千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第157号(235)
配信日時:2019/09/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第157号(235) 2019年9月20日∞
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 もくじ
[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について
[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」
[4]季節だより
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[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館
      ※10月1日(火)~3日(木)は、展示替えのため臨時休館します。
      
★(1)関宿城写生コンクール作品展
    関宿城周辺を題材とした写生画を公募し、作品を展示します。
   期  日   9月18日(水)〜10月6日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。また、
         10月1日(火)~3日(木)は展示替えのため休館します。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 エントランスホール・集会室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上
        ※写生コンクール作品展の見学は無料です。

★(2)企画展「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」
    「オビシャ」は年のはじめのムラの祭りで、特に利根川・江戸川流域の農村部では、今
    も盛んに行われています。展示では行事の内容や飾り物などを紹介し、ムラの成り立ち
    についても考えていきます。
   期  日   10月4日(金)~12月1日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 企画展示室
   入場料  一般300円(団体240円)、高大生150円(団体120円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(3)学芸員によるミュージアムトーク「オビシャはつづくよ400年」
    開催中の企画展「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」について、展
    示解説をします。
   期  日   10月13日(日)、11月2日(土)、11月23日(祝・土)
   時  間   11時~12時と13時30分〜14時30分
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館エントランスホール
   参加費  入場料
   申込み  自由参加

★(4)体験教室「オビシャの的を射てみよう」
    企画展「オビシャはつづくよ400年」に関連する体験教室です。弓矢を的に向けて放ち、
    その年の豊作を占う模擬体験をします。
   期  日   10月14日(祝・月)
   時  間   11時~12時と14時~15時  
   場  所   千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
   対  象  一般 
   参加費  無料

★(5)体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城
    本丸跡、筋違い十字路、外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑、首塚(刑場
    跡))や寺院(昌福寺、宗英寺、実相寺、光岳寺)を学芸員が案内し、解説します。
   期  日   10月19日(日) 
   時  間   10時~15時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  30名
   対 象  一般
   参加費  50円(別途昼食代 1,000円)
   申込み  9月19日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(6)野外講座「歴史散歩-戦国期のオビシャ行事と新宿の今昔を訪ねる-」
    企画展の関連事業です。新宿中井御霊神社に御神宝として伝わる戦国期のオビシャ道具
    「備射祭分木」を参観し、いにしえより続く新年の村の行事「オビシャ」を考えます。
    また、新宿歴史博物館や東京都庁を訪ね、都心の昔と今を見比べます。
   期  日   10月20日(日)
   時  間   9時~16時30分(集合は8時45分)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館正門前
        【見学場所】東京都新宿区方面
   定 員  40名
   対 象  一般
   参加費  2,000円(昼食代など)
   申込み   9月20日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(7)体験教室「河川敷のいきものさがし(一般向け)」
    当館調査協力員及び自然科学系ライターの「わぴちゃん」こと、岩槻秀明氏の解説を聞
    きながら、河川敷特有の植生環境を観察し、江戸川流頭部まで散策します。
   期  日   10月27日(日)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】江戸川や利根川の河川敷
   定 員  20名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  9月27日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆10月の休館日について◆◆◆
 1日(火)・2日(水)・3日(木)は企画展開催に向けての展示作業ため、また7日(月)・
15日(火)・21日(月)・28日(月)は休館します。
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[2]10月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)歴史講座「オビシャ、四百年 -祭りのはじまり、村の歴史-」
    千葉県をはじめ関東南部に広く分布しているオビシャと呼ばれる村の祭りは、なんと今
    から4百年以前、徳川家康がまだ生きている頃には、すでに行われていました。新発見
    のオビシャ文書を紹介し、オビシャとは何かについて考えます。
   期  日   11月3日(祝・日)
   講 師  水谷 類氏(元明治大学講師)
   時  間   13時30分~15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  50名
   対 象  一般
   受講料  100円
   申込み   10月4日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、鬼門除け
    稲荷)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
   期  日   11月4日(月・振休)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚
              渫船、鬼門除け稲荷)
   定 員  30名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  10月4日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(3)郷土食講座「そば打ち(打ち方コース)」
    関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り方を体験します。  
   期  日   11月10日(日)
   時  間   9時30分~12時  
   場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定  員  18名 
   対  象  一般 
   参加費  1,100円 
   申込み  10月10日(木)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

