千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2020年4月号 ★
配信日時:2020/04/10 08:00
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    ちば中央博メール 2020年4月号(2020年4月10日発行・第164号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.中央博の窓-127
3.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
4.研究室から-100 「環境DNAを使った十脚甲殻類の調査」
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1.お知らせ
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◆本館では現在、春の展示「うめ・もも・さくら」、チバミュージアムフェスタ2020
~千葉県立美術館・博物館展覧会~『「オリンピック・パラリンピック」と千葉のス
ポーツ史』を、生態園では生態園トピックス展「生態園の外来哺乳類」を開催してお
りましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、分館も含め、現在、臨時休
館としております。御利用の皆様には、御不便をおかけしますが、御理解のほどお願
いいたします。なお、再開の予定につきましては、あらためてお知らせいたしますの
で、ご来館前にウェブサイト等でのご確認をお願いいたします。
※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
  http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi
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2.中央博の窓-127 チバミュージアムフェスタ2020~千葉県立美術館・博物館展
覧会~「オリンピック・パラリンピック」と千葉のスポーツ史のご案内
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チバミュージアムフェスタ2020~千葉県立美術館・博物館展覧会~『「オリンピック
・パラリンピック」と千葉のスポーツ史』は、千葉県ゆかりの人々の活動を軸に、オ
リンピック・パラリンピックの軌跡と千葉県のスポーツの歴史を紹介します。また、
1964年と2020年で使用される競技場の変遷、オリンピック・パラリンピックで使用さ
れる競技器具を製作する千葉県の匠の技についても紹介しています。
 (企画調整課長 島立理子)
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3.イベント情報
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令和2年度(2020年4月〜2021年3月)の講座・観察会等については、本館・生態園
の臨時休館・休園などにより実施できない場合がございます。中央博物館トップペー
ジでご確認くださるようお願いします。
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 (1)中央博物館本館・生態園
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◆【講座・観察会等】詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html
◆【ミュージアム・トーク】(研究職員による展示・資料解説) 
令和2年度(2020年4月〜2021年3月)のミュージアム・トークについて、本館・生
態園の臨時休館・休園などで実施できない場合もございます。詳しくはこちら↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520012270143/index.html
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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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大利根分館は、新型コロナウイルス感染防止のため、当面の間、休館となります。 
再開時期については別途、当ホームページでお知らせします。↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1583194620541/index.html
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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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大多喜城分館は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため当面の間休館となります。
 再開時期については別途、当ホームページでお知らせします。↓
    http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1582331048099/index.html
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4.研究室から-100「環境DNAを使った十脚甲殻類の調査」
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近年、水生生物の体表の粘液や糞などと共に放出されたDNAが水中をただよってい
ることが明らかになり、「環境DNA」と呼ばれて注目を集めています。現在では、
DNAは「商品のバーコード」のように簡単に読み取ることができ、しかも読み取っ
た情報(DNAの塩基配列)から生物の種類がわかります。昨年、私たちが発表した
論文では、微量な環境DNAから十脚甲殻類(エビ・カニ)の種類がわかる部分を選
択的に増幅し、それを最新の機器で分析してDNAの塩基配列を読み取り、DNAを
放出した種類を判定する技術を開発しました(Komai et al. 2019)。この論文では、
館山市の坂田をフィールドとし、実験を行なったところ、42種の十脚類が検出されま
した。坂田の海岸は岩場ですが、検出された多くが磯や岩場に生息する種で、実際の
生物相をよく反映したものでした。その後、さらに、同じ館山市の北条海岸(砂浜で
、周囲には小さな河川の流入があります)で採水したサンプルを分析したところ、今
度は砂地や河口域に生息する種を検出することができました。特に興味深いのは、千
葉県では最近まで絶滅したのではないかとまで考えられていたハマガニのDNAが検出
されたことです。2018年に鋸南町での生息が確認され(千葉県レッドリスト動物編20
19年改訂版)、南房総地域でもその巣穴と思われるものは数箇所で確認されていたの
ですが、環境DNA分析の結果、館山市には多く生息する可能性が示唆されました。こ
のように環境DNA分析は希少種の発見や、あるいは新たな外来種の発見など、生物相
の予測に大いに活用できる可能性があります。
令和2年度からは、この環境DNAを使って深海生物を調べることができるかどうかの
検証を始めます。私自身はやはり甲殻類を担当し、DNAの配列データの蓄積や、実験
系の最適化を進め、研究の可能性を広げたいと考えています。
(動物学研究科長 駒井智幸)
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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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 返信をいただいてもお答えできませんのでご了承ください。
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 お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
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