千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2018年9月号 ★
配信日時:2018/09/10 08:00
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     ちば中央博メール 2018年9月号(2018年9月10日発行・第145号)
          http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 「学校に残された標本たちを調べています」
3.イベント情報
(1)中央博物館本館〔特別展・生態園トピックス展〕
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日申込みのイベント等〕
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「学芸員として後世に残せたもの」
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1.お知らせ 
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◆【特別展】「恐竜ミュージアムinちば」は、最終日まで、あと2週間!
  世界に一体しかない貴重な標本「実物化石で組み立てられた子どものカマラサウ
 ルス」も展示中です。ぜひご見学ください。
 会期:9月24日(月・休)まで

◆本館及び生態園は、館内メンテナンスのため、10月1日(月)~10月5日(金)の間、
 臨時休館します。
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2.中央博の窓−109
  「学校に残された標本たちを調べています」
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 明治から昭和の初めまで、学校では剥製などを使った博物学の授業が行われていま
した。その後、博物学の授業がなくなり標本たちも徐々に使われなくなりました。し
かし、中には県立千葉高校のトキのような貴重な標本も含まれています。そこで、中
央博物館では、学校に所蔵されている古い標本の調査を行うことになりました。
 まだ調査は始まったばかりですが、興味深い標本が続々みつかっています。明治時
代の哺乳類の標本や、すでに日本では絶滅してしまった魚の標本もありました。特に
興味を引いたのが、生物部の部誌です。部員たちの活動記録が中心ですが、当時の生
物分布についての調査記録が含まれていることがあります。地域のむかしの生物相は、
今となっては調べる事はできません。高校生が残した記録でも十分参考になる貴重な
データです。
 今後も調査が進むにつれ、様々な発見がありそうです。早く皆様に御報告できるよ
う頑張りますのでご期待下さい。また、皆さんの母校などで標本を保管している学校
がありましたら、是非調査に伺いたいのでご紹介いただければ幸いです。
                         (教育普及課長 斎木健一)
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3.イベント情報 
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(1)中央博物館本館〔特別展・生態園トピックス展〕

   *休館日をご確認のうえご来館ください。
    開館日カレンダー↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html
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■【特別展】「恐竜ミュージアムinちば」
 マイアサウラとカマラサウルスの実物全身骨格がやってくる!恐竜時代の生き物た
ちも大集合! 恐竜学の最新の話題を、楽しいマンガで学べるよ!
 会期:7月14日(土)~9月24日(月・休)
 場所:企画展示室

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520748858517/index.html

 ◆関連行事
 【ミュージアム・トーク】(展示解説)
  特別展期間中の毎週土曜日に、研究員による展示解説を行います。
   11時~、14時30分~(各回30分程度)
   入場料必要

■【生態園 トピックス展】「生態園の野鳥-秋から冬へ-」
 生態園では、これまでに150種を超える鳥類が記録されてきました。本展示では、
生態園で観察された野鳥の“秋冬ならでは”の興味深い行動や生態を、30年近くかけ
て蓄積された標本や録音などを用いてご紹介します。

 会期:10月10日(水)~平成31年2月17日(日)
 場所:生態園オリエンテーションハウス、サテライト会場:野鳥観察舎

 ◆関連行事
 【ミュージアム・トーク】(展示解説)入場料必要
    10月14日(日)、11月18日(日)、平成31年1月20日(日)
    各日とも 11:00〜11:30/14:30〜15:00 の2回
 【野鳥ミニ観察会】
    10月20日(土)、11月17日(土)、12月8日(土)、平成31年1月19日(土)
     各日とも 13:00〜13:30 生態園野鳥観察舎
 【自然の音サロン】
    <秋> 10月13日(土)、<冬> 平成31年2月9日(土)
     両日とも 13:30〜15:30 講堂・生態園
 【収蔵庫見学】 いろいろな鳥の標本
     12月15日(土)10:00〜11:00

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(2)中央博物館本館・生態園〔当日申込みのイベント等〕
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【環境教育講座 水草を触って顕微鏡でのぞく】
 日時:9月15日(土) 10時30分~15時
 場所:研修室・生態園
 内容:水槽栽培の水草を触って、採集した水草を顕微鏡観察します。
 対象:中学生以上 
 定員:なし
 費用:無料

【体験イベント 秋の親子科学クラブ 空飛ぶおもちゃをつくろう】
 日時:9月30日(日) 13時30分~15時
 場所:1階ホール 
 内容:紙ヒコーキをはじめとして、空飛ぶおもちゃをつくりながらその原理をさぐ
   ります。
 対象:どなたでも(小学生以下保護者参加) 
 定員:15組(当日先着)
 費用:保険料50円・材料費100円


【体験イベント クジラの骨格を組み立てよう】
 日時:10月7日(日) 13時30分~14時30分
 場所:1階ホール 
 内容:クジラの全身骨格をならべてみよう! 
 対象:どなたでも(小学生以下保護者参加) 
 定員:15名(当日先着)
 費用:無料

