千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2012年9月号 ★
配信日時:2012/09/10 08:10
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    ちば中央博メール 2012年9月号 (2012年9月10日発行・第73号)
          http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目次

1 お知らせ
2 コラム:中央博の窓
3 イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 企画展・テーマ展示
(2)中央博物館本館・生態園 当日参加できるイベント
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4 研究コラム:研究室から

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お知らせ
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気がつけばもう9月、あっと言う間に夏休みも終わってしまいましたね。みなさんは
どんな夏を過ごされたでしようか。楽しいひと夏の思い出を胸に、秋からもがんばり
ましょう。さて、企画展「シカとカモシカ―日本の野生を生きる―」はもうご覧いた
だけましたか。珍しい19年分のニホンジカの「落角標本」や、様々なカモシカのはく
製19体で構成された、大人気コーナー「世界のカモシカの仲間たち」など、見どころ
いっぱいの展示もいよいよあとわずかで閉幕です。お見逃しなきよう!一方、大多喜
城分館のある城下町大多喜では、9月29・30日(前夜祭・本祭)の2日間、毎年恒例の
「中房総大多喜お城まつり」が開催され、大多喜城分館がお祭りのサブ会場として盛
り上がります(雨天の場合は中止)。本祭の30日には、徳川家康の四天王の一人として
その名を轟かせた、初代大多喜藩主本多忠勝公の武者行列が華麗に再現され、大多喜
城下は江戸時代にタイムスリップ。是非この機会に大多喜城分館にもお運びください。

「中房総大多喜お城まつり」について、詳しくは大多喜町のページへ↓
 http://www.town.otaki.chiba.jp/

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コラム:中央博の窓-37 「大利根分館の暑い夏の日」
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 8月の大利根分館は、夏休みということもあって、土日を中心に多くの親子連れで賑
わいました。収蔵資料展「空飛ぶいきものたち」では、恐竜の化石や模型に子どもた
ちは大興奮。中には余りにリアルな翼竜の模型に、泣き出してしまう小さな男の子も
いました。一方、一番人気だったのは「ザリガニ釣り」、田んぼで稲の栽培をしてい
る当館ならではの企画に、子どもそっちのけで楽しんでしまうお父さんも・・・。他
にも「まが玉をつくろう」、「甲冑を着てみよう!」など、夏休みの子ども向け体験
イベントはどれも好評で、親子の歓声や笑い声にあふれた1カ月でした。 9月からは
収蔵資料展「古い道具とむかしのくらし」が始まり、おじいちゃん、おばあちゃんが
使っていた道具から、古いものでは100年くらい前に使われていた道具を展示してい
ます。今ではどのように使うのか、その外見だけではわからない不思議な道具もたく
さん登場!さて、現代の子どもたちにとって小さな鍋のようにしか見えないこの道具
はいったい何??答えは博物館で探してみてください。この展示をきっかけに、親子
三代の会話が一層盛り上がれば幸いです。皆さまのご来館をお待ちしております。
                   (大利根分館主任上席研究員 佐藤 誠)

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中央博物館本館・生態園
 企画展・テーマ展示
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企画展「シカとカモシカ」いよいよ今月17日まで!

◆企画展「シカとカモシカ―日本の野生を生きる―」◆

 会期 〜9月17日(月・祝) 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
 内容 カモシカはシカじゃないってほんとうなの?日本の野生動物を代表する二大
    草食獣をテーマに、知られざる野生の世界をみなさんにお届けします。珍し
    い世界のカモシカの仲間たちも大集合。大人も子どもも知らなかったことが
    いっぱいです。
    千葉県出身の動物写真家、星野道夫氏の写真展も同時開催、雄大な北極圏の
    世界にあなたを誘います。若くして北の大地で果てた星野氏が愛用した品々
    や直筆の原稿なども公開しています。
 会場 千葉県立中央博物館 企画展示室及び2階ホール

    ※入場料:一般500円、高・大学生250円、中学生以下・65歳以上、無料。

 ◇企画展最後の土日、15・16日は関連講演会にお出かけください。
  
  ◎シカ探調査隊「トナカイを調査せよ!」
   ワークシートの指令をクリアしながら3施設を巡ると、オリジナル缶バッジが
   もれなくもらえます。挑戦するならラストチャンス!!

   詳しくはこちら↓
   http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=636

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中央博物館本館・生態園
 当日申し込みで参加できるイベント他(9月10日〜10月9日まで)
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◆企画展関連行事
【講演会「ニホンカモシカを追って36年」】 講堂
 日時 9月15日(土) 13:30〜15:30
 内容 開催中の企画展「シカとカモシカ―日本の野生を生きる―」の担当者が、下
    北半島でカモシカの顔を1頭ずつ区別して行った36年間の調査の様子をお話
    します。
 費用 無料
 定員 200名(小学生以上、小学生は保護者同伴)

【講演会「徳川将軍の鹿狩と房総」】 講堂
 日時 9月16日(日) 13:30〜15:30
 内容 房総で、江戸時代に行われた将軍の鹿狩(ししがり)について、史料をもとに
    解説します。
 費用 無料
 定員 200名(高校生以上)

◆歴史学講座
【房総の出羽三山信仰の現在】 講堂
 日時 9月23日(日)  13:30〜15:30
 内容 房総は出羽三山信仰が盛んな地域として知られていますが、その現状を現地
    調査に基づいて紹介します。
 費用 無料
 定員 200名(高校生以上)

【古文書講座 応用編(1)】 講堂
 日時 9月30日(日) 13:30〜15:30
 内容 「松平家忠日記」を読みます。
 費用 無料
 定員 200名(高校生以上)

