千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
せきはくマガジン
http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第158号(236) 2019年10月20日∞
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もくじ
[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「オビシャの「トウ」を考える」
[4]季節だより
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[1]11月のイベント情報及び11月の休館日について
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
★(1)企画展「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」
「オビシャ」は年のはじめのムラの祭りで、特に利根川・江戸川流域の農村部では、今
も盛んに行われています。展示では行事の内容や飾り物などを紹介し、ムラの成り立ち
についても考えていきます。
期 日 10月4日(金)~12月1日(日)
(休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
時 間 9時~16時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 企画展示室
入場料 一般300円(団体240円)、高大生150円(団体120円)、
中学生以下・65歳以上無料 ※団体扱いは20名以上
★(2)学芸員によるミュージアムトーク「オビシャはつづくよ400年」
開催中の企画展「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」について、展
示解説をします。
期 日 11月2日(土)、11月23日(祝・土)
時 間 11時~12時と13時30分〜14時30分
場 所 【集合場所】千葉県立関宿城博物館エントランスホール
参加費 入場料
申込み 自由参加
★(3)歴史講座「オビシャ、四百年 -祭りのはじまり、村の歴史-」
千葉県をはじめ関東南部に広く分布しているオビシャと呼ばれる村の祭りは、なんと今
から4百年以前、徳川家康がまだ生きている頃には、すでに行われていました。新発見
のオビシャ文書を紹介し、オビシャとは何かについて考えます。
期 日 11月3日(祝・日)
講 師 水谷 類氏(元明治大学講師)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 50名
対 象 一般
受講料 100円
申込み 10月4日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(4)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、鬼門除け
稲荷)を徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
期 日 11月4日(月・振休)
時 間 10時~12時
場 所 【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚
渫船、鬼門除け稲荷)
定 員 30名
対 象 一般
参加費 50円
申込み 10月4日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(5)郷土食講座「そば打ち(打ち方コース)」
関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り方を体験します。
期 日 11月10日(日)
時 間 9時30分~12時
場 所 千葉県立関宿城博物館 休憩所
定 員 18名
対 象 一般
参加費 1,100円
申込み 10月10日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
★(6)体験教室「オビシャの飾りを作ろう(小鳥の飾り)」
企画展「オビシャはつづくよ400年」に関連する体験教室です。オビシャの際に用いら
れる小鳥の飾りを作る体験をします。
期 日 11月17日(日)
時 間 11時~12時と14時~15時
場 所 千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
対 象 一般
参加費 無料
★(7)博物館セミナー(2)「江戸時代に作られた河川・水路構造物について(主に関東地方)」
当館の調査協力員、市川幸男氏による博物館セミナーです。江戸時代に整備された用水
路や河川沿いなどに構築された各種の構造物を取り上げ、その仕組みや役割などについ
て紹介します。
期 日 11月24日 (日)
時 間 13時30分~15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 30名
対 象 一般
受講料 100円
申込み 10月24日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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◆◆◆11月の休館日について◆◆◆
5日(火)・11日(月)・18日(月)・25日(月)は休館します。
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[2]11月中に募集が開始されるイベントについて
◆(1)郷土食講座「そば打ち(打ち方+ゆで方コース)」
関宿そば打ち愛好会の人たちの指導により、そばの打ち方や切り方、更にそばのゆで方
を体験した後、試食します。
期 日 12月8日(日)
時 間 9時30分~12時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 休憩所
定 員 18名
対 象 一般
参加費 1,300円
申込み 11月8日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
◆(2)博物館セミナー(3)「利根川と江戸川の舟運-川船、河岸、河岸間道―」
当館の調査協力員、松丸明弘氏による博物館セミナーです。江戸時代に運送の主役は船
であり、江戸川・利根川を様々な種類の荷を積んだ川船が活躍しました。この舟運につ
いて、河岸や河岸問屋の様子、鮮魚街道などと呼ばれた河岸と河岸とをつ
なぐ道などについてお話します。
期 日 12月15日(日)
時 間 13時30分〜15時30分
場 所 千葉県立関宿城博物館 集会室
定 員 30名
参加費 100円
申込み 11月15日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)
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[3]せきはく豆辞典「オビシャの「トウ」を考える」
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関東のオビシャでは、1~2月の決まった日にムラの鎮守様でお参りをしてから、トウヤの家
に集まってごちそうを食べ、最後に「トウ渡し」という引き継ぎ式を行います。トウヤは毎年持
ち回りの当番制で、トウヤを引き継いだ家ではその年1年、オビシャの文書などを預かり、次の
オビシャを行うため、準備全般を取り仕切ります。単なる行事の幹事役ではなく、1年間、神様
のお世話をする役です。
さて、この「トウヤ」とか「トウ渡し」の「トウ」とは、一体なんなのか、今回はそんな、細
かいことを考えてみたいと思います。
「トウヤ」は、地区によって「頭屋」とか「当屋」という字をあてます。引き継ぎの文書の中
には今年のトウヤを「当頭」、来年のトウヤを「来頭」などという文字で表すものも見られます。
つまり今年の「頭」と来年の「頭」ということですから、「トウ」は元々「頭」の字であったと
いうことが分かります。
実は「頭」というのは、歴史的には「何かの主宰者や責任者」を意味する古い言葉で、組織の
長や首領という意味にも使われました。「頭目」「頭取」などという言葉にも使われていますね。
鎌倉時代の「地頭」なども、元は「その土地の管理責任者」といった意味でした。
西日本には、中世からムラの祭祀を行う「宮座」という年齢順による厳しい組織がありますが、
その祭祀をその年に執り行う者も「頭」とか「頭人」と呼びました。今では神事を行うのは神主
さん、というイメージがありますが、村の祭祀を行うような専業の神職が成立するのは近世以降
のことです。ムラの祭りごとは、宮座の「頭」に当たった者が、氏子全体の代表として氏神に奉
仕する形で行われていたのです。
近畿地方の宮座では、「頭」を勤めるのは年齢や経験順による個人であることが多いのですが、
関東では「頭」は家単位で引き受けるものでした。このため、「頭」を勤める家という意味で
「頭屋」という言葉が広く使われるようになったのでしょう。
オビシャの「トウ渡し」は、この「頭」の役目を次の家に渡す儀式なのです。そしてこのトウ
渡しで引き継ぐオビシャ文書には、ひとつの神を共同で祀るムラの仲間の名が書き記されます。
つまり、オビシャはムラの仲間を改めて全員で神の前で確認し合う行事であり、トウヤはその確
認者、という意味もあるのです。
中世以前から使われていた「頭」という言葉が、今も毎年の行事の中に息づいている。各地に
残された民俗の中には、深い歴史が刻まれていることがあるのです。 (榎)
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[4]季節だより
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再び台風の猛威を見せつけられました。急激に水位が上がった利根川では、栗橋で一時昭和22
年のカスリーン台風時の水位を超えたといいます。また今回、被害が広範囲で深刻な事態に心が
痛みます。被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。急に肌寒い気候に変化してい
ますので、体調管理には十分お気を付けください。
企画展「オビシャはつづくよ400年~年のはじめの村まつり~」がオープンして約2週間が経
ちました。なんとなくしか知らなかった「オビシャ」が少し身近に見えてきた気がします。
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