千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第149号(227)
配信日時:2019/01/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第149号(227) 2019年1月20日∞
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 もくじ
[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について
[2]2月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿城下の天王祭り~“天保の改革”のみせしめとなった
   関宿の祭り~」
[4]季節だより
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[1]2月のイベント情報及び2月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館

★(1)昔のくらし展
    昭和の暮らしに関する民俗資料を中心に、「住まう」「食べる」「着る」「働く」「遊
    ぶ」の五つのテーマに沿って、当時の様子を紹介します。
   期  日   1月22日(火)~4月14日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料   一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、    
         中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)博物館セミナー(5)「冬こそ、生きもの探しをしてみよう!」
    当館の調査協力員、「わぴちゃん」こと岩槻秀明氏による博物館セミナーです。冬は一
    面に枯野が広がり、寒空のもとでは植物や昆虫の観察には向かないと思われがちです。
    しかし実は、冬ならではの生きもの探しの楽しみがあり、今回は冬の自然観察の楽しみ
    方について紹介します。
   期  日   2月17日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  1月17日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆2月の休館日について◆◆◆
 4日(月)・12日(火)・18日(月)・25日(月)は休館します。
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[2]2月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)郷土食講座「鷹菜漬け」
    地元の方の指導により、関宿地域で作られている鷹菜を樽に漬けます。
   期  日   3月2日(土)、3月3日(日)、3月9日(土)、3月10日(日)
   時  間   10時30分~11時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定  員  各10名
   対 象  一般
   参加費  保険料各50円(別途鷹菜代1,500円)
        ※漬物樽(20リットル程度)を持参のこと。
   申込み  2月2日(土)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー(6)「関宿藩年中行事を読み解く」
    当館の調査協力員、中村正己氏による博物館セミナーです。関宿藩家中側の年間行事に
    ついて、行事の際の登城の有無、衣服や書札についての諸規定並びに城内の年中儀礼の
    他、町方、城下の寺社祭礼等に関わる行事を読み解き解説します。
   期  日   3月17日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  2月17日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(3)体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城
    本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑、首塚(刑場
    跡))や寺院(昌福寺、宗英寺、実相寺、光岳寺)を学芸員が案内し、解説します。
   期  日   3月24日(日)
   時  間   10時~15時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名
   対 象  一般
   参加費  50円(別途昼食代 1,000円)
   申込み  2月24日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典 
  「関宿城下の天王祭り~“天保の改革”のみせしめとなった関宿の祭り~」
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      (今回は講談調でお読みください)
 江戸時代に「見物群衆なす、はなはだ賑(にぎ)やかにして近国にまれなり」(『関宿土産』)
と謳われた、関宿城下の江戸町・台町の天王社(現在は香取神社に合祀)祭礼。
 ところが天保12年(1841年)、老中、水野忠邦が打ち出した「奢侈(しゃし)禁止令」により、
ぜいたくは禁止とあいなった。世にいう、「天保の改革」の一環である。とはいえ、贅を競い合
い、町の誇りでもあった祭り。そう簡単には変えられない。それまでだって贅沢を禁ずるお達し
はたびたび出されていたけれど、大したことはなかったと、やっぱりいつも通りに華やかな祭り
を続けていた関宿城下の町人たち。
 しかし、時は天保13年(1844)、陰の暦で6月13日の夜。関宿江戸町の天王祭にて、狂言の催し
も準備万端、また雇い入れたる踊り子、囃子方を乗せた立派な山車がいざ出番、というところに、
泣く子も黙る「関東取締出役」、今でいう公安警察が踏み込んできたから、さあ大変。
 なんと喧嘩っ早い関宿の町の衆は、逆に関東取締出役の一行に棒やら梯子やらで打ちかかるは、
石や瓦を投げつけるはの大暴れ。しかもなんと、それを指図したのは、祭りの現場を取り仕切っ
ていた関宿藩家臣で同心役の須釜半助というおさむらい。関東取締出役側では、道案内役、手先
の者たちがやられてかなりの手傷を負った様子。更に騒ぎは膨れ上がり、いつもは通れぬ関所の
川通りを無理に押し渡る者やら、仲間を集めて領主へ強引に訴えようと企てる者まで出る大事件
となってしまった。
 その後、これら首謀者はしょっぴかれて取り調べを受け、百数十人の者達が罰金を科されたり、
手鎖の刑に処せられたり、はたまた追放になったりしたのである。更にそそのかしたとされる同
心の須釜半助は、町人達をかばおうと「関東取締役が屋台に乱暴を働いたからだ」などと訴えた
が、これがまた虚偽申請であるとして、結局、死罪を仰せつけられた(その後病死)。
 なかなかに厳しいご処分である。譜代藩で江戸にも近い関宿の祭りが、「天保の改革」のいわ
ば見せしめにされた訳である。
 その後、この祭りはしばらく中断されていたが、明治4年には再び、復活したらしい。現在、
江戸町・台町ともに香取神社の祭礼として豪奢な神輿が出され、賑やかな祭りが続けられている。
 参考:野田市郷土資料館『野田の夏祭りと津久舞』所載「下総国関宿渡場祭一件裁許書写」
    (幸手市惣新田・増田境栄家文書)及び「御裁許書写」(千葉県立関宿城博物館蔵)
                                        (榎)

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[4]季節だより
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 1年のうちで一番寒い時期ですが、寒さに負けてはいられません。当館展望室から見える北関東
の山々や富士山も真っ白。この時期だけの風景が広がっています。
 2月の博物館セミナーでは、「わぴちゃん」こと岩槻先生が冬ならではの生きもの観察の楽しみ
方を教えてくれます。ぜひご参加ください。また、皆様のご来館をお待ちしております。
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せきはくマガジン第149号(227)
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