千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2018年7月号 ★
配信日時:2018/07/10 08:00
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     ちば中央博メール 2018年7月号(2018年7月10日発行・第143号)
          http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 奇数月の第4日曜は「アリ博」へ! 
3.イベント情報
(1)中央博物館本館〔特別展・研究紹介ミニトピックス展〕
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日参加できるイベント等〕
(3)大利根分館
4.研究室から「下総」地域の上総掘り
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1.お知らせ 
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◆大多喜城分館は水道設備故障のため、当分の間、臨時休館いたします。なお、建物
  には入れませんが、建物周囲からの撮影等は可能です。ご不便をおかけしますが、
 ご了承下さいますようお願い申し上げます。
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/SONAN/

◆7月22日(日)にアリ博を実施します!
*アリ博って?
 千葉県立中央博物館と、大型ショッピングセンター「アリオ蘇我」のコラボで誕生
した、楽しみながら学べる知育イベントです。千葉県の自然や歴史、文化など、いろ
いろなテーマごとに、クイズ大会や工作教室を開催します。
 アリオモール「サンコート広場」を会場にして、奇数月の第4日曜日に開催されま
す。下記、「中央博の窓」でも紹介しています!

◆本館は夏休み期間中の7月14日(土)~9月2日(日)は、休まず開館します。
(生態園は月曜休園。月曜日が祝日の場合は翌日休園)

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2.中央博の窓−107
      奇数月の第4日曜は「アリ博」へ!
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 中央博物館ではアリオ蘇我と協力し、奇数月の第4日曜に「アリ博」を開催してい
ます。「アリ博」とは、中央博の研究員がアリオ蘇我に出張し、主に小学生を対象と
したクイズや実験などのワークショップを通じて、博物館や科学に親しんでもらおう
という企画です。親子連れをはじめ、たくさんのお客さんで賑わう日曜日のアリオ蘇
我を会場とすることで、中央博に興味を持ち、足を運んでくれる人が少しでも増えれ
ばと願っています。
 扱うトピックは毎回異なり、主にその時期に中央博で開催されている展示や、千葉
県での旬の話題を取り上げています。例えば、今年5月の「アリ博」のテーマは「チ
バニアン」。クイズや砂鉄を使った実験と、植物学研究科の奥田昌明主任上席研究員
(チバニアン申請チームのメンバーとして花粉分析を担当!)による楽しい解説で、
地球全体が大きな磁石であることや、チバニアンの時代には磁場が逆転していたこと
を学んでもらいました。今後は、中央博の展示にちなんで、房総丘陵や鉄道などにつ
いて取り上げる予定です。
 7月は22日(日)に、特別展「恐竜ミュージアムin ちば」と絡めた企画をご用意
しています。中央博の展示をより深~く楽しみたい方は、ぜひ「アリ博」へもお越し
ください! 
                      (企画調整課 研究員 平田和彦)
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3.イベント情報 
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(1)中央博物館本館〔特別展・研究紹介ミニトピックス展〕

   *休館日をご確認のうえご来館ください。
         休館日:月曜日、月曜日が祝日の場合は翌日休館
       7月14日(土)~9月2日(日)は無休
          (この間も生態園は月曜休園。月曜日が祝日の場合は翌日休園)
    開館日カレンダー↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html

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◆【特別展】「恐竜ミュージアムinちば」◆
 マイアサウラとカマラサウルスの実物全身骨格がやってくる!恐竜時代の生き物た
ちも大集合! 恐竜学の最新の話題を、楽しいマンガで学べるよ!
会期:7月14日(土)~9月24日(月・休)
場所:企画展示室

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520748858517/index.html

■関連行事 イベント
【恐竜の絵をかこう!】
 日時:7月14日(土) ~16日(月・祝) いずれも9時30分~16時
 場所:1階ホール
 内容:恐竜の絵をいっぱい集めて、巨大な壁画を制作します。
 対象:どなたでも
 定員:なし(当日申込み)
 費用:無料

【恐竜マンガ教室】
 日時:8月5日(日)11時~、13時~、15時~ (各回40分)
 場所:1階ホール
 内容:漫画家 森本はつえさんによる恐竜のイラストとマンガの描き方教室です。
 講師:森本はつえさん(漫画家)
 対象:どなたでも
 定員:各回30名(当日先着)
 費用:無料

【恐竜骨格復元教室】
 日時:8月13日(月)10時~12時(午前の部)、13時30分~15時30分(午後の部)
 場所:研修室・展示室
 内容:恐竜造形作家 徳川広和さんによる丹波竜の骨格復元ワークショップです。
  (※午前の部、午後の部は同じ内容ですので、どちらか一方にお申し込みくださ
   い。)
 講師:徳川広和さん(恐竜造形作家)
 対象:小学生以上(小学生は保護者参加)
 定員:各回30名(事前申込み)
 費用:材料費800円及び入場料必要

    申し込み方法はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520008088804/index.html


