千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2019年10月号 ★
配信日時:2019/10/10 08:00
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    ちば中央博メール 2019年10月号(2019年10月10日発行・第158号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓-121 カミツキガメ ―どのような生きものか? いるとなぜいけな
                     いのか?―
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 〔展示〕
 ・秋の展示 「カミツキガメ ―どのような生きものか? いるとなぜいけないの
                か?―」
・生態園トピックス展 「開園から30年。生態園の変遷をたどる 生態園の30年」
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日申込みのイベント等〕
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から-94 「バケツ一杯の水で棲んでいる生きものがわかる技術の開発」
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1.お知らせ
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◆生態園の樹木は台風15号で大きな被害を受けて、臨時閉園していましたが、9月25
日(水)からオリエンテーションハウスと野鳥観察舎に限って公開しています。
  今年度の「自然誌フェスタ」は、11月3日(日・祝)に開催されます。虫好き、花好
き、化石好き・・・みんな集まれ!文化の日は、博物館の入場料が無料です。10月も、
さまざまなイベントを用意して、みなさまの来館をお待ちしております。
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2.中央博の窓-121 カミツキガメ ―どのような生きものか? いるとなぜいけな
いのか?―

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カミツキガメは、アメリカ原産の外来カメです。環境省が特定外来生物に指定した生
きもので、現在は販売・飼育などが法律で規制されています。体を甲羅に隠すことの
できない個性的なカメです。ペットとして飼われていたものが野生化し、近年では県
内の一部の湖沼・河川・水路などに増え、人にかみつく恐れがあるほか、農業や水産
業などへの影響も心配されています。
 カミツキガメとは、どのような生きものなのか、どのような問題を引き起こすの
か、防除のとりくみはどのように行われているのかなどをわかりやすく紹介します。
 展示では、カミツキガメ剥製のほか、小動物展示室において、生きているカミツキ
ガメも展示します。
 カメという生きものについて、ニホンイシガメやクサガメなど皆さんがよく知っ
ているカメも例にとり、画・写真を用いて初心者向けに解説します。
(環境教育研究科 林紀男)

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3.イベント情報
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(1)中央博物館本館・生態園〔企画展等〕
■秋の展示 「カミツキガメ ―どのような生きものか? いるとなぜいけないのか
?―」
開催期間:令和元年10月26日(土)~令和2年1月13日(月・祝)
内容:カミツキガメはどのような生きものかその実体に迫ります。印旛沼やその流域
にはカミツキガメが生息しています。カミツキガメの定着はどのような問題を引き起
こしているでしょうか?千葉県の取り組みについても紹介します。

 ※開館日をご確認のうえご来館ください。
  開館日カレンダー↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

■生態園トピックス展 「開園から30年。生態園の変遷をたどる 生態園の30年」
開催期間:令和元年9月25日(水)~12月27日(金)
会場:生態園 オリエンテーションハウス 入場料 無料
内容:生態園は、2019(平成31)年に開園30周年を迎えました。本トピックス展で
は、30年間の変遷を写真などで紹介します。
※開園状況をご確認のうえご来園ください。↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1519752950315/index.html
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■「自然誌フェスタ」
日時:11月3日(日・祝)
虫好き、花好き、化石好き・・・みんな集合!体験イベントや千葉の自然や文化に関
わる市民活動紹介など、見てふれて楽しみましょう!
  くわしい内容はこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1522100112166/index.html

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(2)中央博物館本館・生態園〔当日申込みのイベント等〕
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【ドングリ・マツボックリを探そう】
 日時:10月19日(土)  10:30〜12:00、13:30〜15:00
 場所:千葉県立青葉の森公園
 内容:青葉の森公園でいろいろなマツボックリを探し、タネを飛ばすための仕組み
        や成長の痕跡を観察します。
  対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
 定員:当日申込・各回20名
 費用:保険料50円

【秋の親子科学クラブ 空飛ぶおもちゃをつくろう】
  日時:10月20日(日) 13:30〜15:00
  内容:紙ヒコーキをはじめとして、空飛ぶおもちゃをつくりながらその原理をさぐ
        ります。
 対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
 定員:当日申込・先着順15組
 費用:保険料50円、実費100円

【千葉県の野菜行商をふりかえる】
  日時:10月26日(土) 13:30〜15:00 
  場所:研修室
  内容:かつて専用列車が用意されたほど大勢の農家の女性達が東京方面に行商に
       向かいました。その実態に迫ります。
 対象:中学生以上
 定員:当日申込・先着順30名
 費用:実費100円

