千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2018年6月号 ★
配信日時:2018/06/10 08:00
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     ちば中央博メール 2018年6月号(2018年6月10日発行・第142号)
          http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 特別展「恐竜ミュージアムinちば」の御案内
3.イベント情報
(1)中央博物館本館〔ミニトピックス展・ミニ展示・特別展〕
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日申込みのイベント等〕
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から「作物の名前」
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1.お知らせ 
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◆6月10日(日)開催!『県民の日 ちばワクワクフェスタ』に参加します
 幕張メッセで開催される『県民の日 ちばワクワクフェスタ』文化体験コーナーに
出展します。甲冑試着体験やクイズ大会など楽しみながら文化に触れることができま
す。
    くわしくはこちら↓
    http://www.pref.chiba.lg.jp/kkbunka/kenminnohi/h30event-wakuwaku.html

◆6月15日(金)は県民の日。入場料無料です!
  (お隣りの青葉の森公園駐車場も無料)
  *当日開催の行事は、イベント欄をごらんください。

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2.中央博の窓−106
    特別展「恐竜ミュージアムinちば」の御案内              
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 夏は、恐竜の季節ですね! 各地の博物館で展示会が開催され、最近では、道の駅
や空港などの商業施設でも、恐竜のイベントが見られます。もちろん、中央博にも
「恐竜が見たい」というリクエストをよくいただきます。しかし、中央博の常設展に
は恐竜の展示がありません。そこで、「企画展示でお客様の声に応えたい。そして、
中央博らしさ、千葉県ならではの恐竜展をつくりたい。」という思いから、特別展
「恐竜ミュージアム in ちば」を企画しました。本展では、千葉県で唯一、恐竜時代
の地層がある銚子市から発見された昆虫や貝、アンモナイトの化石などを一堂に集め
て公開します。また、千葉県初の「恐竜かもしれない骨の化石」を展示します。
 このほか、マイアサウラとカマラサウルスの実物全身骨格を含め、実物の恐竜化石
を多数展示するほか、日本で発見された恐竜時代のカメやトカゲ、哺乳類などを多数
展示し、新種として認定されたタイプ標本を初公開します。
恐竜とその時代の生き物たちの化石を通して、太古の世界を感じてください。

会期は、7月14日(土)~9月24日(月・休)で、夏休み中は毎日開館しています。

    くわしくはこちら↓ 
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520748858517/index.html
 
                 (地学研究科  主任上席研究員 伊左治鎭司)
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3.イベント情報 
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(1)中央博物館本館〔ミニトピックス展・ミニ展示・特別展〕

   *休館日をご確認のうえご来館ください
     休館日:6月は月曜休館
     開館日カレンダー↓
      http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html
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■【ミニトピックス展】「蒔絵師・深山美峰-無形文化財に指定された技-」
 昭和58年に千葉県の無形文化財に指定された蒔絵の保持者・故 深山美峰氏の
作品を展示し、氏の優れた技術を紹介します。
会期:6月24日(日)まで
場所:自然と人間のかかわり展示室前廊下

 ◆関連行事
 【歴史学講座「文化財記録映画上映会 蒔絵-深山美峰の技-」】
   千葉県教育委員会が制作した千葉県指定無形文化財の記録映画を上映します。
  伝統の技をご堪能ください。

  日時:6月10日(日)13時30分~15時
  場所:講堂
  対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
  定員:150名(無料)

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1522037683023/index.html

 【ミュージアム・トーク】(展示解説)
  日時:6月24日(日)
   11時~、14時30分~(各回30分程度) (入場料必要)


■【ミニ展示】「千葉県まるごと加曽利貝塚イヤー」
 千葉市の加曽利貝塚が国の特別史跡に指定されたことを記念して、千葉県では
「千葉県まるごと加曽利貝塚イヤー」と題する様々な企画を、県内各地の博物館など
で行っています。
 このミニ展示は、その一環として、加曽利貝塚ゆかりの土器3点を展示します。
 会期: 6月24日(日)まで
 場所:房総の歴史展示室

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1524711920260/index.html

 ◆関連行事
 【ミュージアム・トーク】(展示解説)
  日時:6月17日(日)
     11時~、14時30分~(各回30分程度) (入場料必要)

