千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2019年12月号 ★
配信日時:2019/12/10 08:00
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ちば中央博メール 2019年12月号(2019年12月10日発行・第160号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓-123 
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 〔展示〕
・秋の展示 「カミツキガメ ―どのような生きものか? 
                                                いるとなぜいけないのか?―」
・トピックス展 「金属鉱物資源展」
・ミニトピックス展「十二支にちなんで —子年—」
・生態園トピックス展 「生態園の30年」
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日申込みのイベント等〕
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から-96 「『文化地質学』の紹介」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.お知らせ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
生態園トピックス展「生態園の30年」は12月27日まで、秋の展示「カミツキガメ ―
どのような生きものか? いるとなぜいけないのか?―」は令和2年1月13日まで、
トピックス展「金属鉱物資源展」は令和2年2月2日まで開催いたします。大多喜城分
館では「玉前神社・一宮町の“宝物”~一宮藩と加納家~」が特別公開されます。
みなさまの来館をお待ちしております。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2.中央博の窓-123 「金属鉱物資源展」のご案内

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 私たちの身の回りにはさまざまな金属が使われています。現代文明はそれらなし
では成り立ちません。今回の展示では、あまり知られていないそれらの金属のもとに
なった鉱物・鉱石を紹介します。今回は鹿児島大学名誉教授志賀美英(しがよしひ
で)博士の多大な協力を得ながら、各種の金属の鉱石やその製錬方法の紹介、鹿児島
県で江戸時代から操業していた錫(すず)鉱山関係の標本や資料、近年話題になって
いる海底鉱物資源など、金属鉱物にまつわるさまざまな話題を紹介します。
 (地学研究科長 高橋直樹) 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.イベント情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
----------------------------------------------------------------------------
(1)中央博物館本館〔企画展等〕
■秋の展示 「カミツキガメ ―どのような生きものか? 
                        いるとなぜいけないのか?―」
開催期間:令和元年10月26日(土)~令和2年1月13日(月・祝)
会場:本館 第2企画展示室
内容:カミツキガメはどのような生きものかその実体に迫ります。印旛沼やその流域
にはカミツキガメが生息しています。カミツキガメの定着はどのような問題を引き起
こしているでしょうか?千葉県の取り組みについても紹介します。

■トピックス展 「金属鉱物資源展」
開催期間:令和元年11月30日(土)〜令和2年2月2日(日)(先行展示:10月26日
(土)〜11月24日(日))
会場:本館 第1企画展示室
内容:現代文明に不可欠なさまざまな金属。そのもとになる鉱物の標本を展示します。
特に鹿児島特産の錫(すず)の鉱石を詳しく紹介します。

■ミニトピックス展「十二支にちなんで —子年—」
開催期間:令和元年12月21日(土)〜 令和2年1月19日(日)
会場:本館 2階ホール
内容:十二支の動物にちなんで、中央博物館ならではの資料を展示する、毎年恒例の
お正月の展示です。令和2年は「子」すなわちネズミに関係する名前が付けられた様
々な生きものや化石、「子」に関わる資料を通じて、生物の多様性と生物と人間の関
わりについて理解を深め、お楽しみいただきます。

■生態園トピックス展「生態園の30年」
開催期間:令和元年9月25日(水)~12月27日(金)
会場:生態園 オリエンテーションハウス 入場料 無料
内容:生態園は、2019(平成31)年に開園30周年を迎えました。造成された空き地に
木を植えたところから始まり、木々が大きくなり林にまで成長しています。本トピッ
クス展では、30年間の変遷を写真などで紹介します。開園時の写真と現在の写真を対
比すると、30年の月日で植生がどう変化したのかを実感することができます。1990(
平成2)年に園内の様子撮影した貴重なビデオや、30年間の平均気温、最低最高気温
の推移なども展示します。

 ※開館日をご確認のうえご来館ください。
  開館日カレンダー↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

----------------------------------------------------------------------------
(2)中央博物館本館・生態園〔当日申込みのイベント等〕
----------------------------------------------------------------------------

【『吾妻鏡』で知る房総】
 日時:12月7日(土) 13:30〜15:00 
 場所:研修室
 内容:吾妻鏡に出てくる房総関連のできごとを拾い上げながらわかりやすく解説しま
    す。
 対象:中学生以上
 定員:当日申込・先着順30名
 費用:実費 50円

