千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第153号(231)
配信日時:2019/05/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第153号(231) 2019年5月20日∞
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 もくじ
[1]6月のイベント情報及び6月の休館日について
[2]6月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「関宿周辺のコジュウハン」
[4]季節だより
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[1]6月のイベント情報及び6月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館
 6月15日(土)は県民の日のため、入場料無料です。

★(1)2019「国際博物館の日」記念事業 パネル展「野田周辺の石仏たち」
    野田周辺の寺社や路傍にたたずむ石仏たちの姿と、そこに刻まれた先人たちの信仰の様
    相を写真と文で紹介します。
   期  日   4月16日(火)~6月30日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)パネル展関連講演会「野田周辺の庚申塔」
    開催中のパネル展「野田周辺の石仏たち」に関連して、当館調査協力員で石仏研究家の
    石田年子氏による講演会を実施します。
   期  日   6月2日(日)
   時  間   13時30分~15時30分  
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定  員  30名 
   対  象  一般 
   受講料  100円 
   申込み  5月2日(祝・木)9時から電話で申込み受付中(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

★(3)歴史講座「古文書を読む(入門編)《3回連続》」
    初心者を対象とし、くずし字の「ひらがな」を中心に学習します。
   期  日   6月8日(土)、7月6日(土)、8月10日(土)
   時  間   10時~12時
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般(3回連続参加できる方)
   受講料   初回のみ200円
   申込み   5月8日(水)9時から電話で申込み受付
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(4)郷土食講座「そば打ち(打ち方+ゆで方コース)」
    関宿そば打ち愛好会の人たちの指導により、そばの打ち方や切り方、更にそばのゆで方
    を体験した後、試食します。
   期  日   6月16日(日)
   時  間   9時30分~12時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定  員  18名
   対 象  一般
   参加費  1,300円
   申込み  5月16日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
         04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(5)郷土食講座「小麦まんじゅうづくり」
    関宿地域で祭事のときに良くもてなしに出された小麦まんじゅうをつくり、試食します。
    昔ながらの素朴な味が楽しめます。
   期  日   6月22日(土)・23日(日)
   時  間    【午前の部】10時~12時
        【午後の部】13時30分~15時30分
              (午前、午後の部をそれぞれ行います)
     場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
      定 員  各15名
   対 象  一般
   参加費  各150円(保険料を含む。)
   申込み  5月22日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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◆◆◆6月の休館日について◆◆◆
 3日(月)・10日(月)・17日(月)・24日(月)は休館します。
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[2]6月中に募集が開始されるイベントについて

◆6月中に募集が開始されるイベントはありません。

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[3]せきはく豆辞典「関宿周辺のコジュウハン」
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  「コジュウハン」という言葉をご存知でしょうか?漢字をあてるならば「小昼飯」。おやつや
間食のことを指す言葉で、昭和の中頃まで、関東・東北地方の農村部ではよく使われていました。
特に農作業に出かける時は、少しお腹にたまるような食べ物や甘いものなどを持って行き、午後
3時位になったら必ず休憩して「コジュウハン」をとりました。これがないと、野良仕事の途中
でお腹がすいたり疲労がたまって、力が出なくなりますから、必要不可欠な大事なものでした。
ですから、今の「おやつ」とか「スナック」という言葉よりも重みがありますね。ちなみに野田
市域では3時頃の「コジュウハン」の他に、午前10時頃に食べる「コビル」という、もうちょ
っと軽いおやつタイムもあったそうです。
 さてそれでは、関宿の周辺では、どのようなコジュウハンを食べたのでしょう?一番多かった
のは、サツマ芋や里芋、トウモロコシなど季節のもの、またおにぎりなどがよく食べられていた
そうです。お正月明けの冬から春先には、餅を乾燥させて焼いたり油で揚げたりするカキ餅やア
ラレも定番でした。やっぱり、すぐに力が出る炭水化物系が多いですね。 
 その他、いくつか関宿周辺の特色のあるコジュウハンを紹介してみましょう。
 ●干し飯(ほしいい)…ご飯の残りを洗って天日干しします。これを炒って砂糖醤油をまぶし
  ていただきます。
 ●ヤキビン…ご飯の残りを洗います。つなぎの小麦粉と味噌を混ぜ、団子にして平たくつぶし
  ます。これを1個ずつ茗荷の葉に包み、焙烙(ほうろく)で焼いていただきます。
 ●イビリ団子・イリツケ団子…鍋の中で団子を醤油と砂糖の甘辛いたれにからめたものです。
  この団子は場所によって材料が違うようで、古河市のほうでは小麦に水を加えて練って丸め
  て茹でた団子、幸手市の方では米粉を練って丸めて蒸かした団子で作りました。
 ●カリントウ…練った小麦粉をのして長方形に切ります。一つずつひねっておいて、油で揚げ、
  砂糖をまぶします。
 かつては小麦粉も自家製で、6月初めに収穫した小麦を雨の日などに石臼で挽いて粉にしてお
き、団子の他、うどんや饅頭を作りました。
 特に小麦饅頭は小豆餡に貴重な砂糖をたくさん使い、手間もかかるため少し特別なものだった
ようです。新米で作った餅を秋祭りや正月に神様に供えて食べるのと同様に、初夏に収穫した新
小麦で作った饅頭は、夏祭りやお盆に供えて食べる、行事食だったのです。関宿周辺では、小麦
饅頭がつきものの夏の行事がたくさん伝わっていますので、これはまた別の回に「せきはく豆辞
典」でご紹介いたしましょう。
 このように地方色あふれる手作りのコジュウハンも、今はすっかり姿を消してしまいました。
本稿を読んで、懐かしいと思った方も、初めて聞いたという方も、ぜひご自宅で作ってみてくだ
さい。そうして、周囲の方と一緒に食べながら「コジュウハン」という習俗があったことなどお
話ししてみてはいかがでしょうか。                        (榎)

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[4]季節だより
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 平成から令和への元号をまたいだ大型連休が終わりましたが、連休期間中は当館にもたくさん
の方々に来館していただきました。あらためて御礼申し上げます。
 関宿城周辺では、ますます新緑が鮮やかになっています。田植えの終わった田んぼの上を渡る
風も爽やかです。6月は「そば打ち」や「小麦まんじゅうづくり」も開催します。ぜひ、ご来館
ください。
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せきはくマガジン第153号(231)
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