   
■【特別展】「恐竜ミュージアムinちば」
 マイアサウラとカマラサウルスの実物全身骨格がやってくる!恐竜時代の生き物
たちも大集合! 恐竜学の最新の話題を、楽しいマンガで学べるよ!
 会期:7月14日(土)~9月24日(月・休)
 場所:企画展示室

 ◆関連行事
 【恐竜の絵をかこう!】
  恐竜の絵をいっぱい集めて、巨大な壁画を制作します。
  日 時:7月14日(土)~16日(月・祝)
 【講演会 銚子ジオパークの魅力】
  日 時:7月29日(日)
  講演者:銚子ジオパーク推進協議会 岩本直哉さんほか
 【恐竜マンガ教室】
  漫画家 森本はつえさんによる恐竜のイラストとマンガの描き方教室です。
  日 時:8月5日(日)
 【講演会 日本の恐竜 世界の恐竜】
  日 時:8月12日(日)
  講演者:群馬県立自然史博物館 高桑祐司さん
      恐竜造形作家 徳川広和さん
 【講演会 最新恐竜学】
  日 時:8月19日(日)
  講演者:国立科学博物館 真鍋真さん
 【恐竜くんトークショー】
  恐竜くんによる恐竜エンターテインメント。恐竜を楽しく学びましょう。
  日 時:9月9日(日)
 【ミュージアム・トーク】(展示解説)
  特別展期間中の毎週土曜日に、研究員による展示解説を行います。
   11時~、14時30分~(各回30分程度) (入場料必要)

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520748858517/index.html

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(2)中央博物館本館・生態園〔当日申込みのイベント等〕

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【体験イベント たなばた飾りをつくろう!】
 日時:7月1日(日)13時~15時
 場所:1階ホール
 内容:七種類の七夕飾りをつくって笹に飾ってみましょう。飾りはお持ち帰りも
   できます。
 対象:どなたでも
 定員:30名 (保険料50円)

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県民の日(6月15日) 当日申込みのイベント
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【体験イベント 野鳥観察舎で野鳥観察】
 日時:6月15日(金)10時~16時
 場所:野鳥観察舎 
 内容:野鳥観察舎で野鳥を観察し、解説します。バードウオッチング入門です。
 対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
 定員:なし (無料)

【動物学講座 見せます!昆虫標本のつくり方】
 日時:6月15日(金)10時~、11時~、13時~、14時~、15時~
    (各回30分)
 場所:展示室 
 内容:甲虫や蝶の標本づくりを実演します。よく見てつくり方のコツをぬすもう。
 対象:どなたでも (未就学児は保護者参加)
 定員:なし(無料)

【体験イベント 植物の缶バッジをつくろう】
 日時:6月15日(金)10時30分~12時、13時30分~15時
 場所:2階ホール
 内容:植物の絵を塗ってオリジナル缶バッジをつくりませんか。
 対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
 定員:70名 (材料費100円)

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◆【森の調査隊】
 日時:6月10日(日)、7月16日(月・祝)、8月11日(土・祝)、9月23日(日・祝)、
    10月8日(月・祝)11月3日(土・祝) 12月24日(月・休)、1月14日(月・祝)、
    2月11日(月・祝)、3月21日(木・祝) 
    13:00~16:00 
 場所:生態園 オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
   授業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナ
   ルのペーパークラフトをゲットしよう。
 対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
 定員:なし(無料)
    くわしくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日を中心に実施。13時~(30分程度)
    *7月14日(土)~9月24日(月・休)は、特別展期間につき、お休みします。
 場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
 内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、
   ゲームなどを行います。
 対象:子どもとその保護者
 定員:当日先着5組程度(無料)
 注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520132614420/index.html

◆【そのほかの6月・7月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521854206940/index.html
7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521854430160/index.html

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
6月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521714354192/index.html
7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521767594903/index.html

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(3)大利根分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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  6月24日(日)まで企画展開催中です!隣接する「水郷佐原あやめパーク」では、
『あやめ祭り』を開催しています。あわせてのご来館をお待ちしています。
    「水郷佐原あやめパーク」の情報はこちら↓
    https://www.city.katori.lg.jp/sightseeing/ayamepark/event/ayamematsuri.html

