千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2018年11月号 ★
配信日時:2018/11/10 08:00
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   ちば中央博メール 2018年11月号(2018年11月10日発行・第147号)
          http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓 新任職員の紹介
3.イベント情報
(1)中央博物館本館〔生態園トピックス展・秋の展示〕
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日申込みのイベント等〕
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から 「街なかの自然観察」を続けたい
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1.お知らせ 
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◆生態園では生態園トピックス展「生態園の野鳥-秋から冬へ-」、本館では秋の展
 示「房総丘陵はすごい-調べてびっくり、新発見の数々-」を開催中です!

    くわしくはこちら↓
    「生態園の野鳥-秋から冬へ-」
     http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1522047180138/index.html

    「房総丘陵はすごい-調べてびっくり、新発見の数々-」
     http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521934167480/index.html


◆11月25日(日)に、アリ博を実施します!

 *アリ博って?
  千葉県立中央博物館と、大型ショッピングセンター「アリオ蘇我」のコラボで誕
 生した、楽しみながら学べる知育イベントです。千葉県の自然や歴史、文化など、
 いろいろなテーマごとに、クイズ大会や工作教室を開催します。
  アリオモール「サンコート広場」を会場にして、奇数月の第4日曜日に開催され
 ます。
    これまでのアリ博の様子↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1522112389131/index.html


◆11月18日(日)に、房総石造文化財研究会石仏ゼミナール「石仏にみる地獄・極楽」
 (共催事業)を開催します。

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1539415918247/index.html



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2.中央博の窓−111  新任職員の紹介
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◆坂田歩美(さかたあゆみ)
  本年度から菌類担当として採用されました坂田歩美です。専門は地衣類の分類で
 す。2008年から当館市民研究員として、翌年から昨年度まで当館共同研究員として
 地衣類について研究してきました。地衣類の中でも特に日本産リトマスゴケ科の分
 類について研究しています。これまでに日本産本科の分類を研究し、新種4種、日
 本新産種2種を報告しました。ここ数年は他機関との共同研究により、地衣類の分
 子系統解析にも着手しています。
  県南部の清澄山周辺の豊かな照葉樹林をはじめ、県内にある多様な自然環境を相
 手に、当館職員として地衣類の調査・研究ができることにやりがいを感じています。
 専門外だったキノコについては皆様と一緒に学んでいきたいと考えています。どう
 ぞよろしくお願い致します。

◆小出麻友美(こいでまゆみ)
  歴史学担当の研究員として採用されました小出麻友美です。千葉市出身で、慶應
 義塾大学で日本中世史を専攻しました。学生時代から公家の日記を材料として宗教
 勢力の政治的活動について研究してきました。
  私が学んできたのは、文字として残された情報を史料批判という作業に基づいて
 読み解いていく、「文献史学」と呼ばれる学問です。しかしながら近年の学界にお
 いては書誌学・考古学・民俗学……各分野間との垣根は低いものとなり、古文書を
 はじめとする文字資料自体を“モノ”として考えることが普通になってきています。
 博物館こそが、そうした歴史資料の持つさまざまな側面をもっともわかりやすく伝
 えていくことができる場ではないか。そう考えて博物館学芸員の道を選びました。
  私自身が生まれ育った地でもある千葉の歴史の魅力を皆さまと発見していければ
 と思います。どうぞよろしくお願いいたします。

◆西内李佳(にしうちりか)
  4月から植物生態担当の研究員として配属されました。専門は植生史学です。千
 葉県出身で、小さい頃から中央博物館を訪れており、その影響で化石や過去の自然
 に興味を持ちました。大学・大学院修士課程では地学(地形学)、大学院博士課程
 では植物生態学の研究室に所属し、植物化石(花粉、種実)を用いて森林がどのよ
 うに移り変わってきたかを研究してきました。
  小さい頃から大好きだった中央博物館で働けるとは夢のようです。地学・植物生
 態学の両方の視点から千葉県の森林の歴史に迫っていくと共に、色々な角度から自
 然を見ることの面白さを皆さまにお伝えしたいと思います。そして、私のように中
 央博物館をきっかけにして自然に興味を持つ人を増やしたいと考えています。よろ
 しくお願いいたします。

