千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2020年1月号 ★
配信日時:2020/01/10 08:00

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    ちば中央博メール 2020年1月号(2020年1月10日発行・第161号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓-124 
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 〔展示〕
・秋の展示 「カミツキガメ ―どのような生きものか?
                                              いるとなぜいけないのか?―」
・トピックス展 「金属鉱物資源展」
・ミニトピックス展「十二支にちなんで —子年—」
・生態園トピックス展 「生態園の外来哺乳類」
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日申込みのイベント等〕
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から-97 「樋口一葉が借用したものについての憶測」
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1.お知らせ
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◆生態園トピックス展「生態園の外来哺乳類」が1月15日から開催します。秋の展示
「カミツキガメ ―どのような生きものか? いるとなぜいけないのか?―」は1月13
日まで、トピックス展「金属鉱物資源展」は令和2年2月2日までの開催いたします。
大多喜城分館では「玉前神社・一宮町の“宝物”~一宮藩と加納家~」を特別公開し
ます。みなさまの来館をお待ちしております。
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2.中央博の窓-124 特別公開「玉前神社・一宮町の“宝物”~一宮藩と加納家~」
                              のご案内

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 一宮地域は、上総国一之宮である玉前神社(たまさきじんじゃ)の門前町として古
くから栄えてきた土地柄で、江戸時代の中ごろ8代将軍徳川吉宗の側近として仕えて
いた加納久通(ひさみち)が領地を与えられ、その後数代を経て当地に陣屋を移し、
一宮藩が成立しました。今回の展覧会では、一宮藩と加納家、玉前神社に伝来した資
料を展示し、歴代藩主の功績を紹介するとともに、令和元年で没後100年を迎える最
後の一宮藩主・加納久宜(ひさよし)の顕彰事業の一環として、一宮町教育委員会と
共催で特別公開を実施いたします。
 主な展示資料としては、玉前神社から受託中の資料の中から加納久宜所用大礼服を
はじめとする加納家と関連の深い資料を展示するほか、一宮町の個人が所蔵する加納
家関連資料も併せて展示します。
 (千葉県立中央博物館大多喜城分館 高橋覚) 

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3.イベント情報
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 (1)中央博物館本館〔企画展等〕
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■秋の展示 「カミツキガメ ―どのような生きものか? 
                                             いるとなぜいけないのか?―」
開催期間:令和元年10月26日(土)~令和2年1月13日(月・祝)
会場:本館 第2企画展示室
内容:カミツキガメはどのような生きものかその実体に迫ります。印旛沼やその流域
にはカミツキガメが生息しています。カミツキガメの定着はどのような問題を引き起
こしているでしょうか?千葉県の取り組みについても紹介します。

■トピックス展 「金属鉱物資源展」
開催期間:令和元年11月30日(土)〜令和2年2月2日(日)
会場:本館 第1企画展示室
内容:現代文明に不可欠なさまざまな金属。そのもとになる鉱物の標本を展示します。
特に鹿児島特産の錫(すず)の鉱石を詳しく紹介します。

■ミニトピックス展「十二支にちなんで —子年—」
開催期間:令和元年12月21日(土)〜 令和2年1月19日(日)
会場:本館 2階ホール
内容:十二支の動物にちなんで、中央博物館ならではの資料を展示する、毎年恒例の
お正月の展示です。令和2年は「子」すなわちネズミに関係する名前が付けられた様々
な生きものや化石、「子」に関わる資料を通じて、生物の多様性と生物と人間の関わ
りについて理解を深め、お楽しみいただきます。

■生態園トピックス展「生態園の外来哺乳類」
開催期間:令和2年1月15日(水)〜 4月19日(日)
会場:生態園 オリエンテーションハウス 入場料 無料
内容:生態園では、タヌキをはじめとする哺乳類たちが観察されています。その中に
はアライグマやハクビシン、特定の飼い主がいないイエネコといった外来の哺乳類も
含まれています。本展示では、外来哺乳類を中心に生態園で確認される哺乳類につい
て紹介します。

 ※開館日をご確認のうえご来館ください。
  開館日カレンダー↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

