千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2020年2月号 ★
配信日時:2020/02/10 08:00
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    ちば中央博メール 2020年2月号(2020年2月10日発行・第162号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓-125
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園 〔展示〕
・春の展示 「うめ・もも・さくら」
・チバミュージアムフェスタ2020~千葉県立美術館・博物館展覧会~ 
「オリンピック・パラリンピック」と千葉のスポーツ史
・生態園トピックス展 「生態園の外来哺乳類」
(2)中央博物館本館・生態園 〔当日申込みのイベント等〕
(3)大利根分館
(4)大多喜城分館
4.研究室から-98 「前葉体-シダ植物の魅力-」
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1.お知らせ
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◆当館では現在、生態園トピックス展「生態園の外来哺乳類」を開催しています。春
の展示「うめ・もも・さくら」は2月15日から、『チバミュージアムフェスタ2020~
千葉県立美術館・博物館展覧会~ 「オリンピック・パラリンピック」と千葉のスポ
ーツ史』は2月22日から開催いたします。みなさまの来館をお待ちしております。
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2.中央博の窓-125 春の展示「うめ・もも・さくら」のご案内
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「うめ・もも・さくら」は、花を愛でるだけではなく、果実を食べたり、材を加工し
て利用したりと、私たちのくらしに密接に関わっている植物です。今回の展示では、
春を代表する植物「うめ・もも・さくら」について、科学的、文化的側面から解説し
ます。花の標本だけでなく、果実の標本や、加工製品などを用いて、うめ・もも・さ
くらを様々な角度から紹介します。また、2018年に新種発表された、貴重なクマノザ
クラの標本も展示します。展示の期間中には、ウメ、モモ、サクラが花期を迎えま
す。外に咲く美しい花々とともに、本展示をお楽しみいただければ幸いです。
 (千葉県立中央博物館 植物学研究科 研究員 水野大樹) 

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3.イベント情報
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 (1)中央博物館本館〔企画展等〕
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■春の展示 「うめ・もも・さくら」
開催期間:令和2年2月15日(土)~5月17日(日)
会場:本館 第2企画展示室
内容:「うめ・もも・さくら」は、日本人にはなじみ深い、春を代表する植物です。
今回の展示では、似ているようでちょっとずつ違うこれらの植物について、標本や浮
世絵を使い、科学的・文化的側面から紹介します。

◆関連行事
【梅の鑑賞会】
日時:令和2年2月16日(日) 13:30〜15:30
会場:展示室、青葉の森公園
内容:梅は中国原産で、古代に日本にやってきました。春の展示「うめ・もも・さく
ら」にちなみ、展示室で梅について解説した後、青葉の森公園の梅園で、梅を鑑賞し
ます。
定員:当日先着30名
対象:中学生以上
費用:保険料:50円 入場料:必要

【講演会「すももももももさくらのうち?」】
会場:講堂
日時:令和2年2月23日(日・祝) 13:30〜15:00
内容:多摩森林科学園のサクラ保全担当チーム長である勝木俊雄さんに、ウメ、モ
モ、サクラの分類と利用について講演していただきます。
定員:当日先着150名
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
費用:入場料:不要

【ひな祭の飾りをつくろう】
会場:1階ホール(講堂前)
日時:令和2年3月1日(日) 10:30〜11:30、14:00〜15:00
内容:すてきなひな祭の飾りをつくりましょう。
定員:当日先着・各回30名
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
費用:保険料:50円 入場料:不要

■チバミュージアムフェスタ2020~千葉県立美術館・博物館展覧会~
『「オリンピック・パラリンピック」と千葉のスポーツ史』
日時:令和2年2月22日(土)~5月10日(日)
会場:本館 第1企画展示室
内容:オリンピック・パラリンピック大会と千葉県の文化に関連した資料を展示し、
千葉県との関わりについて紹介します。過去に日本で開催された大会についてだけで
なく、自然環境の移り変わりや競技会場でみられる生き物、スポーツ競技を支える県
内企業の技術力についても紹介いたします。
◆関連行事
【講演会 嘉納治五郎とオリンピック】
会場:講堂
日時:令和2年2月22日(土) 14:00〜15:45
内容:真田久氏(筑波大学 体育系 教授・東京オリンピック・パラリンピック競技大
会組織委員会参与)を講師にお招きし、日本におけるオリンピックを語るうえで欠か
せない嘉納治五郎に関してお話しいただきます。
定員:当日先着・150名
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
費用:無料

■生態園トピックス展「生態園の外来哺乳類」
開催期間:令和2年1月15日(水)〜 4月19日(日)
会場:生態園 オリエンテーションハウス 入場料 無料
内容:生態園では、タヌキをはじめとする哺乳類たちが観察されています。その中に
はアライグマやハクビシン、特定の飼い主がいないイエネコといった外来の哺乳類も
含まれています。本展示では、外来哺乳類を中心に生態園で確認される哺乳類につい
て紹介します。

 ※開館日をご確認のうえご来館ください。
  開館日カレンダー↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

