千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第154号(232)
配信日時:2019/06/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第154号(232) 2019年6月20日∞
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 もくじ
[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について
[2]7月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「交通と乗り物」
[4]季節だより
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[1]7月のイベント情報及び7月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館
 
★(1)すごろクイズ「のりものの歴史」
    すごろくとクイズが一体となった参加型の展示で、丸木船から高瀬船、人力車や鉄道な
    ど、のりものの歴史について学ぶことができます。
   期  日   7月2日(火)~9月29日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。但し、
         8月13日は開館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上


★(2)夏休み子どもスケッチ「高瀬船を描こう」
    第3展示室にある高瀬船の模型や解説を見て、高瀬船を描き、高瀬船について学習した
    ことをメモします。完成した絵とメモは持ち帰って宿題にできます。
   期  日   7月20日(土)〜9月1日(日)
   時  間   開館中終日
   場  所   千葉県立関宿城博物館 第3展示室
   参加費  入場料
   申込み   自由参加

★(3)学芸員によるミュージアムトーク「のりものの歴史」
    すごろクイズ「のりものの歴史」について、展示解説をします。
   期  日   7月28日(日)
   時  間   11時~12時、13時30分〜14時30分
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
   参加費  入場料
   申込み  自由参加

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◆◆◆7月の休館日について◆◆◆
 1日(月)・8日(月)・16日(火)・22日(月)・29日(月)は休館します。
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[2]7月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)体験教室「河川敷のいきものさがし(小学生向け)」
    当館調査協力員及び自然科学系ライターの「わぴちゃん」こと岩槻秀明氏の解説を聞き
    ながら、河川敷で色々ないきものを採集・スケッチして、そのいきものについて学びま
    す。夏休みの自由研究に最適です。
   期  日   8月4日(日)
   時  間   9時30分~12時30分
   場  所   博物館周辺の河川敷及び館内集会室
   定  員  20名
   対 象  小学生とその保護者
   参加費  50円
   申込み  7月4日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)博物館セミナー(1)「利根川高瀬船」
    当館の調査協力員松井哲洋氏による博物館セミナーです。かつて、利根川を行き来して
    いた国内最大の川船・高瀬船について、各地に残された船の部材・古文書・船図面・写
    真などの資料から解き明かしていきます。
   期  日  8月25日 (日)
   時  間  13時30分~15時30分
   場  所  千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般
   受講料  100円
   申込み  7月25日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「交通と乗り物」
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 交通は、地勢の影響を受けます。日本は海に囲まれた小さな島国で、陸地は山地が多く、平地
が少ないという特徴があります。そのため、陸地を移動するためには平地である海岸添いに道を
作ることが多くなります。また、内陸部は渓谷に沿って谷間や低い峠を越すなどして道を作りま
した。一方、海に囲まれ、川の多い地勢のため、海や川を使った水の道は、船の発展とともに早
い時期から大いに進歩を遂げました。
 大陸から日本に渡ってきた人々は、船を使って航海したと考えられています。物資の輸送も、
海や川を使い、船によって行われていました。船は丸太をくりぬいた丸木舟から側面に板材を利
用した準構造船、全面に板材を使用した構造船へと進化し、大型化していきます。準構造船以降、
鉄製の釘も大きな役目を果たすとともに、船の推進方法も櫂や棹、櫓などの人力で動かす他、風
を利用して進む帆が開発されます。帆の素材もワラで編んだコモから木綿、帆布へ進化を遂げ、
大量に早く輸送できるようになっていきます。用途や場所に応じ、海用の船、川用の船、大きさ
も各種ある船が登場してきます。 
 商品流通のために船は発展しますが、海や川の道も陸の道でも、政治や経済のための移動がほ
とんどで、一般の人はあまり移動がなく、また移動したとしても徒歩がほとんどでした。江戸時
代には馬や船以外に移動のための乗り物として駕籠が登場しますが、それも地位や財力のある人
が利用できるのみでした。江戸時代後期になると、庶民の中で旅が流行します。旅では船を使う
ことも多く、陸の道では徒歩で移動をしました。
 交通状況が一変するのは明治期になってからです。幕藩体制がくずれ、明治政府が樹立したこ
とにより、江戸の町から大名屋敷がなくなります。江戸の町は東京の町になり、再開発がされま
した。陸の道を広く取り、乗合馬車や人力車が走るようになり、道にレールを敷いた鉄道馬車も
登場します。また、鉄道も敷設され、今に続く車輪で走る乗り物の時代が到来します。
 自然界からヒントを得て発展した船や飛行機などと違い、車輪は人間が発明したものです。コ
ロを使って荷物を運ぶことから回転する台である轆轤(ロクロ)が考え出され、それが車輪に進歩
していったといわれています。大陸では進歩が早かった車輪を使った乗り物も、平らな広い道を
作ることが大変だった日本は、平安時代に牛車などが使われることがあったものの、定着しませ
んでした。明治期を境に、日本でも西欧諸国から多くの乗り物が取り入れられ、「早く、多く、
遠くへ」人を移動させるための流れになっていきます。
 7月2日からすごろくとクイズが一体化した展示で、夏休み向けのすごろクイズ「のりものの
歴史」が開催されます。日本の地形に沿った発展を遂げた乗り物の歴史を、遊びながら学んでは
いかがでしょうか。                              (鈴木)

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[4]季節だより
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 今年も梅雨の時期に入りました。どうやら、今年の梅雨は今のところ「シトシト型」ではなく、
雨の日と晴れの日がはっきりしているようなタイプに感じます。一日の寒暖差もありますので、
皆様も体調にはお気を付けください。
 現在開催中のパネル展「野田周辺の石仏たち」も、好評のうちに今月末で終了となります。来
館をお待ちしております。来月2日から始まる、すごろクイズ「のりものの歴史」にもご期待く
ださい。
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せきはくマガジン第154号(232)
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