◆(4)博物館セミナー(2)「江戸時代に作られた河川・水路構造物について(主に関東地方)」 
    当館の調査協力員、市川幸男氏による博物館セミナーです。江戸時代に整備された用水
    路や河川沿いなどに構築された各種の構造物を取り上げ、その仕組みや役割などについ
    て紹介します。
   期  日  11月24日 (日)
   時  間  13時30分~15時30分
   場  所  千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般
   受講料  100円
   申込み  10月24日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」
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 関東で広く行われている「オビシャ」という行事をご存じでしょうか。
オビシャは、年のはじめに、村の仲間達が神社を中心に集まって新年を祝う行事です。どういう
訳か、利根川・江戸川・中川・荒川・多摩川など関東の主要河川の流域では、特に盛んに行われ
ています。関宿の近くでも、かつては仮装した花嫁行列が村を廻った野田市木間ケ瀬松ノ木天満
宮のオビシャや、七福神のかっこうで弓を射る流山市鰭ヶ崎(ひれがさき)のオビシャ、大きな
藁蛇を作る三郷市大広戸(おおひろと)のオビシャなど有名なものがたくさんあります。
 オビシャの語源の説明としては、柳田国男が唱えた、馬に乗って弓で的を射る「騎射(き
しゃ)」に対し、立ったまま的を射る「歩射(ぶしゃ)」からきている、という説がよく引用さ
れます。しかし実際には弓射を行わないオビシャの方がずっと多く、その代わりに場所によって
様々な儀礼が加わっていて、なかなか「オビシャとはこんな行事です」と説明しづらいものです。
 しかし、どのオビシャも必ず共通しているのは、一年間、神を預かり祭祀を仕切る家が毎年ご
との当番制になっている、ということです。この当番の家をトウヤ(頭屋・当屋)などと呼び、
これを引き継ぐ「トウ渡し」が、オビシャ行事の重要な要素となっています。
 何とも不思議なオビシャ行事、この行事はいつ頃から行なわれるようになったのでしょうか。
オビシャを伝承している各地域でも、「昔からやっていた」としか語られず、その始まりは謎に
包まれていました。
 ところで、トウ渡しの際、実際にトウヤが引き継ぐものは何でしょう。答えは、オビシャの参
加者やトウヤの名を紙に書き上げた文書です。そうした文書は「オビシャ文書」と言われます。
近年になって、そうしたオビシャ文書の中には江戸時代のごく初期から現在まで、毎年書き継が
れているものが「発見」されてきました。最も古い物は千葉県多古町次浦の惣態神社のオビシャ
で、驚くべきことに、慶長5年(1600)から現代まで、約420年の長きにわたって、毎年、文書を
書き継いできました。また、江戸時代半ば頃から、毎年の村の災害や事件などを書き加えるよう
になっていく地域もあり、長い村の歴史を語る史料としての価値も注目されます。
 10月4日から始まる企画展「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」では、そう
した新発見のオビシャ文書を一堂に会するとともに、珍しい飾り物や、不思議な文様の的などを
集めて展示します。オビシャという言葉を聞いたことがないという方も、それなら毎年やってる
よ、という方も、ぜひ、この機会にオビシャの謎を解きに、関宿城博物館の企画展に足をお運び
ください。展示は10月4日(金)から12月1日(日)までです。            (榎)
 

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[4]季節だより
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 先日の台風では千葉県も一部を除き、大きな被害を受けました。一日も早い全面復旧を願って
おります。
 最近は、ようやくいくらかは涼しく感じることも多くなりました。博物館の周りでは虫たちの
声も賑やかになっています。4日からは、いよいよ年に一度の大きなイベントである企画展がオ
ープンします。オビシャを知る人もそうでない人も、ぜひ見学にいらしてください。
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