【生態学環境講座 自然の音サロン 秋】
 日時:10月13日(土) 13時30分~15時30分
 場所:講堂・生態園
 内容:中央博資料百選からさまざまな虫や鳥の音や、秋の音風景を聞きます。リク
   エストもお受けします。後半は生態園で秋の音を探します。荒天の場合は、収
   蔵庫でさまざまな録音資料をお見せします。 
 対象:どなたでも(小学生以下保護者参加)
 定員:なし
 費用:無料

【体験イベント キーホルダーをつくろう】
 日時:10月14日(日) 10時30分~11時30分、14時~15時
 場所:1階ホール 
 内容:プラ板でキーホルダーをつくりましょう!誰でも簡単にステキな作品がつく
   れます。
 対象:どなたでも(小学生以下保護者参加)
 定員:各回30名(当日先着)
 費用:材料費100円

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◆【森の調査隊】
 日時:9月23日(日・祝)、10月8日(月・祝)11月3日(土・祝) 12月24日(月・休)、
   2019年1月14日(月・祝)、2月11日(月・祝)、3月21日(木・祝) 13:00~16:00 
 場所:生態園 オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
   授業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナ
   ルのペーパークラフトをゲットしよう。
 対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
 定員:なし(無料)
    くわしくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日を中心に実施。13時~(30分程度)
    *9月24日(月・休)までは、特別展期間につき、お休みします。
 場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
 内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、
   ゲームなどを行います。
 対象:子どもとその保護者
 定員:5組程度(当日先着・無料)
 注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520132614420/index.html


◆【そのほかの講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
 9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521854981988/index.html
 10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521855211083/index.html

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
 9月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521768118354/index.html
 10月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521768482583/index.html

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(3)大利根分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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【10月からのご利用について(お知らせ)】
  10月から3月までの期間は、事前予約された団体のみ入館できます。ただ、この
 期間においても、講座やイベントの開催への参加、資料の貸出等については、個人
 の方も通常通り利用できます。
  また、【収蔵品展】「古い道具と昔のくらし」とあわせて出前展示「出前-昔の
 道具-」事業を行っています。詳細については、当館ホームページをご覧ください。
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1518694938699/index.html

■【収蔵品展】「古い道具と昔のくらし」
 会 期:平成30年9月15日(土)~平成31年3月10日(日)
 休館日:月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館) 
     ※但し、10月~翌年3月は予約団体のみ見学可(平日のみ)。
 会 場:大利根分館 企画展示室
 内 容:小学3年生の学習単元「古い道具と昔のくらし」の調べ学習に最適な展示
    です。

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1526450030760/index.html

◆【体験講座】「かざぐるまをつくろう」
 日時:9月15日(土)・16日(日)・17日(月・祝)
    10時30分~、 13時30分~
 場所:大利根分館 集会室
 内容:8枚羽根の色とりどりのかざぐるまをつくります。
 定員:各回20名 (当日先着)
 費用:保険料50円
 
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(4)大多喜城分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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■【収蔵資料展】「職の世界」
 会 期:8月4日(土)~10月21日(日)
 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館) 
 内 容:当館には江戸時代以降の職人の使用した道具類を多く収蔵しています。大
    多喜町に栄えた商業文化について、わかりやすく展示しています。


■博物館セミナー「大多喜を学ぶ -大多喜街並み探検-」
 日 時:10月6日(土) 10時~15時30分
 内 容:大多喜の古い街並みを散策します。
 対 象:小学校高学年以上(小学生は保護者同伴)
 定 員:30名(事前申込み)
 参加費:保険料50円 昼食代別途徴収

    ホームページはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1519053979608/index.html

■連携事業「大多喜お城まつり」
 日 程:前夜祭10月13日(土)・ 本祭10月14日(日) 予定
              
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4.研究室から-81  「学芸員として後世に残せたもの」
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 子どもの時からの夢であった博物館学芸員になって30年、遂に、定年を迎えること
になった。「博物館は資料を後世に残すところ」(本メルマガ2017年5月号)という
信念の元、ほとんど休日もなく、頑張ってきた。もちろん、一般の人々には「博物館
は展示」というイメージであろうが、展示会も常日頃からの資料・情報の収集結果の
一形態である。学芸員として、後世に残せるものは、標本・データ・後進等である。
標本を採集・受入・登録し、貝類の様々なデータを活字にし、自分の得た知識を学
会・講演会等で、あるいは直接に次の世代に伝えてきたつもりである。ただ悲しいか
な当館では、私の思う学芸員としての行為を行う職員は少数派であり、中央博物館が
次の数十年に向けて歩むとき、読者の皆様のお力添えを頂き、このことに真摯に向き
合ってもらいたいと願うばかりである。一方、当館在籍により、館の海外調査のみな
らず科研費等の様々な調査で、世界各地へ調査に行くことができたのは幸運であった。
もちろん、その結果は展示会や紀要報告として還元している。
 いくつもの大形コレクションを受け入れ、一流研究誌のPNAS等の共著者になり、分
担執筆ではあるが岩波書店の書籍にも論考を書き、自由研究相談会や房総貝類談話会
を通じて、若い方々に貝に興味を持ってもらったりしてきた。館内では評価されず、
屠られてしまった感もあるが、「千葉県民に貢献できた」と確信している。
                     (資料管理研究科 科長 黒住耐二)

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 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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