【クリスマスオーナメントをつくろう】
 日時:12月8日(日)  10:30〜11:30、14:00〜15:00 
 場所:1階ホール
 内容:身近な材料で、ステキなクリスマスオーナメントを作ります。
 対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
 定員:当日申込・先着順 各回30名
 費用:実費 100円

----------------------------------------------------------------------------
◆【森の調査隊】
 日時:12月8日(日) 13:00~16:00
 場所:生態園 オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。
    この体験プログラムは、授業で訪れる小学校団体にも活用されています。ス
    タンプを集めて、オリジナルのペーパークラフトをゲットしよう。
 対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
 定員:定員はありません
 費用:無料
 くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【はっけん!すまいるキッズ】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日を中心に実施。13:00~(30分程度)
 場所:本館 体験学習室(たいけんのもり)
 内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲ
    ームなどを行います。
 対象:子どもとその保護者
 定員:当日先着 5組程度
 注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
 費用:無料

 活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520132614420/index.html

◆【そのほかの講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
12月の講座・観察会(事前申込を含む)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521858498687/index.html
1月の講座・観察会(事前申込を含む)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521858720304/index.html

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
12月のミュージアム・トーク
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521858498687/index.html
1月のミュージアム・トーク
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521769312194/index.html

----------------------------------------------------------------------------
(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
----------------------------------------------------------------------------
大利根分館では9月14日から収蔵品展「古い道具とむかしのくらし」を開催していま
す。ぜひご覧ください。
■【収蔵品展】「古い道具とむかしのくらし」
 会 期:9月14日(土)~令和2年3月6日(金)
 休館日:10月~令和2年3月までの期間は、事前予約された団体のみ入館できます。
この期間においても、講座やイベントの開催への参加、資料の貸出等については、
個人の方も通常通り利用できます。10月~令和2年3月は、土・日・祝が休館日とな
ります。
 会 場:企画展示室
 入館料:一般個人200円・高大生100円、(20名以上団体割引あり)
     中学生以下・65歳以上は無料
 内 容:主に昭和30年代前後に使われていた「昔の道具」を展示します。本展示
     とあわせて「出前-昔の道具-」事業を行っています。
     詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/

---------------------------------------------------------------------------
(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
----------------------------------------------------------------------------
■【特別公開】「玉前神社・一宮町の“宝物”~一宮藩と加納家~」
 会 期:令和元年12月13日(金)~令和2年2月9日 
 会 場:3階展示室
 入館料:一般個人200円・高大生100円、(20名以上団体割引あり)
     中学生以下・65歳以上は無料
 内 容:一宮町の玉前神社(たまさきじんじゃ)から受託している資料を中心とし
     て、一宮藩最後の藩主加納久宜(かのうひさよし)を偲びます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.研究室から-96「『文化地質学』の紹介」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 近年、地質学の中に「文化地質学(culture geology)」という新しい分野が生ま
れてきました。日本地質学会の年会では6年ほど前からセッション(研究発表区分)
が設けられているほか、昨年には「文化地質研究会」が新たに発足しました。文化地
質学は人間の文明・文化・生活と地質との関わりについて探求する分野です。以前か
ら「資源地質学」、「環境地質学」など人間生活に直結するような分野はありました
が、それよりはもっとゆるやかに私たちの普段の生活・文化と地質との関わりについ
て考えるもので、「地理学」などに近いとも言われています。
 研究対象となっている事象は、当初はその土地の産業や名産と地質との関わりや石
材の利用が多かったですが、最近は参加者も増えて幅が広がり、文学や宗教と地質と
の関連なども話題となっています。
 私個人のこの分野における研究テーマとしては、前述の石材の利用に関するものと、
千葉県南部の嶺岡山地に関連した蛇紋岩分布地域特有の文化についてです。石材では、
‘石なし県’千葉でも意外に地元の岩石(地層)が石材として使用されていることが
わかってきました。蛇紋岩地域は地すべりが多発して緩斜面が発達し、棚田がつくら
れ、またミネラル分豊富で強粘土質の水田土壌のためおいしいお米がとれると言われ
ています。これらの関係をもう少し科学的に探求したいと考えています。
 (地学研究科長 高橋直樹)
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信をいただいてもお答えできませんのでご了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
 お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●バックナンバーはこちら↓
    https://a02.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=318
●登録の解除はこちら↓
##__CANCEL_URL__##
●配信アドレスの変更はこちら↓
##__MYPAGE_URL__##