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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館
〔生態園トピックス展・秋の展示〕

   *休館日をご確認のうえご来館ください。
    開館日カレンダー↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html
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■【生態園トピックス展】「生態園の野鳥-秋から冬へ-」
  生態園では、これまでに159種の鳥類が観察記録されました。本展示では、生態園
 で観察された野鳥の“秋冬ならでは”の興味深い行動や生態を、30年近くかけて蓄
 積された標本や録音などを用いてご紹介します。トリッキーな鳥クイズは、バード
 ウォッチングのコツがわかる優れものですので、ぜひ、やってみてください。

  会期:10月10日(水)~平成31年2月17日(日)
  場所:生態園オリエンテーションハウス、サテライト会場:野鳥観察舎

    くわしい展示内容はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1522047180138/index.html

 ◆関連行事
 【ミュージアム・トーク】(展示解説)
  日時:11月18日(日)、平成31年1月20日(日)
      両日とも 11:00〜11:30/14:30〜15:00 の2回
  場所:本館2階ホール集合、生態園オリエンテーションハウス等
  費用:本館への入場料必要

 【野鳥ミニ観察会】
  日時:11月17日(土)、12月8日(土)、平成31年1月19日(土)
     各日とも 13:00〜13:30
  場所:野鳥観察舎
  定員:20名
  費用:無料

 【収蔵庫見学】いろいろな鳥の標本(剥製と音声)
  日時: 12月15日(土)10:00〜11:00
  場所:研修室集合
  対象:中学生以上
  定員:15名
  費用:無料

 【自然の音サロン<冬>】
  日時:平成31年2月9日(土)13:30〜15:30
  場所:講堂・生態園
  内容:中央博資料百選からさまざまな虫や鳥の音、季節の音を聞きます。リクエ
     ストもお受けします。後半は生態園でさまざまな音を探します。
     開催中の生態園トピックス展「生態園の野鳥―秋から冬へ―」の解説と地
     鳴きの聞き分けを中心に行います。
  対象:どなたでも(小学生以下保護者参加)
  定員:なし
  費用:無料


■【秋の展示】「房総丘陵はすごい-調べてびっくり、新発見の数々-」
  世界最大のトドの化石を発見し、新種の生物を発見し、さらに絶滅種を再発見。
 これらは未踏の秘境ではなく、千葉県の房総丘陵を探検した中央博物館の調査団に
 よる実績です。地学、動物、植物の各分野にまたがる重点研究の成果を紹介します。

  会期:10月27日(土)~12月24日(月・振休)
  場所:企画展示室

    くわしい展示内容はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521934167480/index.html

 ◆関連行事
 【ミュージアム・トーク】(展示解説)
  日時:期間中の土曜と11月23日(金祝)、12月24日(月・振休)
  各日とも 11:00〜11:30/14:30〜15:00 の2回
  場所:本館2階ホール集合
  費用:本館への入場料必要

 【講演会 房総丘陵のここがすごい】
   日時:11月23日(金祝) 13:00〜15:00
  場所:講堂
  内容:岩石・化石、昆虫、植物・菌類の分野から、計7名の担当学芸員がリレー
     形式で房総丘陵の魅力を語る講演会。新たに発見された昆虫や植物・地衣
     類の新種、岩石や化石が語る房総丘陵の自然など。中央博が発見した「こ
     こがすごいぞ」について、房総丘陵の自然の秘密と魅力の数々をご堪能く
     ださい。
  対象:どなたでも(小学生以下保護者参加)
  定員:150名(当日先着)
  費用:入場料必要

 【観察会 トドの化石をみつけよう】
   日時:12月2日(日) 12:00〜15:00
  場所:市原市
  内容:世界最大のトド化石が発見された渓谷で、化石を探します。
  対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
  定員:40名(事前申込み)
  費用:保険料50円
    申込み方法はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520008088804/index.html