◆生態園
【生態園観察会「むしの声2 秋の夜」】
 日時 10月6日(土) 17:00〜19:00
 場所 中央博物館 生態園
 内容 観察会参加者だけ、特別に閉館後の生態園に入園できる講座です。
    秋の夜、生態園の森は虫の音でいっぱいです。
 費用 無料
 定員 30名(小学3年生以上、小学生は保護者同伴)
    ※事前申し込みが必要です。お申し込みはこちら↓から。
    https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/EF/?id=12099

◆山のフィールドミュージアム関連行事
【山の学校102「初秋の里のいきもの」】
 日時 9月15日(土) 13:00〜16:00
 場所 君津市
 内容 君津市立三島小学校に集合し、周辺を散策して生きものを観察します。
 費用 無料、別途保険料50円必要
 定員 なし(小学生以下は保護者同伴)


【そのほかの9〜10月の講座・観察会の詳細はこちらから↓】
  9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=472
 10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=473

【ミュージアム・トーク(研究職員による展示・資料解説)について詳しくは↓で】
  9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=484
 10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=485

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大利根分館  http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/  電話:0478-56-0101
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◆収蔵資料展 「古い道具とむかしのくらし」◆
 会期 〜9月30日(日) 9:00〜16:30 
    ※休館は月曜日(月曜日が休日の場合は開館して、翌日休館)
 内容 小学校3・4年生で学ぶ「古い道具とむかしのくらし」の単元に沿った展示で
    す。実物資料を実際に見たり触れたりして学べます。
 会場 大利根分館 第3展示室
    ※入館料:一般200円、高・大生100円、中学生以下・65歳以上、無料。

    ウェブページはこちらから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=92

◆講座等
【講座「水郷の自然と歴史〜石枕について〜」】
 日時 9月15日(土) 13:30〜15:00
 場所 大利根分館集会室
 内容 水郷地帯の歴史や自然を学ぶシリーズの3回目。今回は水郷地域から印旛沼
    西岸の古墳から発見される「石枕」について学びます。
 講師 (公財)千葉県教育振興財団文化財センター 栗田則久氏
 対象 中学生以上
 費用 無料
 定員 40名(当日先着順受付)

【川のフィールドミュージアム「いしぶみ調査隊」の隊員募集】
 日時 10月6日・11月3日・12月8日(各土曜日) 10:00〜12:00
 場所 大利根分館及び博物館周辺地域
 内容 水郷地域に所在する石造物について実際に現地を訪れ、その碑文や年号など
    について調べ、その成果をまとめます。
 対象 小学生以上(※原則すべての講座に参加できる方)
 費用 保険費:各日50円
 定員 20名(電話申し込み・先着順受付)

【川のフィールドミュージアム「いきもの調査隊」の隊員募集】
 日時 11月10日・12月1日(各土曜日) 10:00〜12:00
 場所 大利根分館及び博物館周辺地域
 内容 水郷地域に生息する野鳥などの生きものを観察します。
 対象 小学生以上
 費用 保険費:各日50円
 定員 20名(電話事前申し込み・先着順受付)

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大多喜城分館  http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/  電話:0470-82-3007
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☆特別公開【「江戸風俗図屏風」】☆
 会期 9月19日(水)〜10月21日(日)  9:00〜16:30(入館は16:00まで)
 内容 菱川師宣画「江戸風俗図屏風(複製)」を1階に展示します。今回は、秋を描
    いた右隻を展示します。

◆収蔵資料展「絵図と絵画」◆
 会期 〜10月21日(日) 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
 内容 当館が所蔵している資料のうち、絵画で表現された資料を紹介しています。
    主なものとして、大多喜城最後の城主松平正質の描いた絵画や信仰にかかわ
    る絵画、領地や村絵図、錦絵などを展示しています。

 ※入館料:一般200円、高・大学生100円、中学生以下・65歳以上、無料。
 ※休館は月曜日(月曜日が休日の場合は開館して、翌日休館)

    詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/index.php?page_id=59

◆講座等
【博物館セミナー 大多喜を学ぶ「きのこ観察会」】
 日時 10月11日(木) 13:30〜16:00
 場所 大多喜城分館周辺
 内容 講師と一緒に大多喜城分館を周辺を散策しながら、自生しているきのこを観
    察します。
 費用 無料(ただし、当日保険料として50円程度徴収します。)
 定員 40名(当日先着順受付)

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研究室から・・・10 「海岸の化石」
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房総半島の海岸には、現在東京湾や太平洋にすんでいる貝に混じって、たくさんの貝
やカニ、ウニなどの化石が打ち上げられているのをご存じでしょうか。千葉の海岸で
見つかる化石の由来を調べていくと、次のようなケースがあることがわかってきまし
た。1.海岸のガケや陸上に化石を含む地層があり、河川や波の侵食で化石が削り出
され海に転がりでたもの。時代的には1億年以上前の銚子の中生代の化石から数十万
年前のものまでいろいろです。2.化石を大量に含む、県内の山砂などを使って海岸
を埋め立てていた場合。これも、数100万年前?十数万年前の化石までさまざまです。
3.海岸付近の、おそらく海底に化石を含む地層があって、波で洗い出されたもの。
これは多くが数千年前の、化石としては非常に新しいものです。実際には、化石かそ
うでないかの判定が微妙なケースも多いのですが、房総の海岸ではびっくりするよう
な化石が拾われることもあるのです。
       (房総の山のフィールド・ミュージアム主任上席研究員 加藤久佳)

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◆発 行
千葉県立中央博物館
〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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◆お問い合わせは、電話またはFAXでお願いします。
◆大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
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