千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
せきはくマガジン
http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第155号(233) 2019年7月20日∞
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もくじ
[1]8月のイベント情報及び8月の休館日について
[2]8月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「浮世絵で見る水運」
[4]季節だより
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[1]8月のイベント情報及び8月の休館日について
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
お盆の8月13日(火)は開館します。
★(1)すごろクイズ「のりものの歴史」
すごろくとクイズが一体となった参加型の展示で、丸木船から高瀬船、人力車や鉄道
など、のりものの歴史について学ぶことができます。
期 日 7月2日(火)~9月29日(日)
(休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。但し、
8月13日は開館。)
時 間 9時~16時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
入場料 一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
中学生以下・65歳以上無料 ※団体扱いは20名以上
★(2)夏休み子どもスケッチ「高瀬船を描こう」
第3展示室にある高瀬船の模型や解説を見て、高瀬船を描き、高瀬船について学習した
ことをメモします。完成した絵とメモは持ち帰って宿題にできます。
期 日 7月20日(土)〜9月1日(日)
時 間 開館中終日
場 所 千葉県立関宿城博物館 第3展示室
参加費 入場料
申込み 自由参加
★(3)体験教室「河川敷のいきものさがし(小学生向け)」
当館調査協力員及び自然科学系ライターの「わぴちゃん」こと岩槻秀明氏の解説を聞き
ながら、河川敷で色々ないきものを採集・スケッチして、そのいきものについて学びま
す。夏休みの自由研究に最適です。
期 日 8月4日(日)
時 間 9時30分~12時30分
場 所 博物館周辺の河川敷及び館内集会室
定 員 20名
対 象 小学生とその保護者
参加費 50円
申込み 7月4日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(4)博物館セミナー(1)「利根川高瀬船」
当館の調査協力員松井哲洋氏による博物館セミナーです。かつて利根川・江戸川を行き
来していた国内最大の川船・高瀬船について、各地に残された船の部材、古文書、船図
面、写真などの資料から、高瀬船がどのような船だったのかを解き明かしていきます。
期 日 8月25日 (日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 100円
申込み 7月25日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(5)関宿城写生コンクール作品募集
千葉県立関宿城博物館の周辺を描いた写生画を公募します。
募集対象 小学生の部・中学生の部・一般の部(高校生以上)
種 類 油彩・水彩・クレヨン・パステル・色鉛筆
規 格 四つ切か八つ切程度の大きさ、油彩の場合は6号または8号
(裏面に作品票をお貼りください。作品票は、ホームページもしくは近隣公
民館に置いてあります。)
募集期間 9月1日(日)~13日(金)(ただし、9月9日(月)は休館日)
賞 館長賞、各部門の最優秀賞・優秀賞・佳作(応募者全員に参加賞)
展示期間 9月18日(水)~10月6日(日)(ただし、10月1日(火)~3日
(木)は展示替えのため休館します。)
表彰式 10月6日(日)
返却期間 10月9日(水)~31日(木)
問合せ 04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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◆◆◆8月の休館日について◆◆◆
5日(月)・19日(月)・26日(月)は休館します。
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[2]8月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)歴史講座「古文書を読む(初級編)《3回連続》」
古文書によく出てくる基本的な単語や慣用句が読めるようにし、解読辞典の使い方も習
得します。
期 日 9月7日(土)・10月12日(土)・11月23日(祝・土)
時 間 10時~12時
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 30名(連続で参加できる方)
対 象 一般
受講料 200円(初回のみ)
申込み 8月7日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(2)体験教室「投網を投げてみよう」
地元漁師の指導のもと、投網の打ち方を体験します。また、川魚を料理し試食します。
期 日 9月15日(日)
時 間 10時〜13時
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室・庭園・休憩所
定 員 20名
対 象 一般
参加費 300円
申込み 8月15日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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[3]せきはく豆辞典「浮世絵で見る水運」
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当館の第3展示室入口すぐの右壁面に、多数の川船が近景に大きく、それ越しに中遠景を見る
ように描かれた浮世絵があります。特に手前の松が船よりだいぶ小さく描かれることで、帆に風
を受け航行する高瀬船がより大きく見えて印象的です。また、画面の最上部に比較的細く色を置
き、下に向けてぼかす朱色の「天一文字ぼかし」と呼ばれる手法が見られ、刻々と雲の色が変わ
る朝焼けの早朝の時刻を想起させます。一方、画面下部には、後にヒロシゲブルーともいわれる
ベロ藍が近景に「吹き上げぼかし」という技法で濃い青から薄い青のグラデーションで描かれ、
途中切れている帆が川の奥行を引き立てているように感じられます。これは、「諸国勝景(しょ
こくしょうけい)下総利根川之図(しもうさとねがわのず)」と言い江戸時代後期(1840年代前
半頃)に風景画人気を起こした歌川広重(1797~1858)の浮世絵です。この「下総利根川」の場
所は銚子付近とする説と、江戸川河口の可能性もあり定かではありせんが、この絵が銚子と江戸
をつなぐ利根川の流れに多くの高瀬船が往来し、その周辺を賑わせ、発展していった様子の一コ
マに間違いはないでしょう。
また、その賑わいは、この流れを使う船が必ず通る、関宿の川関所の様子を描いた「関宿土産」
という記録の押絵や、海老沢北渕が描いた「境河岸風景図」の様子からも伺うことができます。
後者の絵をみると、沢山の船の帆先が屋根の合間から覗き、河岸には多くの船が接岸され、道の
両脇には旅籠や商店が軒を連ね、そこで働く人や旅支度の人、馬に乗った物資や旅人たちが集ま
り境河岸が栄えていたことがわかります。
そして、展示ケースの中の浮世絵にも当時の物流の盛んな様子がみえてこないでしょうか?葛
飾北斎の「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)常州牛堀(じょうしゅううしぼり)」
(1831年)と、そこから着想したと考えられる歌川広重の「冨士三十六景(ふじさんじゅうろっけ
い) 鴻之台(こうだい)とね川」(1850年代後半頃)です。前者は、高瀬船の正確な構造と船
頭の朝の日常が切り取られ、後者は、鴻之台(現市川市国府台)からの眺めを俯瞰(ふかん)で
みたような構図で、利根川(現在の江戸川)※を多くの船が通る風景が切り取られています。船
頭が船に寝泊まりしている様子や、次々通る帆船の様子をみていると、現在の長距離トラックの
運転手のようなイメージにも見えてきそう、とそんなことを少し考えてしまいます。皆さんも当
館の浮世絵から江戸の水運に思いをはせてみてはいかがでしょうか? (土井)
※古代・中世の江戸川は、渡良瀬川の下流で太日川(ふといがわ)と呼ばれ、17世紀前半までに
は、渡良瀬川と利根川が合流したため、利根川と呼ばれていた。その後、利根川の本流が銚子方
面に付け替えられたため、江戸川と呼ばれるようになったが、江戸時代は江戸川を利根川と呼ぶ
ことも多かった。
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[4]季節だより
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関東地方の今年の梅雨は肌寒い日が続きましたが、ここへきて蒸し暑く、なにをするにも汗だ
くになります。梅雨明けも近いとは思うのですが、雨量が多くなると災害も心配です。
現在当館では、すごろクイズ「のりものの歴史」を開催中です。博物館には夏休みの自由研究
などに役立つ材料がぎっしり詰まっています。ぜひご利用ください。
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せきはくマガジン第155号(233)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報をお届けしま
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せきはくマガジン第155号(233)
発行:千葉県立関宿城博物館
〒270-0201
千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400 FAX 04-7196-3737
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