【博物館フィギュアをつくろう×恐竜ミュージアムinちば】
 日時:8月26日(日)10時~12時、13時~15時
 場所:展示室
 内容:博物館フィギュアが恐竜展とコラボしてパワーアップ!中央博オリジナルの
   フィギュアを作ります。
 対象:どなたでも (小学生以下は保護者参加)
 定員:各回50名(当日先着)
 費用:材料費200円及び入場料必要

【恐竜くんトークショー】
 日時:9月9日(日)13時~15時
 場所:講堂
 内容:恐竜を通して、生き物や科学などへの興味・関心の「きっかけづくり」を活
   動テーマに活躍する恐竜くんによるトークショーです。
 対象:どなたでも
 定員:150名(当日申込み)
 費用:入場料必要

【ミュージアム・トーク】(展示解説)
 特別展期間中の毎週土曜日に、研究員による展示解説を行います。
 11時~、14時30分~(各回30分程度)
 入場料必要


■関連行事 講演会
【講演会 銚子ジオパークの魅力】
 日 時:7月29日(日)13時~15時
 場 所:講堂
 内 容:千葉県で唯一、恐竜時代の地層が見られる銚子ジオパークの魅力を紹介しま
   す。
 講演者:岩本直哉さん(銚子ジオパーク推進協議会)ほか
 対 象:どなたでも
 定 員:150名(当日申込み)
 費 用:入場料必要

【講演会 日本の恐竜、世界の恐竜】
 日 時:8月12日(日)13時~15時
 場 所:講堂
 内 容:研究者と恐竜造形作家によるジョイントトークイベント。日本の恐竜研究や、
   世界の恐竜博物館の紹介、恐竜フィギュアのできるまで、など内容盛りだくさ
   んです。
 講演者:高桑祐司さん(群馬県立自然史博物館)
     徳川広和さん(恐竜造形作家)
 対 象:どなたでも
 定 員:150名(当日申込み)
 費 用:入場料必要

【講演会 最新恐竜学】
 日 時:8月19日(日)13時~15時
 場 所:講堂
 内 容:恐竜学の最新の話題をお話しいただきます。
 講演者:真鍋真さん(国立科学博物館)
 対 象:どなたでも
 定 員:150名(当日申込み)
 費 用:入場料必要

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520748858517/index.html

◆【研究紹介ミニトピックス展】「パンツをはく?」ヤドカリに新たな発見◆
  当館主任上席研究員 駒井の研究成果を紹介しています。
  従来1種と考えられてきたこのキンチャクヤドカリ類ですが、いくつかの新種、
 新属が発見され、種多様性が高いことがわかりました。
  発見された新しい種を紹介するとともに、キンチャクヤドカリ類(甲殻類)とス
 ナギンチャク類(刺胞動物)の不思議な共生関係について展示しています。
 会期:6月12日(火)〜9月2日(日)
 場所:生物展示室前廊下

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520877629906/simple/kintyakuyadokari.pdf

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(2)中央博物館本館・生態園〔当日参加できるイベント等〕
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【夏休み特別行事 夏休み自由研究相談会 前編】
 日時:7月21日(土)10時~15時
 場所:1階ホール
 内容:さまざまな研究分野の職員に、夏休み自由研究のテーマや研究方法などを相
   談してみませんか?できれば希望分野をある程度しぼってきていただけるとよ
   いでしょう。
 対象:小学生以上 
 定員:なし(無料)

【指導者向け講座 教員のための博物館の日 博物館利用研修会】
 日時:8月6日(月) 10時~15時
 場所:講堂・研修室
 内容:展示室や生態園についてご理解を深めていただき、その活用方法を具体的に
   検討してもらう機会とします。そして、中央博物館のより効果的な利用方法に
   ついて考えます。
 対象:指導者向け
 定員:150名(無料)

【体験イベント 夏の親子科学クラブ 手づくりおもちゃであ・そ・ぼ!】
 日時:8月11日(土・祝) 13時30分~15時
 場所:1階ホール
 内容:いろいろな手づくりおもちゃで楽しく遊んでみましょう。
 対象:どなたでも(小学生以下保護者参加)
 定員:15組(保険料50円)

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◆【森の調査隊】
 日時: 7月16日(月・祝)、8月11日(土・祝)、9月23日(日・祝)、10月8日(月・祝)、
    11月3日(土・祝)、12月24日(月・休)、2019年1月14日(月・祝)、
    2月11日(月・祝)、3月21日(木・祝) 13:00~16:00 
 場所:生態園 オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
   授業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナ
   ルのペーパークラフトをゲットしよう。
 対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
 定員:なし(無料)
    くわしくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
 7月14日(土)~9月24日(月・休)までお休みします。

◆【そのほかの7月・8月の講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
 7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521854430160/index.html
 8月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521854667842/index.html

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
 7月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521767594903/index.html
 8月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521767880295/index.html