 【観察会 郊外の地衣類】
   日時:12月16日(日) 10:00〜15:00
  場所:市原市
  内容:ウメノキゴケなど、郊外で見られる地衣類を観察します。テキストとして
    「校庭のコケ」をご用意ください。
  対象:小学生以上 (小学生は保護者参加)
  定員:20名(事前申込み)
  費用:保険料50円
    申込み方法はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520008088804/index.html

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(2)中央博物館本館・生態園〔当日申込みのイベント等〕
    *トピックス展示等の関連行事は、それぞれの紹介欄をご覧ください
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【植物学講座 バラの歴史】
 日時:11月18日(日) 13:00~15:00
 場所:研修室
 内容:ガリカ系統のバラはオールドローズの起源といわれます。長い時を超えて
 今に残るガリカ系統の品種について、写真と文献で解説します。
 対象:中学生以上
 定員:当日先着20名
 費用:資料代50円(入場料必要)

【体験イベント クリスマスオーナメントをつくろう】
 日時:12月2日(日)10:30~11:30、14:00~15:00
 場所:1階ホール
 内容:松ぼっくりで、ステキなクリスマスオーナメントを作ります。
 対象:どなたでも(小学生以下保護者参加)
 定員:当日先着各回30名
 費用:材料費100円

【動物学講座 トビケラ目昆虫の世界最大種ムラサキトビケラの謎を追う】
 日時:12月9日(日) 13:30~15:00
 場所:講堂
 内容:ムラサキトビケラの最新の研究成果を紹介します。
 対象:どなたでも 
 定員:当日先着100名
 費用:無料

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◆【森の調査隊】
 日時:12月24日(月・振休)
    平成31年1月14日(月祝)、2月11日(月祝)、3月21日(木祝)
    13:00~16:00
 場所:生態園 オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。授
    業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタンプを集めて、オリジナ
    ルのペーパークラフトをゲットしよう。
 対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
 定員:なし(無料)
    くわしくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日を中心に実施。13:00~(30分程度)
 場所:本館2階 体験学習室(たいけんのもり)
 内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、
    ゲームなどを行います。
 対象:子どもとその保護者
 定員:5組程度(当日先着・無料)
 注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
    活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520132614420/index.html


◆【そのほかの講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
11月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521855388587/index.html
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521858498687/index.html

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
11月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521768782149/index.html
12月 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521769077068/index.html

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(3)大利根分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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【ご利用について(お知らせ)】
 10月から3月までの期間は、事前予約された団体のみ入館できます。ただ、この期
間においても、講座やイベントの開催への参加、資料の貸出等については、個人の方
も通常通り利用できます。
 また、【収蔵品展】「古い道具と昔のくらし」とあわせて出前展示「出前-昔の道
具-」事業を行っています。詳細については、当館ホームページをご覧ください。
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1518694938699/index.html

■【収蔵品展】「古い道具と昔のくらし」■
 会 期:9月15日(土)~平成31年3月10日(日)
 休館日:月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館) 
     ※但し、10月~翌年3月は予約団体のみ見学可(平日のみ)
 会 場:大利根分館 企画展示室
 内 容:小学3年生の学習単元「古い道具と昔のくらし」の調べ学習に最適な展示で
     す。
    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1526450030760/index.html

◆【体験講座】「松ぼっくりのミニツリー作り」
  【中央博物館大利根分館と水郷佐原あやめパーク連携体験教室】
 日 時:平成30年12月8日(土) 、12月9日(日) 
    10:00~、11:00~、13:30~、14:30~
 内 容:松ぼっくりを使って、オリジナルの小さなクリスマスツリーをつくります。
 定 員:各回10名(当日先着)
 対 象:どなたでも(未就学児は保護者参加)
 参加費:100円(材料費)

