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せきはくマガジン第137号(215)
配信日時:2018/01/20 16:48
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第137号(215) 2018年1月20日∞
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 もくじ
[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について
[2]2月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿と鉄道」
[4]季節だより
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[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館

★(1)第17回関宿城百景写真展
             公募した関宿城周辺を題材とした写真を展示します。
      期    日     1月16日(火)~2月18日(日)
                       (休館は月曜日、月曜日が祝日の場合は翌日休館)
      時    間      9時~16時30分
      場    所     千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
      入場料     一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
                      中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)特別史跡指定記念!千葉県まるごと加曽利貝塚イヤー「加曽利貝塚ミニ展示」
             加曽利貝塚が特別史跡に指定されたことを記念して、各地域で出土した加曽利
             貝塚ゆかりの土器を展示します。
      期   日     1月16日(火)~2月25日(日)
                     (休館は月曜日、月曜日が祝日の場合は翌日休館)
      時   間     9時~16時30分
      場   所     千葉県立関宿城博物館 1階情報チェックコーナー
      入場料    一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
                     中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(3)パネル展「河川敷のいきもの 夜編」
             江戸川流頭部の河川敷に見られる草花や昆虫などの夜の様子について紹介しま
             す。
      期   日     2月20日(火)〜4月22日(日)
                     (休館は月曜日)
      時   間     9時~16時30分
      場   所     千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
      入場料    一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
                     中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(4)博物館セミナー6
        「戊辰後経歴を読み解く―関宿藩家老木村正右衛門手記について―」
             関宿藩家老木村正右衛門は、幕末関宿藩佐幕派のトップとして彰義隊に加わり
             上野戦争を戦い抜いた人です。敗戦後は帰城出来ないまま沼津へ移住し、士族
             を捨て、名を「山田大夢」と改めました。晩年は、静岡で教鞭を執るなか生涯を
             閉じた一家老の手記を昨年に引き続きお話しします。
      講   師     中村正己氏(当館 調査協力員)
      期   日     2月18日(日)
      時   間     13時30分~15時30分  
      場   所     千葉県立関宿城博物館 集会室
      定   員     30名 
      対   象     一般 
      受講料     200円
      申込み     1月18日(木)9時から電話で申込み受付(先着順) 
                      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