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(3)大利根分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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◆【夏休み展示】「カッパとナマズ-川のいたずらものと地中のあばれもの-」◆
 会期:平成30年7月14日(土)~9月2日(日)
 休館日:月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館) 
 会場:大利根分館 企画展示室
 内容:夏休み期間中にカッパの絵図とナマズ絵を中心に展示し、川のいたずらもの
    カッパと地中のあばれものナマズについて紹介します。
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1520923076923/index.html

■【夏休みいきもの講座】「水郷に生きる魚たち」
 日時:8月11日(土・祝) 13時30分~15時
 場所:大利根分館 集会室
 内容:水槽で展示している魚や亀を観察しながら、昔から水郷にすんでいた生物と
   外来生物について紹介します。
 講師:糠谷隆(大利根分館)
 参加無料・当日先着順

■【夏休みいきもの講座】「千葉のいきもの おもしろビデオ」
 日時:8月18日(土) 13時30分~15時
 場所:大利根分館 集会室
 内容:千葉の水辺や野山で見られるいきものたちの“おもしろい”生態を動画で紹
   介します。 
 講師:齊藤敏一 氏(千葉県野鳥の会幹事)
 参加無料・当日先着順

■【体験講座】「まが玉づくり」
 日時:7月21日(土) ・7月22日(日)10時30分~、13時30分~
 場所:大利根分館 集会室
 内容:まが玉作りを通して、古代の歴史のロマンを感じてみてください。
 対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者参加)
 定員:各回20名 【事前申込み:余裕があれば当日参加も可】
 費用:材料費300円
    くわしくはこちらから↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1526438478736/index.html

■【体験講座】「砂の中のたからものをさがそう-けんびきょうにトライ-」
 日時:8月4日(土)、5日(日) 
    10時30分~、11時20分~、13時30分~、14時10分~
 場所:大利根分館 集会室
 内容:実体顕微鏡を使って、砂の中の水晶を探し出します。
 対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者参加)
 定員:各回10名【事前申込み:余裕があれば当日参加も可】
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1526439648978/index.html

■【体験講座】「ザリガニ釣り~生物多様性を考えよう~」
   *ザリガニは持ち帰れません
 日時:8月12日(日)10時30分~、13時30分~
 場所:大利根分館 自然観察園
 内容:自然観察園内の池でザリガニ釣りを体験します。 
 対象:どなたでも(未就学児は保護者参加)
 定員:各回20名 (当日先着順)
 費用:参加無料 

■【体験講座】「気分は武将-甲冑の試着-」
 日時:8月19日(日) 
    10時30分~12時(3組)、13時30分~15時30分(4組)
 場所:大利根分館 集会室
 内容:あなたも武将に大変身!甲冑を試着して記念撮影をします。 
 対象:小学生以上(大人用甲冑は、身長145cm以上)
 定員:各組4名(子ども含む)
    【事前申込み(7/1~8/10)余裕があれば当日参加も可】
 費用:参加無料
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1526444858308/index.html

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4.研究室から-79  「下総」地域の上総掘り
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 「上総掘り」という井戸掘り技術の名称を耳にしたことのある方は多いと思います。
ホリテッカンという細長い鉄管と、それを地中に吊るす竹のヒゴを用い、用具の自重
を利用しながら、人力で井戸を掘り進めていく技術です。竹のヒゴをつないでいくこ
とで、500メートルを超えるような深井戸を掘ることができます。上総の君津地域で
工夫が進められ、明治中期に完成したと言われています。当地域では被圧地下水が自
噴することから、動力の必要なく豊富な水を得ることができました。養老川・小櫃川
・小糸川などの段丘上では水田の灌漑に、東京湾岸ではノリ養殖で、収穫したノリの
洗浄に用いられました。
 と、ここまではよく知られた話。「上総掘り」の井戸は印旛沼や手賀沼の周辺にも
多かったのですが、ご存知でしたか?下総台地に細く入りこんだ谷津田では、「ネダ
レ」などと呼ばれる自然の湧水と天水(雨水)にしか頼ることができず、下流ではよ
く水が足らなくなりました。一方で沼の周辺に広がる田は、目の前の沼があふれる水
害に悩まされながらも必要なときには用水が不足するという状況でした。下総地域は
全体的に見て、水が不足傾向にあったようです。「突き抜き井戸」「突き井戸」と呼
ばれる井戸が掘られるようになったのは明治中期頃とのことですから、君津地域で井
戸掘り技術が完成された時期とあまり変わりません。ただ、下総地域では数百メート
ルも掘られることはなく、せいぜいが5、60メートルくらいの深さだったようですし、
自噴する力が弱い井戸も多かったとか。戦後の耕地整理で不要になった井戸の名残り
を、今も各地で確認することができます。
 印旛沼や手賀沼の周辺では、かつては湧水が無数に見られ、沼底のあちこちからも
きれいな湧き水が吹き出していたそうです。今も残る自噴井を、湧水とともに大切に
活かしていきたいものです。

                       (歴史学研究科長 小林裕美)
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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
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