◆【体験講座】「鳥凧を作って飛ばそう!」
  【中央博物館大利根分館と水郷佐原あやめパーク連携体験教室】
 日 時:平成31年1月5日(土)、6日(日)
    10:00~11:30、13:30~15:00
 内 容:「大利根分館」の集会室でオリジナルの鳥凧を作ったあと、「水郷佐原あ
    やめパーク」の園内で与田浦に向けて凧を飛ばします。
 定 員:各回10名
 対 象:どなたでも(小学校4年生以下は保護者参加)
 参加費:400円(材料費)

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(4)大多喜城分館 http://www2.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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■【企画展】「房総ゆかりの甲冑」■
 会 期:10月26日(金)~12月9日(日)
 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)
 内 容:房総は江戸のお膝元であり、徳川譜代の重臣が中小大名として配置され、
     その領地はめまぐるしく転換させられました。本展はそうした房総ゆかり
     の大名や家臣の所用した甲冑を展示し、その由来と様式意匠について紹介
     します。

◆【関連行事】お茶席 県立大多喜高等学校茶道部
 日 時:11月17日(土)10:00~
 場 所:研修館
 定 員:100名(当日先着)
 参加費:200円

    その他の関連事業につきましては当館ホームページをご覧ください。↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1521760438844/index.html

■【特別公開】「重要文化財 大薙刀」■
 会 期:12月13日(木)~平成31年2月11日(月祝)
 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日休館)
 内 容:南北朝時代の第一級刀工「法城寺国光」の作と伝えられている国の重要文
     化財「大薙刀」と関連資料を展示します。 

◆博物館セミナー「くずし字解読・史学講座」
 日 時:12月1日(土)「初心者向け」
     13:30~15:30
 対 象:一般
 定 員:40名(事前申込み)
 参加費:無料

    くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/genre/1517920986099/index.html


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4.研究室から-83  「街なかの自然観察」を続けたい
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 開館以来、一般を対象にした講座・観察会を数多く行ってきました。ここ数年は、
街の中で見られる地形を、人の暮らしとの関わりを含めて観察する地学野外観察会
「街なかの自然観察」を、年に2回実施しています。毎年初夏の頃に東京の「台地と
低地」を歩き、晩秋に千葉県内の「小規模な河川流域」を、ほぼ河口から源流まで溯
るというスタイルが定着しています。そのひとつを紹介しましょう。
 平成25年6月初旬に実施した「都の西北 台地と谷と坂道を歩く」は、都営三田線
白山駅を起点に、神田川と暗渠(あんきょ)化された支流の谷、その間の台地を、坂道
を上り下りしながらひたすら歩き、夕方東西線早稲田駅で解散するという健脚向きの
企画でした。観察地点のひとつである小石川植物園は、台地、谷壁斜面、谷端川(暗
渠)の谷底といった異なる地形が園内に見られることから、それぞれの地形の成り立
ちや、微地形に対応して分布する植生を観察しました(植物学研究科天野氏の解説付
き)。その後地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅の脇を通り、お茶の水女子大と筑波大学附属中
高との間の坂を下って、講談社のある音羽の谷を渡り、目白方面へ向かいます。目白
の台地と神田川が流れる低地との標高差は大きく、そこには「胸突坂」「幽霊坂」
「のぞき坂」など、それらしい名前がついた、趣ある坂道がいくつもあります。坂の
途中にある公園(庭園)には、湧水を利用した池があり(現在水はポンプで循環)、
台地を作る段丘礫層が見られます。神田川の河床に下りると、岩盤(第四紀更新統)
に貝化石が密集しているのも観察できます。街なかでも案外自然は残っているもので
す。
 近年、NHKの人気番組の影響もあり、地域の自然を見る楽しさや奥深さに多くの人
が関心を向けています。また自然災害が身近なものとなってきた現在、地域の成り立
ちを知ることは防災減災にも役立ちます。このような「地域を見る楽しさ」を伝える
観察会を行うため、今後もネタ探しと体力の維持に努めていきたいと思っています。

                      (地学研究科 科長 八木 令子)
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 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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