千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第172号
配信日時:2019/06/01 10:00
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  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第172号
                          2019年6月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/

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 雨の日はじっくり博物館を見学しましょう。

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│目次
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★千葉県民の日 入館無料のお知らせ
★6月、7月前半の行事案内
★研究員ノート −モニタリングサイト1000磯調査 5年毎調査-

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│★千葉県民の日 入館無料のお知らせ
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●6月15日(土)は千葉県民の日です。
 入場料、駐車場利用料金ともに無料になります。

 千葉県外にお住まいの方も対象となります。この機会に、海の博物館をぜひ
ご利用ください!

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│★6月、7月前半の行事案内
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 詳しくはウェブサイトをご覧下さい。

 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/UMIHAKU/genre/1517380874379/index.html

【観察会】 *2週間前までに事前申込、保険料50円
 6月16日(日)「親子で磯の生きものを探そう」

【博物館探検隊(バックヤードツアー)】 *当日先着順
 ふだん見ることのできない博物館のバックヤードを、研究員の案内でめぐり
ます。
 6月15日(土) 13:30〜14:00

【海の体験コーナー】 *当日先着順、材料費50円
 体験交流員といっしょに、海にまつわるさまざまなメニューにチャレンジす
る行事です。
 6月8日(土)「海藻おしばを作ろう」
 6月29日(土)「コーラルプリントをしよう」
 
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│★研究員ノート −モニタリングサイト1000磯調査 5年毎調査−
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 先日、鴨川市小湊でモニタリングサイト1000の磯調査を行いました。モニタ
リングサイト1000とは、日本各地の約1000ヶ所のさまざまな環境の調査地で生
態系の長期観測をする環境省の事業です。私は、このうち沿岸域の磯の調査に
関わっています。以前「海からのたより 第148号」でその概要をお伝えしたこ
とがありますが、今回はその続編です。

モニタリングサイト1000
http://www.biodic.go.jp/moni1000/index.html

 小湊の磯調査は、2009年の開始以来、5月後半に年に1回続けています。この
調査では、25cm四方の方形枠を30個設置し、継続して観察しています。毎年行
うのは、方形枠の写真を撮影して調査対象種の有無を記録することと、岩温を
測定するために設置している温度データロガーの交換、必要に応じて行う方形
枠の補修です。また、5年毎により詳しい調査を行うことになっており、調査
開始から10年目となる今年はその5年毎調査の年でした。
 5年毎調査では、毎年調査の内容に加え、方形枠内にいた生物をすべて記録
し、固着性生物や貝類などの動物がどれだけいるか、定量的なデータを取りま
す。また、代表的な生物を採集し、標本を作成します。調査項目が多くなるの
で、助っ人に来てもらうのですが、実はこれがなかなか難題です。磯の生きも
の全般に詳しい人はなかなかいないのです。今回は、これまで同じような調査
の経験をつんでいる外部の研究者2名と、海藻の専門家である当館の菊地研究
員に協力頂くことができました。モニタリングサイト1000では「100年の自然
の移り変わりをみつめよう」と銘打っているのですが、あと90年調査を続ける
ためには、私の後継も含め、人材の確保が重要な課題です。

 5月下旬に行った調査では、悪天候が心配されましたが、当初3日予定してい
た調査を2日で片付けることができ、無事に終了しました。これからデータの
取りまとめや解析を進めていきます。初年度を含め3回目の5年毎調査でしたが
、どれほどの変化があったのかはまだ分かりません。ただ、こうした調査は毎
回の成果を求めることよりも、継続していくことが大切なのです。調査結果は
後日ウェブサイトで公開される予定です。

 なお、モニタリングサイト1000沿岸域調査(磯・干潟・アマモ場・藻場)の
、2008〜2016年度の取りまとめ報告書が5月に公開されました。ウェブサイト
からご覧頂くことができますので、興味をお持ちの方はご覧ください。

モニタリングサイト1000 沿岸域調査(磯・干潟・アマモ場・藻場)2008-2016 年度とりまとめ報告書
http://www.biodic.go.jp/moni1000/findings/reports/pdf/FY2008-2016_Coastal_Area_Survey.pdf

(主任上席研究員 村田明久)

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 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうございました。

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    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
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