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せきはくマガジン第164号(242)
配信日時:2020/04/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第164号(242) 2020年4月20日∞
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 もくじ
[1]5月のイベント情報及び5月の休館日について
[2]5月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「疫病よけの願い」
[4]季節だより
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[1]5月のイベント情報及び5月の休館日について

※千葉県立博物館・美術館は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、引き続き臨時休館中で
す。また、イベント等につきましても当面の間中止しています。詳しくは、各内容をご覧くださ
い。

●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                  
★(1)2020「国際博物館の日」記念事業 パネル展「街道をたどる」
    関宿周辺を通る歴史的な意義のある大小の街道を取り上げ、往来の様子や景観などにつ
    いてパネルで紹介します。
   期  日   開幕日未定~6月28日(日)
        (休館は月曜日。ただし、通常であれば5月4日(祝・月)~6日(祝・水)
        は開館し、翌7日(木)休館。)
   時  間   9時〜16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
         中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

★(2)チバミュージアムフェスタ2020パネル巡回展
    「オリンピック・パラリンピック」と千葉のスポーツ史
    2020オリンピック・パラリンピック大会開催にちなみ、千葉県における近代スポーツの
    歩みについて紹介します。
   期  日   5月19日(火)~6月15日(月)※関宿城博物館における巡回展示期間
        (休館は月曜日。ただし、6月15日は県民の日につき開館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 1階情報チェックコーナー
   入場料   一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
         中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上

※以下のイベントにつきましては、中止の決定をしています。
★(3)イベント「祝!こどもの日 昔の遊び大集合!」
    ベーゴマ、コマ、おはじき、あやとり、紙相撲、割り箸鉄砲の射的などで自由に遊びま
    す。(中止となりました。)
   期  日   5月4日(月・祝)・5日(火・祝)
   時  間   10時〜12時、13時〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   参加費  入場料
   
★(4)郷土食講座「そば打ち(打ち方コース)」
    関宿そば打ち愛好会のみなさんの指導により、そばの打ち方や切り方を体験します。
    (中止となりました。)
   期  日   5月17日(日)
   時  間   9時30分~12時  
   場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
   定  員  18名 
   対  象  一般 
   参加費  1,100円 
   
※以下のイベントにつきましては、開催可否を検討中です。
★(5)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船)を徒歩で
    めぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。(開催可否を検討中です。)
   期  日   5月24日(日)
   時  間   10時~12時  
   場 所  【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
                【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚
              渫船、情報・防災ステーションごか)
   定 員  30名 
   対 象  一般 
   保険料  50円  
   申込み  4月24日(金)9時から電話で申込み受付(先着順) 
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課) 

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◆◆◆5月の休館日について◆◆◆
5月7日(木)・11日(月)・18日(月)・25日(月)は休館します。
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[2]5月中に募集が開始されるイベントについて
※既に中止が決まったイベントがあります。その他のイベントにつきましても、開催可否を検討
中です。

◆(1)歴史講座「古文書を読む(入門編)《3回連続》」
    初心者を対象とし、くずし字の「ひらがな」を中心に学習します。(開催可否を検討中
    です。)
   期  日   6月6日(土)、7月4日(土)、8月8日(土)
   時  間   10時~12時
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  30名
   対 象  一般(3回連続参加できる方)
   受講料   初回のみ200円
   申込み   5月6日(水・振休)9時から電話で申込み受付
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)郷土食講座「小麦まんじゅうづくり」
    関宿地域で祭事のときに良くもてなしに出された小麦まんじゅうをつくり、試食します。
    昔ながらの素朴な味が楽しめます。(開催可否を検討中です。)
   期  日   6月20日(土)・21日(日)
   時  間    【午前の部】10時~12時
        【午後の部】13時30分~15時30分
        (午前、午後の部をそれぞれ行います。)
     場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
      定 員  各15名
   対 象  一般
   参加費  各150円(保険料を含む。)
   申込み  5月20日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆ (3)郷土食講座「そば打ち(打ち方+ゆで方コース)」
     関宿そば打ち愛好会の人たちの指導により、そばの打ち方や切り方、更にそばのゆで
     方を体験した後、試食します。(中止となりました。)
期  日   6月28日(日)
時  間   9時30分~12時30分
場  所   千葉県立関宿城博物館 休憩所
定  員  18名
対 象  一般
参加費  1,300円

