千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第139号(217)
配信日時:2018/03/20 20:42
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第139号(217) 2018年3月20日∞
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 もくじ
[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について
[2]4月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿城下の天王祭り」
[4]季節だより
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[1]4月のイベント情報及び4月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館

★(1)パネル展「河川敷のいきもの 夜編」
    江戸川流頭部の河川敷に見られる草花や昆虫などの夜の様子について紹介しま
    す。
   期 日  2月20日(火)〜4月22日(日)
        (休館は月曜日)
   時 間  9時~16時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)コーナー展「火縄銃の種類と江戸時代後期の鉄砲」
    火縄銃の代表的な種類と関連する諸道具を展示し、火縄銃発展の歴史や製作技
    術などについて紹介します。
   期 日  3月13日(火)〜4月15日(日)
        (休館は月曜日)
   時 間  9時~16時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 2階企画展示室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(3)わぴちゃん先生のミュージアムトーク「河川敷のいきもの 夜編」
    実施中のパネル展「河川敷のいきもの」の写真を提供していただいている岩槻
         秀明氏(通称、わぴちゃん)が、河川敷の生き物や撮影秘話をお話します。
   期 日  4月1日(日)
   時 間  14時~15時
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
        【実施場所】千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   参加費  入場料
   申込み  当日自由参加

★(4)千葉県立中央博物館大利根分館・千葉県立関宿城博物館二館連携事業
    パネル展「高瀬船」(2018国際博物館の日記念事業)
    古写真や浮世絵を中心に、利根川・江戸川を往き来した高瀬船の姿を紹介します。
   期 日  4月24日(火)〜7月1日(日)
        (休館は月曜日 ただし4月30日(祝・月)は開館)
   時 間  9時~16時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(5)体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡
    (関宿城本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随
    庵碑首塚(刑場跡))や寺院(昌福寺、宗英寺、実相寺、光岳寺)を学芸員が
    案内し、解説します。
   期 日  4月22日(日)
   時 間  10時~15時
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名
   対 象  一般
   参加費  50円(別途昼食代 1,000円)
   申込み  3月22日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(6)学芸員によるミュージアムトーク「写真から高瀬船を読み解く」
    パネル展「高瀬船」について、当館学芸員が展示解説をします。
   期 日  4月29日(日)
   時 間  11時~12時、14時〜15時
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
   参加費  入場料
   申込み  当日自由参加

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◆◆◆4月の休館日について◆◆◆
 2日(月) ・9日(月)・16日(月)・23日(月)は休館します。
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[2]5月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)郷土食講座「そば打ち(打ち方コース)」
    関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り方を体験し
    ます。
   期 日  5月20日(日)
   時 間  9時30分~12時  
   場 所  千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定 員  18名 
   対 象  一般 
   参加費  1,100円 
   申込み  4月20日(金)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

◆(2)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、
    鬼門除け稲荷)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
   期 日  5月27日(日)
   時 間  10時~12時  
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
                   【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡
              (中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、鬼門除け稲荷)
   定 員  30名 
   対 象  一般 
   保険料  50円  
   申込み  4月27日(金)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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[3]せきはく豆辞典 「関宿城下の天王祭り」
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関宿城のお膝元、関宿江戸町・台町では、江戸時代より「天王様」と呼ばれる祭りが行
われてきました。「関宿台町の天王祭礼」のほうは、野田市無形民俗文化財に指定され
ています。
 江戸町も台町も、それぞれ氏神(鎮守)は香取神社ですが、各境内に八坂神社も一緒
に祀られており、「天王祭」は正確にはこの八坂神社の祭礼です。毎年7月半ばに両町
内が少し日程をずらして一週間前後の期間、祭礼を行います。江戸時代には関宿城内ま
で神輿が入り込むことが許され、城主の前で大きく揉んで見せたそうです。
 先日、江戸町にお住まいの方から、かつて天王祭で使われていた山車の部材を博物館
で預かって欲しい、という依頼がありました。どうも昭和の初め頃まで、神輿のほかに
人形の乗った山車も町内を曳き回していたとのこと。拝見しに伺ったところ、山車の破
風部分と扁額が残されていました。
 部材の裏面には墨書銘があり、山車本体は文化3年(1806)の造営で、彫刻師は結城郡
小森村(現茨城県結城市小森)の竹田重三郎であったことなどが分かりました。竹田重三
郎は、栃木県小山市宮本須賀神社下町の屋台彫刻(文政2(1819)・小山市博保管)や千葉
県白井市富塚鳥見神社本殿(文化9(1812)・白井市有形文化財)彫刻なども手がけてお
り、江戸時代末期に関東で活躍した彫工師だったようです。山車本体は失われてどのよ
うな彫刻であったか、もう見ることはできませんが、他の作品を見るとなかなか見事な
彫りで、こうした彫工に依頼することができた江戸町の財力はかなりのものであったと
思われます。
 旧関宿藩士南海友儀が関宿の様子を記した『世喜宿土産』(天保7年(1836))という
書物には「毎年6月(旧暦では現在の7月頃※筆者注)に祇園祭礼があり、江戸町天王
は7日より15日まで、台町は7日より12日までである。町内で年番があり祭を出す(神
輿のことか?)。当日は関宿城の佐武門まで祭(神輿?)が入る。見物人が群衆をなし、
そのにぎやかさは近隣の国には類を見ないほどである」と記されています。そして、こ
の文の挿絵には、街道にあふれる人混みと「祇園祭礼」の文字が書かれた幟旗、神輿、
剣の作り物などのほかに、はっきりと人形が乗った山車が描かれていました。台町の天
王祭でも、古い人形山車があったそうですが、現存しておらず、今回拝見した部材等は
関宿城下の山車に関する実物資料としては唯一のもののようです。
 今回、博物館ではこの扁額のほうをご寄贈いただきました。上記のような山車の情報
とともに、江戸時代からの関宿城下の祭礼の様子を今に伝える証拠として伝えていきた
いと思います。                                          (榎)

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[4]季節だより
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 春分になり、日がずいぶんと長くなってきました。寒さと暖かさが振り子のように振
れながらも、徐々に空気が春になっていくのを感じます。菜の花に続き、昨年より早く
桜、こぶしの満開がやってきそうです。
 春休みに向け、コーナー展「火縄銃の種類と江戸時代後期の鉄砲」がオープンしまし
た。2階企画展示室に入って正面のガラスケース内は様々な火縄銃などが所狭しと並べ
られています。火縄銃や江戸時代後期の鉄砲が揃って一堂に展示されることは、滅多に
ありませんので、みなさま、ぜひご来館ください。
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