【キーホルダーをつくろう】
  日時:10月27日(日) 10:30〜11:30, 14:00〜15:00  
  場所:1階ホール(講堂前)
  内容:プラ板でキーホルダーをつくりましょう。誰でも簡単にステキな作品をつく
      れます。
  対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
 定員:当日申込・先着順  各回30名 
 費用:実費100円

【実物・模型で観察 植物の実とタネ】
  日時:2019年11月4日(月・振休)  13:00〜15:00
  場所:研修室、生態園
  内容:植物の実とタネの不思議を、標本や模型を使って学びます。かんたんな飛ぶ
       タネの模型作りと、生態園での秋の樹木の実とタネの観察もします。
  対象:小3以上(小学生以下は保護者参加)
 定員:当日申込・先着順  20名  
  費用:実費50円

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◆【森の調査隊】
 日時:10月14日(月・祝) 各日とも13:00~16:00
 場所:生態園 オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。  
     この体験プログラムは、授業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタ
       ンプを集めて、オリジナルのペーパークラフトをゲットしよう。
 対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
 定員:定員はありません
 費用:無料
 くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日を中心に実施。13:00~(30分程度)
 場所:本館 体験学習室(たいけんのもり)
 内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲ
      ームなどを行います。
 対象:子どもとその保護者
 定員:当日先着 5組程度
 注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
 費用:無料

 活動のようすはこちら↓
 http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520132614420/index.html

◆【そのほかの講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
10月の講座・観察会(事前申込を含む)
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521855211083/index.html
11月の講座・観察会(事前申込を含む)
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521855388587/index.html
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
10月のミュージアム・トーク
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521768482583/index.html
11月のミュージアム・トーク
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521855388587/index.html

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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大利根分館では9月14日から収蔵品展「古い道具とむかしのくらし」を開催いたしま
す。ぜひご覧ください。
■【収蔵品展】「古い道具とむかしのくらし」
 会 期:9月14日(土)~令和2年3月6日(金)
休館日:月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館) 
10月~令和2年3月までの期間は、事前予約された団体のみ入館できます。この期間に
おいても、講座やイベントの開催への参加、資料の貸出等については、個人の方も通
常通り利用できます。10月~令和2年3月は、土・日・祝が休館日となります。
 会 場:企画展示室
 入館料:一般個人200円・高大生100円、(20名以上団体割引あり)
     中学生以下・65歳以上は無料
 内 容:主に昭和30年代前後に使われていた「昔の道具」を展示します。本展示と
          あわせて「出前-昔の道具-」事業を行っています。
     詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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■【収蔵資料展】大多喜城の刀剣
 会 期:7月11日(木)~10月20日(日)
 会 場:3階展示室
 入館料:一般個人200円・高大生100円、(20名以上団体割引あり)
     中学生以下・65歳以上は無料
 内 容:開館以来収集してきた刀剣類をはじめ、外装や付属の小柄や笄(こうがい
         )もあわせて紹介します。

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4.研究室から-94「バケツ一杯の水で棲んでいる生きものがわかる技術の開発」
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  私は新技術の開発を突破口に大規模データを取得して新分野を切り拓くスタイルで
研究を進めてきました。専門は、魚類を主体とする分子系統学と分子生態学です。前
者の分子系統学については、ミトコンドリアゲノム全長配列 (約16,500塩基対) の高
速決定法を開発し、大規模データに基づく大系統解明の先駆けとなる一連の研究を行
ってきました。これらの研究成果については和文単行本「新たな魚類大系統 — 遺伝
子で解き明かす魚類3万種の由来と現在」(慶應大学出版会) にまとめたのでご覧くだ
さい。
 後者の分子生態学については、魚類環境DNAメタバーコーディング法 (同時並列多種
検出法) の技術を開発しました。「バケツ一杯の水で棲んでいる魚がわかる技術」と
して注目を集め、各種メディアで大きく取り上げられたのでご存じの方も多いかもし
れません。この環境DNA分析技術は世界の海や川で用いられるようになり、魚類群集
研究の標準的手法になりつつあります。また、同様の技術を哺乳類や鳥類等の脊椎動
物の他、エビやカニなどの無脊椎動物にも適用し、環境DNAによるモニタリングが幅
広い分類群で可能であることを示しました。
 どこに、どんな生物がいるのか、水を汲むだけでモニタリングできる時代が近づきつ
つあります。天気予報のように、リアルタイムで生き物の動きを捉えられる日が近い
将来に来るでしょう。
 (生態・環境研究部 部長 宮 正樹)

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 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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