・金)
★(3)特別史跡指定記念!千葉県まるごと加曾利貝塚イヤー「加曾利貝塚ミニ展示」
加曾利貝塚が特別史跡に指定されたことを記念して、各地域で出土した加曽利
貝塚ゆかりの土器を展示します。
期 日 1月16日(火)~2月25日(日)
(休館は月曜日、月曜日が祝日の場合は翌日休館)
時 間 9時~16時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 1階情報チェックコーナー
入館料 一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
中学生以下・65歳以上無料 ※団体扱いは20名以上
★(4)博物館セミナー5「利根川と江戸川の舟運―川舟、河岸、河岸間道―」
江戸時代、運送の主役は船であり、江戸川・利根川を様々な種類の荷を積んだ
川船が活躍しました。この舟運について、河岸や河岸問屋の様子、鮮魚(なま)
街道などと呼ばれた河岸と河岸とをつなぐ道、様々な川船などについて話をし
ます。
講 師 松丸明弘氏(当館 調査協力員)
期 日 1月14日(日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 200円
申込み 12月14日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(5)郷土食講座「小麦まんじゅうづくり」
関宿地域で祭事のときによくもてなしとして出された小麦まんじゅうをつくり、
試食します。昔ながらの素朴な味が楽しめます。
期 日 1月20日(土)、1月21日(日)
時 間 【午前の部】10時~12時
【午後の部】13時30分~15時30分
(午前、午後の部をそれぞれ行います。)
場 所 千葉県立関宿城博物館 休憩所
定 員 各15名
対 象 一般
参加費 各150円(保険料含む)
申込み 12月20日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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◆◆◆1月の休館日について◆◆◆
9日(火) ・15日(月)・22日(月)・29日(月)は休館します。
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[2]1月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)博物館セミナー6
「戊辰後経歴を読み解く―関宿藩家老木村正右衛門手記について―」
関宿藩家老木村正右衛門は、幕末関宿藩佐幕派のトップとして彰義隊に加わり
上野戦争を戦い抜いた人です。敗戦後は帰城出来ないまま沼津へ移住し、士族
を捨て、名を「山田大夢」と改めました。晩年は、静岡で教鞭を執るなか生涯
を閉じた一家老の手記を昨年に引き続きお話しします。
講 師 中村正己氏(当館 調査協力員)
期 日 2月18日(日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 200円
申込み 1月18日(木)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(2)郷土食講座「鷹菜漬け」
地元の方の指導により、関宿地域で作られている鷹菜を樽に漬けます。
期 日 2月24日(土)、2月25日(日)
時 間 10時30分~11時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館休憩所
定 員 各10名
対 象 一般
保険料 各50円(別途鷹菜代1500円)
*漬物樽(20リットル以上)を持参のこと
申込み 1月24日(水)9時より電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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[3]せきはく豆辞典 「新田開発と水塚」
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徳川幕府は、米の生産量を基準として、水田やその他の耕地に石高を割り当て、米を年
貢として徴収する方法で全国を治めました。そのため、米の確保が重要で、新田開発が奨
励されました。
もともと、河川が始まる山間や、河川沿いにつくられていた水田は、中世から近世にな
るにつれ、徐々に平地へと進出していきます。水田を、内陸部に広げることができたのは、
用水路をつくったからです。近世になって水害対策や、輸送路の確保などのために行った
河川の流路改修でできた旧河道は、用水路としても利用されました。
関東地方の水塚の成立は、新田開発と大きな関わりがあります。関東平野では、住まい
は高台や微高地である自然堤防上に建てられることが多いのですが、自然堤防の後にでき
た平地である後背湿地(こうはいしっち)へ新田開発が進むと、水田をつくる際に掘った
土を盛り上げ、そこに住まいを建てるようになります。自然堤防や後背湿地は、河川の水
害にさらされる氾濫原(はんらんげん)を構成する要素であり、水害と背中合わせのため、
低い後背湿地に住まいを建てるためには、防災対策として土盛りをした塚が必要でした。
これらの地域では、敷地を盛土するだけでなく、その敷地内の蔵の部分もより高くし、防
災対策をしています。埼玉県の中川低地や千葉県の利根川中流域に位置する栄町周辺、松
戸市の坂川周辺では、水田の中に土盛りをした屋敷林に囲まれた住まいが見られ、散村の
佇まいを呈しています。
関宿地域は、河川に挟まれた地域で、広い平野が広がっておらず、そのため土の調達も
難しいため、敷地の一部に盛土をし、その上に蔵をつくるタイプの水塚が主流です。そう
いった地域では、水害により水塚も水に浸かった場合は、同じ場所に蔵を崩し、盛土して
再度つくり直すより簡単な、他の場所に高い塚を築き、その上に蔵を建て直すという形を
とったようです。
現在開催中のパネル展「水塚」では、水塚の形を5つのタイプに分けて示しました。全
国各地にある様々な水塚も、それぞれの土地に応じた形があったと思われます。その歴史
的な背景を考えつつ、展示をみてはいかがでしょうか。 (鈴木)
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[4]季節だより
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師走ももう半ばを過ぎ、何と言うことはなしに気ぜわしい毎日を送っている方も多いの
ではないでしょうか。来年は戌年、人なつっこい犬と同じように、人間関係をまあるく、
こなしたいですね。
さて現在開催中のパネル展「水塚」が1月12日までとなり、恒例の「関宿城百景写真
展」が始まります。今年も力作ぞろいの写真が集まりつつあります。関宿城を中心とした
様々な写真を見に、ぜひご来館ください。
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