千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第160号(238)
配信日時:2019/12/20 09:55
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第160号(238) 2019年12月20日∞
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 もくじ
[1]1月のイベント情報及び1月の休館日について
[2]1月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「気候変動と縄文海進」
[4]季節だより
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[1]1月のイベント情報及び年末から1月の休館日について

●開館時間 9時開館、16時30分閉館
      ※12月28日(土)~31日(火)は年末休館となります。
       1月は元日より平常通り開館しております。
            
★(1)第19回関宿城百景写真展
    関宿城周辺を題材とし、公募した写真作品を展示します。
   期  日   12月6日(金)〜1月19日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。
         12月28日(土)~31日(火)は年末休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)昔のくらし展
    昔なつかしい昭和の暮らしに関する民俗資料を中心に、「住まう」「食べる」「着る」
    「働く」「遊ぶ」の五つのテーマに沿って、今の子どもたちのおじいちゃんやおばあち
    ゃんが暮らした頃の様子を紹介します。
   期  日   1月21日(火)~4月12日(日)
         (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料   一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
         中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(3)関宿城で初日の出をみよう
    当館の天守閣から初日の出を拝みます。
   期  日   1月1日(祝・水)
   時  間   6時30分〜7時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 4階展望室
   定 員  40名
   対 象  一般
   参加費  入場料
   申込み  12月1日(日)9時から電話で申込み受付(先着順)※満員になりました
        ので、受付は終了しています。
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(4)関宿城でお正月
    元日から開館している関宿城博物館で、お正月を楽しみましょう。エントランスホール
    にこたつを用意します。そこでカルタやすごろくをしながら、記念写真も撮れます。
   期  日   1月1日(祝・水)〜1月7日(火)
        (休館は月曜日。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
   参加費  無料
   申込み  自由参加

★(5)博物館セミナー(4)「戦国期における関宿周辺の河川普請(ぶしん)再考」
    当館の調査協力員、新井浩文氏による博物館セミナーです。戦国期の小田原北条氏によ
    る関宿城周辺の河川普請(工事のこと)について、近年の旧利根川堤防跡の発掘調査成
    果等を交えながら再考します。
   期  日   1月12日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  12月12日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(6)郷土食講座「小麦まんじゅうづくり」
    関宿地域で祭事のときによくもてなしに出された小麦まんじゅうをつくり、試食します。
    昔ながらの素朴な味が楽しめます。
   期  日   1月25日(土)・26日(日)
   時  間    【午前の部】10時~12時
        【午後の部】13時30分~15時30分
        (午前、午後の部をそれぞれ行います)
     場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
      定 員  各15名
   対 象  一般
   参加費  各150円(保険料を含む。)
   申込み  12月25日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆年末から1月の休館日について◆◆◆
12月28日(土)~31日(火)は年末休館となります。 
1月6日(月)・14日(火)・20日(月)・27日(月)は休館します。
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[2]1月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)博物館セミナー(5)「鷹菜の正体を探ろう-「菜の花」の分類-」
    当館の調査協力員「わぴちゃん」こと、岩槻秀明氏による博物館セミナーです。春の土
    手を黄色く彩る「菜の花」について、その種類や見分け方、生態などを紹介します。そ
    して、関宿地域に伝わるアブラナ科野菜、鷹菜が植物分類学上どの種類に位置づけられ
    るか、考えていきます。
   期  日   2月16日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   参加費  100円
   申込み  1月16日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)郷土食講座「鷹菜漬け」
    地元の方の指導により、関宿地域で作られている鷹菜を樽に漬けます。
   期  日   2月29日(土)、3月1日(日)、3月7日(土)、3月8日(日)
   時  間   10時30分~11時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定  員  各10名
   対 象  一般
   参加費  保険料各50円(別途鷹菜代1,500円)
        ※漬物樽(20リットル程度)を持参してください。
   申込み  1月29日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「気候変動と縄文海進」
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 今年は、台風19号による大雨や、10月25日前後の低気圧による大雨の被害が甚大でした。ここ
数年拡大し続ける大雨等の気象災害については、地球温暖化の影響が大きいと言われています。
台風19号では、10月13日の早朝に見た利根川・江戸川の増水の様子が今も目に焼き付いています
(増水の様子は当館H.Pにも掲載しています)。両河川ともに、両岸の堤防いっぱいまで河川敷
すべてを覆って流れる水は、夜明け前の早朝だったせいか泥流には見えず、まるで海を想起させ
るものでした。そういえば、約6千年前の縄文時代前期には、まさしくここ関宿の近くまで海が
迫っていたのです。
 縄文時代の前期に東京湾の海岸線が関東平野の奥(栃木県下都賀郡藤岡あたり)まで入り込ん
でいた現象は、「縄文海進」と呼ばれます。これは、約1万3千年前に最後の氷期が終わり、そ
の後気候が温暖化に転じたためですが、当然その頃に人為的な気候変動の要因はなく、およそ10
万年ごとにくり返されてきた氷期と間氷期の周期によるものでした。
 縄文海進時の海岸線の復原図を初めて表したのは、東木龍七という地形学者です。東木は台地
の縁に沿って所在する貝塚の分布に注目し、大正15年(1926)に「地形と貝塚分布より見たる関
東低地の旧海岸線」という論考を発表しました。この時点ではまだ、縄文土器の編年(出土層位
の上下関係や器形、文様などから時間的に土器を並べて、時代を知る物差とすること)が確立さ
れておらず、ここに記された貝塚の形成時期はマチマチでした。しかし、その海岸線は概ね最も
海進が進んだ時期の状況を表しています。その図に見られるように、関東平野内陸部では、現在
の東京東部及び埼玉低地の北側まで入り込んでいた「奥東京湾」と、霞ヶ浦を中心に印旛・手賀
沼を含む利根川下流域や鬼怒川の流域まで海水が入り込んでいた「古鬼怒湾」(後の「香取の
海」)がありました。
 野田市は下総台地の端部にあたり、標高も関宿に向かうにつれて減じ(市南部の山崎貝塚で17
m前後。関宿台町付近で約10m)、台地の幅も狭くなっていますので、縄文海進が最も進んだ頃
には、奥東京湾と古鬼怒湾という二つの内海がすぐ近くにあったということになります。
 縄文時代の生活においては、干潟を伴う浅い海が近くにあると、漁労活動や貝類の採集を容易
にしたことは確かで、明らかに恵みの海でした。しかし、海が後退した現在、こうした低地は河
川や湖沼の氾濫原でもあるのです。現在の地球温暖化の要因は、産業革命以後人為的に増えた二
酸化炭素などの温室効果ガスによるものです。温暖化が進むと海水面の上昇を引き起こし、台風
の大型化にもつながっていきます。できることなら、一人一人の意識で地球温暖化のスピードを
少しでも遅らせる努力をしたいものです。                    (岡田)

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[4]季節だより
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 展望室から見える関東一円の山々も、すっかり雪化粧となりました。遠くの山を見ていると、
温泉やスキーの様子が目に浮かぶようです。
 3階の多目的室では、19回目となる「関宿城百景写真展」を開催中です。今年の作品も力作
揃いとなっています。皆様のご来館をお待ちしております。
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