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[3]せきはく豆辞典「疫病よけの願い」
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 「かぜを引く」という言い方があります。この言い回しは既に平安時代には使われており、も
ともとは邪神が送り込む悪い風を体内に引き入れてしまって様々な病いが発症することを表しま
した。古来、病は邪神・疫神が運んで来るもの、という考え方があったのです。忽然と現れ、瞬
く間に世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、まさに荒ぶる邪神のようです。
 時に人智を超えて、繰り返し来襲する疫病(えきびょう)の流行を、人々は神の祟りと恐れ、
村の境界や家の入口で侵入を食い止めようと呪的な結界を張ったり、人形に託して送り出したり、
逆にもてなして穏便に送り返したりと、これを防ぐための様々な儀礼や行事が各地で行われてき
ました。
 花の舞い散る頃。この時期は疫病が流行るとされ、京都の今宮神社など、畿内では「鎮花祭
(はなしずめのまつり)」ということが古くから行われてきました。花びらと共に飛散するとい
う疫神を華やかな扮装や激しい踊りで鎮める祭りです。
 夏の盛り。この季節もまた疫病が蔓延しやすく、京都八坂神社の祇園祭では、荒ぶる神である
牛頭天王の御霊を鎮めるために、飾り立てた山鉾を巡業させ、慰めとしました。伝説によると、
神(牛頭天王)が旅の途中で宿を請うたところ、裕福な兄の巨旦将来(こたんしょうらい)はこ
れを断り、貧しい弟の蘇民将来(そみんしょうらい)は精一杯もてなしました。神は帰途に蘇民
将来の家に寄り、腰に茅の輪を着けるよう教えて疫病から救ったといいます。そこから、疫病除
けとして茅の輪くぐりや「蘇民将来之子孫也」と書いた御札を玄関先に貼る習俗なども広まりま
した。
 また、疫病退散の御札としては、道教の神である鍾馗(しょうき)様の絵姿や、角大師(元三
大師良源が疫病神を追い払った時の鬼のような姿)などの刷り物を門口に貼るものもあります。 
 このほか、「疫病神の詫び証文」というものが各地に残されています。ある時、屋敷に忍び込
んだ疫病神が捕まって、命を助けてもらう代わりに二度と悪さはしないと、その家の人に誓った
証文です。他の家でもこの証文の写しを貼り出しておくと、病気が入ってこないとされました。
 そして、利根川流域では疫病除けと水難救護の神として大杉様とかアンバ様と呼ばれる、阿波
大杉神社(茨城県稲敷市)への信仰が広く見受けられます。江戸時代中期には疫病がはやると、
大杉様の祠を村々に巡回させ、「悪魔祓い」のアンバ大杉囃子ではやし立てて神をいさめました。
また、大杉様の御札を竹に挟んで「辻切り」として村の入り口に立て、悪霊の侵入を防いだりも
しました。
 北総や江戸川流域の「辻切り」は、村の入り口の結界のようなもので、御札類のほか、強そう
な藁人形や藁蛇を置いたり、厄神をもてなす酒樽などを下げたしめ縄を張り渡す場合もあります。
 なお、明治時代の頃まで、疫病の中でも人々を悩ませたのは疱瘡(ほうそう・天然痘)でした。
子供の死亡率が高く、子を持つ親にとっては、種痘による予防法が確立するまでは最も恐ろしい
病気でした。利根川・江戸川流域には分かっているだけでも疱瘡守護の石造物が160基以上も祀
られており、赤い幣束を供えて疱瘡除けを願う行事などが行われました。疱瘡(天然痘)は1980
年に地球上から根絶が宣言されましたが、今も印西市や流山市では毎年の行事として続けている
ところもあります。家族や仲間の無病息災を願う思いは、昔も今も変わりません。
 大昔の他人事ではなく目の前の事として、ウイルスという悪い風を自ら引き寄せないよう、そ
して家族を病魔から守るためにも、まさに今、細心の注意が必要となっています。
                                        (榎)

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[4]季節だより
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 引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、臨時休館となっております。いつのま
にか新緑の季節となりましたが、感染が早期の終息に向かうよう、一人一人が注意しながら過ご
すことが必要な時期でもあります。
 なかなか開幕できないパネル展「街道をたどる」については、内容をホームページで紹介して
います。ぜひご覧ください。
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