千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第142号(220)
配信日時:2018/06/20 10:15
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第142号(220) 2018年6月20日∞
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 もくじ
[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について
[2]7月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「博物館と資料の劣化」
[4]季節だより
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[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館

★(1)千葉県立中央博物館大利根分館・千葉県立関宿城博物館二館連携事業
    パネル展「高瀬船」(2018国際博物館の日記念事業)
    古写真や浮世絵を中心に、利根川・江戸川を往き来した高瀬船の姿を紹介します。
      期  日   4月24日(火)〜7月1日(日)
              (休館は月曜日)
      時  間   9時~16時30分
      場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
      入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
                中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)すごろクイズ「川辺の虫たち」
    すごろくとクイズが一緒になった参加型の展示で、関宿城周辺の河川敷に生息する昆虫につ 
        いて学ぶことができます。
      期  日   7月3日(火)~9月30日(日)
          (休館は月曜日。月曜日が祝日に当たる場合は開館し、翌日休館。)
      時  間   9時~16時30分  
      場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
      入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
                中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(3)学芸員によるミュージアムトーク「川辺の虫探検!」
    すごろクイズ「川辺の虫たち」と常設展示について、解説をします。
      期  日   7月29日(日)
      時  間   11時~12時、13時30分~14時30分
      場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
      対 象  一般
      参加費  入場料
      申込み  当日自由参加

★(4)夏休み子どもスケッチ「高瀬船を描こう」
    第3展示室にある高瀬船の模型や解説を見て、高瀬船を描き、高瀬船について学習したこと 
        をメモします。完成した絵とメモは持ち帰って宿題にできます。
   期  日   7月21日(土)~8月31日(金)
   時  間   開館中終日
   場  所   千葉県立関宿城博物館 第3展示室
   参加費   入場料
      申込み  自由参加

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◆◆◆7月の休館日について◆◆◆
 2日(月)・9日(月)・17日(火)・23日(月)・30日(月)は休館します。
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[2]7月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)体験教室「河川敷のいきものさがし(小学生向け)
    当館調査協力員及び自然科学系ライターの岩槻秀明氏の解説を聞きながら、河川敷で色々な 
        いきものを採集・スケッチして、そのいきものについて学びます。夏休みの自由研究に最適 
        です。
   期 日  8月5日(日)
      時 間  9時30分~12時30分
      場 所  博物館周辺の河川敷及び館内集会室
      定 員  20名
      対 象  小学生とその保護者
      参加費  50円
      申込み  7月5日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
                04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー(1)「下総・庄内領(野田市)に見る大杉信仰の繁栄」
    当館の調査協力員、石田年子氏による博物館セミナーです。茨城県稲敷市の大杉神社は、か 
        つては利根川水系の舟運関係者に航行守護と疫行退散に霊験があることで、篤く信仰されて 
        きました。近世に舟運で栄えた野田市域は特に大杉信仰が盛んな地域で、夏祭りをはじめ特 
        色のある民俗文化が残されています。今回は、そこから見える近世・近代の庶民の暮らしを 
        紹介します。
   期 日  8月26日(日)
      時 間  13時30分~15時30分
      場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室
      定 員  30名
      参加費  100円
      申込み  7月26日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
      04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(3)教員のための博物館利用研修会
    学校の授業等で博物館を身近に楽しく利用していただくために、貸出しのできる学習キット 
        の活用方法や、博物館で行うことのできる見学プログラムを紹介します。また、学校との連 
        携について、情報を交換します。
   期 日  8月25日(土)
   時 間  13時30分~16時
      場 所  千葉県立関宿城博物館 集会室・展示室
      定 員  10名
      対 象  小・中・高・特別支援学校教員
      参加費  無料
      申込み  7月25日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
                04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典 「博物館と資料の劣化」
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  私たちの身の周りにあるものは、程度の差こそあれ、すべて、作られたときからどんどんと劣化し
ていきます。それは博物館の資料についても同じです。関宿城博物館では、文書や民具・浮世絵な
ど、様々な資料を収集・保管していますが、それらの資料も適正に管理しないと、もちろん、劣化が
進んでしまいます。
  では、どのようなものが劣化の原因になり、どんな影響が出るのでしょうか。
  見渡すと原因となるものはたくさんあります。まず、温度・湿度です。これは、具体的に言うと熱
と水分になります。この中では特に水分が問題で、例えば、金属性の資料や刀剣類は高湿度で錆(さ
び)やカビが発生します。また、布や紙、油彩なども高湿度になると色が褪(あ)せたりカビが生え
たり、強度の低下などが発生します。更に木製品・竹製品や漆、顔料では、乾湿の繰り返しで、資料
にひび割れが生じたり、絵画資料などでは剥落(はくらく)も見られます。出土遺物なども、急激な
湿度変化でひび割れや破損をおこすものもあります。
  私たちは、毎日、日光の恩恵を受けていますが、資料のことを考えると、光も資料にとっては良い
ものではありません。光には目に見える可視光線と目に見えない紫外線・赤外線等がありますが、外
光や照明器具から放出される紫外線により資料に退色や変質が、また赤外線によってひび割れなどが
発生します。
  また、資料を食べてしまうシロアリやゴキブリ・シミを初めとする様々な害虫や、カビによる被害
も大きな問題です。害虫による被害は食害だけでなく、排せつ物により資料の汚損や腐食なども生じ
ます。カビも見た目の汚らしさだけでなく、資料に食い込むことにより、物理的な劣化などを生じさ
せます。
  その他、大気中に放出されるガスにも資料を劣化させるものがあります、まず、屋外では、工場の
ばい煙や自動車から排出される排気ガス、火山ガス、また、屋内では、建材や躯体・壁などに使われ
るコンクリートや塗料・接着剤からも有害物質が放出されます。ばい煙や排気ガスは、鉄や青銅を腐
食させ、紙や木綿等を脆(もろ)くしますし、コンクリートや塗料・接着剤等の有害物質は、資料を
腐食させたり変色を生じさせたりします。また、資料そのものが脆くなるなどの被害を与えます。
  博物館や美術館では、収蔵している資料をただ展示や調査・研究に使用するだけでなく、数十年
先、また五十年・百年先を見据えて、このような被害から資料を守り後世にきちんと伝えていけるよ
う、毎日様々な方策で点検・管理を行っています。                             (谷鹿)

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[4]季節だより
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 関東地方は、梅雨入りから2週間が経ちました。うっとうしい季節ではありますが、この季節なら
ではの花が紫陽花です。その紫陽花、昔よりも種類が多くなった気がしますが、当館に隣接する関宿
にこにこ水辺公園には丸いかたちの紫陽花が多く咲いていて、落ち着きます。(当館ホームページの
フォトギャラリーもご覧ください。)
 梅雨が明けると学校の夏休みも近づきます。メルマガ今月号では、夏休みの宿題や自由研究に役立
つ情報をお届けしました。みなさま、ぜひご来館ください。
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せきはくマガジン第142号(220)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報をお届けします。皆様から
のお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
★先月号の当マガジンを読まれた方からお便りを頂戴しました。
「この度の記事で、特に良かったのは、せきはく豆事典の「木間ケ瀬の水神様」の記事です。このよ
うな古い民話を掲載いただき感銘いたしました。」とのことです。今後も興味深い記事の編集に努め
たいと思います。どうもありがとうございました。
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せきはくマガジン第142号(220)
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