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(2)中央博物館・生態園〔当日申込みのイベント等〕
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◆【はっけん!すまいるキッズ】
 日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日を中心に実施。13:00~(30分程度)
 場所:本館 体験学習室(たいけんのもり)
  内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲ
       ームなどを行います。
 対象:子どもとその保護者
 定員:当日先着 5組程度
 注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
 費用:無料

 活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520132614420/index.html

◆【森の調査隊】
 日時:1月13日(月・祝) 13:00~16:00
 場所:生態園 オリエンテーションハウス
 内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。こ
       の体験プログラムは、授業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタン
       プを集めて、オリジナルのペーパークラフトをゲットしよう。
 対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
 定員:定員はありません
 費用:無料
 くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【そのほかの講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
1月の講座・観察会(事前申込を含む)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521858720304/index.html
2月の講座・観察会(事前申込を含む)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521858901562/index.html
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
1月のミュージアム・トーク
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521769312194/index.html
2月のミュージアム・トーク
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521769548536/index.html
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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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大利根分館では9月14日から収蔵品展「古い道具とむかしのくらし」を開催していま
す。ぜひご覧ください。
■【収蔵品展】「古い道具とむかしのくらし」
会 期:9月14日(土)~令和2年3月6日(金)
会 場:企画展示室
入館料:一般個人200円・高大生100円、(20名以上団体割引あり)
   中学生以下・65歳以上は無料
内 容:主に昭和30年代前後に使われていた「昔の道具」を展示します。本展示とあ
       わせて「出前-昔の道具-」事業を行っています。
詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/

※令和2年3月までの期間は、土・日・祝が休館日となり、事前予約された団体のみ入
館できます。この期間においても、講座やイベントの開催への参加、資料の貸出等に
ついては、個人の方も通常通り利用できます。

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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■【特別公開】「玉前神社・一宮町の“宝物”~一宮藩と加納家~」
会 期:令和元年12月13日(金)~令和2年2月9日(日)
会 場:3階展示室
入館料:一般個人200円・高大生100円、(20名以上団体割引あり)
    中学生以下・65歳以上は無料
内 容:一宮町の玉前神社(たまさきじんじゃ)から受託している資料を中心とし
        て、一宮藩最後の藩主加納久宜(かのうひさよし)を偲びます。

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4.研究室から-97「樋口一葉が借用したものについての憶測」
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 ここでは、昨年千葉県立中央博物館大多喜城分館が受贈した樋口一葉の自筆書翰
(しょかん)を紹介させていただきます。一葉は本名を奈津といい、引用書翰にある
ように「なつ」と表記することもあったようです。25歳で夭逝した明治時代の著名
な小説家です。少々難解ですが短い手紙文なので以下に全文引用します。

       口上
たゝ今ハ御恩借有かたく候、おかけ様にて萬事都合よろしく相はこひ申へく御礼山々
申上候、いつれ御めもしの上にと、くわしうものへあへぬをさる方にミゆるし給へ、
先ハ拝受の御礼を  かしこ
                  なつ
きく子様
             七月七日

明治28年頃の作成と推定される「きく子」こと野々宮起久子あての礼状です。起久
子は東京府立高等女学校在学中に一葉と親交を結び後に大多喜町の荘司(しょうじ)
氏に嫁いだ女性です。口上と題するとおり言葉を喋るようにサラサラっと速い筆遣い
で認められた筆跡が印象的です。なにかを借用したお礼のようですがお互い承知の事
柄なので肝心の「もの」の名前は省略され具体的に記していません。「さる方にミゆ
るし給へ」とあるので書画の類を借りたのでしょうか。また、「七月七日」という日
付は偶然とも思えず、「さる方」というのも意味深長です。あいにくちょうどこの頃
の一葉の日記が散佚(さんいつ)しているので、今となっては借り物の謎は解けそう
もありません。どういうわけかロマンチックな憶測をかきたてる書翰ではあります。
(千葉県立中央博物館大多喜城分館 高橋覚)

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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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 返信をいただいてもお答えできませんのでご了承ください。
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