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(2)中央博物館・生態園〔当日申込みのイベント等〕
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◆【はっけん!すまいるキッズ】
日時:毎週土曜日、日曜日及び祝日を中心に実施。13:00~(30分程度)
場所:本館 体験学習室(たいけんのもり)
内容:体験交流員によるお子様(親子)向けのプログラムです。紙しばいや工作、ゲー
   ムなどを行います。
対象:子どもとその保護者
定員:当日先着 5組程度
注意:天候や急な事情により、中止や変更となる場合もあります。
費用:無料

 活動のようすはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520132614420/index.html

◆【森の調査隊】
日時:令和2年2月11日(火・祝) 13:00~16:00
場所:生態園 オリエンテーションハウス
内容:ワークシートをもって、生態園内で自然を観察する体験プログラムです。この
      体験プログラムは、授業で訪れる小学校団体にも活用されています。スタンプ
      を集めて、オリジナルのペーパークラフトをゲットしよう。
対象:どなたでも(幼児・小学生は保護者参加)
定員:定員はありません
費用:無料
くわしくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/NATURAL/eco_park/forest_expl_pgm.htm

◆【そのほかの講座・観察会(事前申込を含む)】詳しくはこちら↓
2月の講座・観察会(事前申込を含む)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521858901562/index.html
3月の講座・観察会(事前申込を含む)
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521859081870/index.html

◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説)詳しくはこちら↓
2月のミュージアム・トーク
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521769548536/index.html
3月のミュージアム・トーク
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1521771656113/index.html

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(3)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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大利根分館では9月14日から収蔵品展「古い道具とむかしのくらし」を開催していま
す。ぜひご覧ください。
■【収蔵品展】「古い道具と昔のくらし」
開催期間:令和元年9月14日(土)~令和2年3月6日(金)
会 場:企画展示室
入館料:一般個人200円・高大生100円、(20名以上団体割引あり)
   中学生以下・65歳以上は無料
内 容:主に昭和30年代前後に使われていた「昔の道具」を展示します。本展示とあ
わせて「出前-昔の道具-」事業を行っています。
詳しくはこちら↓
    http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/

※令和2年3月までの期間は、土・日・祝が休館日となり、事前予約された団体のみ入
館できます。この期間においても、講座やイベントの開催への参加、資料の貸出等に
ついては、個人の方も通常通り利用できます。

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(4)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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■【体験教室「甲冑・小袖・裃の試着」】
日時:令和2年2月11日(火・祝)10:30~、13:30~ 
           ・3月1日(日)10:30~、13:30~
会場:研修館
費用:無料
対象:どなたでも(小学生以下は保護者参加)
定員:当日先着・各回10名程度
内容:本多忠勝や徳川家康、真田幸村、井伊直政等の実物大の複製甲冑や小袖・裃な
どを試着し、武士の生活していた時代への興味・関心を持つためのお手伝いをします。
詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1521601593305/index.html

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4.研究室から-98「前葉体-シダ植物の魅力-」
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 今年度の4月より、植物学研究科に配属されました水野大樹と申します。専門は植
物生態学で、特にシダ植物が専門です。そこで今回は、「シダ植物」の「前葉体」に
ついてお話ししたいと思います。
 シダ植物は、簡単に言うと、花が咲かない維管束植物(水や養分を通す管がある植
物)のことを指します。花はないので種子ではなく、胞子によって繁殖を行います。
この定義に当てはめると、実はツクシ(和名はスギナ)もシダ植物だということがわ
かります。ツクシから胞子が出ていく瞬間を見たことがある人は多いかもしれませ
ん。しかし、シダ植物の胞子が飛び立ってから、すぐに大人のシダ植物になるわけで
はありません。胞子が発芽すると、初めに前葉体と呼ばれる生殖器官(多くはハート
形)が形成されます。前葉体には造精器と造卵器があり、そこで受精が起こると、は
じめて胞子体(親と同じ形をしたシダ植物の葉)が形成されます。
 ここまでの話は、中学校や高校の教科書にも出てくるので、知っている人も多いか
もしれませんが、前葉体の実物を見たことのある人は、意外に少ないのではないでし
ょうか。前葉体は、大きさ3ミリメートル程度で透き通った緑色をしています。前葉
体がたくさん生えているところを観察すると、胞子体が出始めたばかりのものなど、
様々な生育段階のものを見つけられます。しかし、非常に小さいため、観察会などで
参加者の皆さんに探してもらうと、見つけるのに意外と苦労しています。
  普段なら見過ごしてしまうような非常に小さな前葉体ですが、これらが生育してい
るミクロの世界を覗く植物観察もおススメです。観察会や講座では、シダ植物の魅力
について皆さんにお伝えできればと思っておりますので、ぜひ御参加ください。
 (千葉県立中央博物館 植物学研究科 研究員 水野大樹)

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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
    http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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 返信をいただいてもお答えできませんのでご了承ください。
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●大多喜城分館(電話:0470-82-3007)、大利根分館(電話:0478-56-0101)に関す
るお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
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