■【企画展】「利根川下流域の舟運-船大工の技術と生活-」■
 会 期:平成30年5月26日(土)~6月24日(日)
 休館日:会期中無休 
 会 場:大利根分館 企画展示室
 内 容:利根川下流域には、江戸へ荷を運ぶ舟運が盛んでした。その舟運で活躍し
    た高瀬船や房丁船など多くの船を作ったのが、船大工たちです。本展では、
    船大工の技術やその生活について展示します。

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1520921925233/index.html


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(4)大多喜城分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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 6月15日(金・県民の日)は入場料無料!甲冑の試着体験も予定しています。
本多忠勝や真田幸村等の等身大複製甲冑を試着することができます。(定員有り)

■体験教室「甲冑・小袖・裃の試着」
日 時:6月15日(金・県民の日) 10時30分~、13時30分~
場 所:大多喜城分館 研修室
対 象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
定 員:先着各回10名程度(当日申込み)
参加費:参加無料
    ホームページはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1521601593305/index.html

■博物館セミナー「大多喜を学ぶ -きのこ観察会-」
日 時:7月1日(日) 13時30分~16時
場 所:大多喜城分館 研修室
対 象:一般
定 員:40名(事前申込み)
参加費:保険料50円 
ホームページはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1519053979608/index.html

■【収蔵資料展】「職の世界」■
 当館では江戸時代以降の職人の使用した道具類を多く収蔵しています。大多喜町に
栄えた商業文化についてわかりやすく紹介しています。
会期:7月12日(木)~10月21日(日)

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4.研究室から-78  「作物の名前」
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 フジマメというマメがあります。若いサヤを食べるのですが、そのサヤの形は平
べったく幅が広く和服の袖のようです。また、表面はザラザラしていて、カメムシの
ような強烈な匂いを持っているのが特徴です。現在このマメ、市場に出回ることはほ
とんどありません。自分の家で食べるために細々と作られています。
 さて、このフジマメ。千葉県の山間部では様々な名前で呼ばれています。その形か
らか「フリソデインゲン」、サヤの表面がザラザラしているからか「ネコの舌」、そ
して単に「エンゲン(インゲンの訛ったもの)」です。フジマメをインゲンと認識し
ているようなのです。
 インゲン豆は17世紀に僧侶隠元(いんげん)によって明(現在の中国)から伝えら
れたといわれていますが、この時に伝えられたのが実はフジマメではないかとの説が
あります。
 現在市場に出回っている「インゲン」と呼ばれる若いサヤを食べるマメは、サヤが
細くて断面が丸いものですね。こちらのインゲンは幕末に伝わった品種がもとである
といわれています。では、こちらのインゲンは千葉の山間部で何と呼ばれているのか
というと、「ササゲ(ギ)」と呼ばれています。
 「ササゲ」というマメも市場にでまわっていますが、こちらはもっぱら熟して乾燥
させたサヤの中のマメを食用にします。関東地方ではササゲを赤飯の色付けのために
使います。平安時代には日本に伝わっていたと言われています。ではこのササゲは千
葉の山間部で何と呼ばれているかというと、「ミトリ」と呼ばれています。ちなみに、
ササゲとインゲンの若いサヤの形はよく似ています。
 この3種類のマメ、日本に伝わった順は「ササゲ」「フジマメ」「インゲン」です。
千葉県の山間部ではフジマメはインゲンと呼ばれていた、そこに、ササゲとそっくり
の形サヤの形をしたサヤを食べるマメ(インゲン)が入って来た。そこで、実(熟し
た種子の部分)を食べるササゲはミトリ、インゲンをササゲと呼んで区別したとは考
えられないでしょうか? そして、フジマメをインゲンと呼び続けた。
 作物に限らず、私たちの周りの生き物の呼び名は地域によってさまざまです。今回
のマメの話はその一例ですが、生き物の呼び名は地域の人々の、その生き物に対する
認識や考え方が現れ、ともに歩んできた歴史が刻まれています。これを探っていくこ
とも私たちと自然の在り方を考える手掛かりになるのです。
                (環境教育研究科 主任上席研究員 島立理子)

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 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
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