★(5)郷土食講座「鷹菜漬け」
             地元の方の指導により、関宿地域で作られている鷹菜を樽に漬けます。
       期    日      2月24日(土)、2月25日(日)、3月3日(土)、3月4日(日)
       時    間     10時30分~11時30分  
       場    所     千葉県立関宿城博物館 休憩所
       定    員     各10名 
       対    象     一般 
       保険料      各50円(別途鷹菜代1500円)
                       *漬物樽(20リットル以上)を持参のこと
       申込み     1月24日(水)9時から電話で申込み受付(先着順) 
                       04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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◆◆◆2月の休館日について◆◆◆
 5日(月) ・13日(火)・19日(月)・26日(月)は休館します。
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[2]2月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
             千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡
              (関宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵
             碑、首塚(刑場跡))や寺院(昌福寺、宗英寺、実相寺、光岳寺)を学芸員が案内し、
             解説します。   
       期   日     3月11日(日)
       時   間     10時~15時
       場   所     【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
                     【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
       定   員     30名
       対   象     一般
       参加費     50円(別途昼食代 1,000円)
       申込み     2月11日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
                      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー7
       「日本の船の変遷と日本史―近年発掘された船を中心にー」
            近年の船の発掘事例から、どのような日本史を推測することができるのでしょ
            うか。多少斜めから見た観点から、船の変遷と日本史を関連つけたお話をしま
            す。
      講   師     松井哲洋氏(当館 調査協力員)
      期   日     3月18日(日)
      時   間     13時30分~15時30分  
      場   所     千葉県立関宿城博物館 集会室
      定   員     30名 
      対   象     一般 
      受講料     200円
      申込み     2月18日(日)9時から電話で申込み受付(先着順) 
                     04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 
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[3]せきはく豆辞典 「関宿と鉄道」
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   関宿は関宿藩の城下町であり、日光東往還を往来する人々と利根川・江戸川の水運で
栄えた町です。しかし、江戸から明治へと時代が変わると、明治4年7月の廃藩置県で関
宿藩は廃止され関宿県となり、同年11月には合併により印旛県が成立し、関宿は城下町
としての機能を失っていきます。 
   また、交通関係では、明治10年になると、銚子から利根川~江戸川を経て江戸まで物
資を運んでいた高瀬船に加えて蒸気船が就航、これによって天候に関わらず高速で大量
の人員・物資が一度に輸送できるようになり、関宿周辺には4つの寄航場が設けられ、水
運による利便性は増すようになります。
    しかし、国内に目を向けると、明治5年に新橋~横浜間に鉄道が開業、徒歩で7~8時
間かかっていたのがわずか35分で行けるようになり、明治新政府は鉄道が政治や経済を
始め国防などにも寄与するところが多いと考え鉄道の敷設を推進、7年には大阪~神戸間
にも鉄道が開通します。その後は国の財政悪化のため、国だけでなく民間にも協力を仰ぎ
ながら、16年には今の高崎線の一部である上野~大宮~熊谷間(日本鉄道)が、22年に
は今の東海道線にあたる新橋~神戸間(官営)が、24年にはほぼ現在の東北本線にあた
る上野~大宮~仙台~青森間(日本鉄道)が開通するなど、東京から北や西に向かう鉄道
の整備は進みました。
   そのあおりを受け、当時の主要な輸出品であった生糸や絹織物の生産地である上毛地
域(群馬県)と輸出港の横浜が鉄道で結ばれることになり、これらの輸送は今までの水運に
よるものから鉄道へと切り替わり、鉄道網の整備が進むにつれ水運での輸送は衰退し、そ
れとともに様々な物品の集散地でもあった関宿も徐々に衰退していくようになります。
   また、同時に道路網の整備も始まり、物資の運搬は、早くそして一度に大量の物資を安
定的に運ぶことができる陸上の交通網にとって代わります。
   そのような流れの中で、関宿にも鉄道計画が持ち上がります。それは、日東電鉄という
鉄道です。日東という名前からもわかるように日光と東京(上野)を結ぶ鉄道です。昭和3
年9月に東京府豊多摩郡渋谷町上智(現東京都渋谷区東)の福沢桃介(福沢諭吉の婿養
子)を中心とした実業家らが、東京市下谷区上野山下町(現東京都台東区上野)を起点と
して、栃木県上都賀郡日光町(現栃木県日光市)に至る電気鉄道敷設の免許申請を行い、
株式の募集により資金の調達を進めました。路線は現在の地名で言うと、上野~日暮里~
尾久~江北~西新井~埼玉県川口~鳩ケ谷~東川口~さいたま市岩槻区~大袋~春日
部~杉戸~幸手~千葉県野田市関宿~茨城県猿島郡境~古河~結城~栃木県小山~
下野~上三川~宇都宮~日光で、敷設にあたっては、軌間1,067mmであること、30kg
レールを使用すること、直流式1,200Vの電圧であること、東京電灯(現東京電力)から電
力を供給して貰うことなどが決められていたようですが、明治32年には東武鉄道の北千住
~久喜間がすでに開通しており、申請を出した時点で更に東武側は日光線と浅草雷門駅
(現浅草駅)乗り入れの建設工事に着手していたため、隣接する地域から同様の方向に向
かう日東電鉄は採算面での厳しさが懸念され申請は却下、関宿を通る鉄道はまぼろしとな
 りました。                                                                                     (谷鹿)

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[4]季節だより
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    みなさま、新年おめでとうございます。本年も当館をよろしくお願いいたします。
    今年の冬は、例年並の寒さということですが、秋の台風による長雨の影響か、鷹菜の生
育が芳しくないそうです。鷹菜の収穫に影響が出ないことを祈りたいと思います。生育いか
んに関わらず、郷土食講座「鷹菜漬け」を今年も実施します。みなさま奮ってご参加くださ
い。
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