千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第148号(226)
配信日時:2018/12/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第148号(226) 2018年12月20日∞
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 もくじ
[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について
[2]1月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「煉瓦と近代化」
[4]季節だより
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[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館

★(1)第18回関宿城百景写真展
    関宿城周辺を題材とした写真を公募し、作品を展示します。
   期  日   12月7日(金)〜1月20日(日)
        (休館は月曜日及び12月28日(金)~31日(月)。
         月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)関宿城で初日の出をみよう
    当館の天守閣から初日の出を拝みます。
   期  日   1月1日(祝・火)
   時  間   6時30分〜7時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 4階展望室
   定 員  40名
   対 象  一般
   参加費  入場料
   申込み  12月1日(土)9時から電話で申込み受付(先着順)
        ※定員に達したため、受付は終了しました。

★(3)関宿城でお正月
    元日から開館している関宿城博物館で、お正月を楽しみましょう。エントランスホール
   にこたつを用意します。そこでカルタやすごろくをしながら、記念写真も撮れます。
   期 日  1月1日(祝・火)~1月6日(日)
   時 間  9時~16時30分
   場 所  千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
   参加費  無料
   申込み  当日自由参加

★(4)学芸員によるミュージアムトーク
    学芸員が館内の見所や資料についての解説を行う、見学ツアーを開催します。
   期  日   1月6日(日)
   時  間   11時〜12時、13時30分~14時30分
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
        【実施場所】千葉県立関宿城博物館 展示室及び展望室
   参加費  入館料
   申込み  当日自由参加

★(5)博物館セミナー(4)「利根川と江戸川の舟運-川船、河岸、河岸間道-」
    当館の調査協力員、松丸明弘氏による博物館セミナーです。江戸時代に運送の主役であ
   った川船の活躍と、河岸や河岸問屋の様子、鮮魚(なま)街道などと呼ばれた河岸と河岸
   とをつなぐ道などについてお話しします。
   期  日   1月13日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  12月13日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(6)郷土食講座「小麦まんじゅうづくり」
    関宿地域で祭事のときに良くもてなしに出された小麦まんじゅうをつくり、試食します。
   昔ながらの素朴な味が楽しめます。
   期  日   1月26日(土)・27日(日)
   時  間    【午前の部】10時~12時
        【午後の部】13時30分~15時30分
        (午前、午後の部をそれぞれ行います)
     場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
     定 員  各15名
   対 象  一般
   参加費  各150円(保険料を含む。)
   申込み  12月26日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆1月の休館日について◆◆◆
 7日(月)・15日(火)・21日(月)・28日(月)は休館します。
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[2]1月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)博物館セミナー(5)「冬こそ、生きもの探しをしてみよう!」
    当館の調査協力員、「わぴちゃん」こと岩槻秀明氏による博物館セミナーです。冬は一
   面に枯野が広がり、寒空のもとでは植物や昆虫の観察には向かないと思われがちです。し
   かし実は、冬ならではの生きもの探しの楽しみがあり、今回は冬の自然観察の楽しみ方に
   ついて紹介します。
   期  日   2月17日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  1月17日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典 「煉瓦と近代化」
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 明治150年だった今年も残すところわずかとなりました。今回は、日本の近代化の象徴とし
ての煉瓦建築について振り返りたいと思います。
 明治政府による改革と同時に、当時の人たちは西洋から様々なものを取り入れてきましたが、
建築材でそれを代表するのが煉瓦だと思います。最初に煉瓦建築が普及する契機となったのは、
明治5年(1872)に起こった東京銀座での大火でした。従来の木材家屋により延焼が広がったこ
とから、火災に強い煉瓦街を作ることになったのです。その建設には大量の煉瓦が必要となるた
め、早速、小菅に煉瓦製造所が設立されました。煉瓦街の設計や小菅煉瓦製造所における窯の築
造・煉瓦焼成には、英国人技師のトーマス・ウォートルスの指導を受けています。
 また、明治19年(1886)政府は官庁集中計画に着手しました。これに伴い明治21年、埼玉県深
谷に日本煉瓦製造会社が設立されました。同じ年、栃木県野木町に下野煉瓦製造会社も設立され
ました(操業は明治22年末から)。これら二つの煉瓦製造施設は、国内に現存する煉瓦窯4か所
のうちの2か所で、いずれも重要文化財に指定されています。この官庁集中計画は当時外務大臣
だった井上馨が中心となり、ドイツ人技師らとともに進められましたが、当初の壮大な計画は縮
小され、煉瓦建築として建設されたのは結局大審院と司法省だけでした。いずれも煉瓦に鋼材を
埋め込むなどの工法により強度を高めていたため、関東大震災にも耐えることができました。戦
後、大審院は最高裁判所として使用されましたが、昭和51年(1976)に取り壊されています。残
された司法省の建物は法務省本館として使用され、現在は美しさと威容を兼備した歴史的構造物
として重要文化財となっています。
 明治東京の都市計画では、鉄道の整備においても煉瓦が象徴的に用いられました。煉瓦造りの
駅舎といえば東京駅ですが、竣工は大正3年(1914)でした。その頃既に新橋から西や、上野か
ら北に向かっては、鉄道敷設がかなり進んでいましたが、都の中央部は鉄道馬車があったものの、
明治の終わり近くまで鉄道の空白地帯でした。この地帯は既に都市化が進み、用地の取得や鉄道
の立体交差構想が難問となっていたからです。幾多の審議を経て明治33年(1900)に始まった煉
瓦高架橋の工事は、新橋から中央停車場(東京駅)の仮駅だった呉服橋駅までの区間で行われま
した。明治43年(1910)に完成し、以後100年以上にわたり列車の運行を支え続けています。
 残念ながら銀座煉瓦街は、大正の関東大震災による火災で煉瓦塀などを残して焼失しました。
確かに積み上げただけでの煉瓦建築は脆弱で、現在では耐震性の問題から一定以上の高さを超え
ると建築基準を満たすことができません。
 以後、煉瓦建築物は急速に減少していき、建築の主役はコンクリートとなりました。しかし、
昭和初期頃まで煉瓦による構造物が建築されています。耐震面やコスト的に優れたコンクリート
建築の台頭は時代の流れでもありましたが、現存する煉瓦建築の多くは、温もりを感じるような
煉瓦の魅力を今に伝えています。
                                       (岡田)
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[4]季節だより
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 毎年、暮れになると慌ただしく、今年も早かったなあと感じます。歳のせいか、昔ほど新年を
迎えるワクワク感はありませんが、この「せわしなさ」は、除夜の鐘の音を聞く頃まで感じてい
たい年末の心地よさでもあります。
 当館は元日から開館している数少ない博物館の一つかなと思います。この時期は空気も澄んで
いるので、展望室からは関東一円の山々が一望できる可能性が高いです。ご来館をお待ちしてお
ります。
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せきはくマガジン第148号(226)
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