千葉県立中央博物館分館海の博物館メールマガジン バックナンバー
海からのたより 第183号
配信日時:2020/05/01 09:00
千葉県立中央博物館◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
  千葉県立中央博物館分館 海の博物館メールマガジン

 『海からのたより』 第183号
                          2020年5月1日発行

                 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
                 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/

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新型コロナウィルスの影響で、引き続き休館となっております。
再開の目処が立ち次第、ご案内いたします。
令和元年度マリンサイエンスギャラリー「超深海 Hadal World -水深6,000 m以深」
の世界は会期(2月22日〜5月10日)中、休館が続いており、残念ながら皆様にご覧
頂く機会がほとんどありません。そこで、少しでも展示の様子を皆様にお届けしたい
と考え、ダイジェスト動画を作成しました。約30分で展示を一周します。外出自粛が
続いておりますが、ご家庭でどうぞお楽しみください。

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│目次
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★「超深海 Hadal World」紹介動画の公開
★研究員ノート -母校にお宝が埋もれていませんか?-
★着任職員紹介
★海の博物館周辺の情報
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│★「超深海 Hadal World」紹介動画の公開
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 今年度の企画展示、マリンサイエンスギャラリー「超深海 Hadal World 
-水深6,000 m以深の世界」は、5月10日(日)で終了します。
 会期中のほとんどの期間が新型コロナウィルスの影響で休館となっているため、
展示をご覧いただけた方は僅かです。
 そこで展示の様子や雰囲気を少しでも皆様にお届けしたいと考え、展示のダイ
ジェスト動画を作成しました。
 動画は以下のリンクからご覧いただけます。
  https://youtu.be/Cv2hl6tBgfk 
 (YouTube海の博物館公式アカウントからお送りしています)

 どうぞお楽しみください。

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│★研究員ノート -母校にお宝が埋もれていませんか?-
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理科室と聞いて、何を思い出しますか?扉のむこうに人体模型やホルマリン漬
けの解剖標本がみえてくれば、そのまま学校怪談の世界に突入です。実際、昔
の理科準備室にはホルマリン漬けの標本を始め、鳥や哺乳類の剥製、昆虫標本、
押し葉標本など、さまざまな標本が保存されていました。私が高校生だった頃
にはすでに授業で使用されることは少なくなっていましたが、明治大正のころ
には剥製などをつかった分類の授業が盛んに行われていたようです。生態学や
分子生物学といった新しい学問が教えられるようになって分類学や解剖学の比
重が減り、現在では標本を使った授業はほとんど行われなくなってしまいまし
た。

ところが、こうした標本の中には、とても貴重なものが含まれていることが明
らかになってきました。県立千葉高校の生物準備室にトキの剥製が保存されて
いることはよく知られていましたが、大多喜高校にも明治時代に北海道石狩川
で採集されたチョウザメの仲間の標本が残されていました。現在では石狩川に
チョウザメが遡ることはほとんどありませんから、とても貴重な記録です。生
物部がつくった地元産の動植物標本や生物部誌がのこされている学校もありま
した。昭和40年代50年代の記録も今となっては二度と手に入らない貴重な
データです。

断捨離が流行する世の中、使われなくなった標本たちはどんどん廃棄されてい
ます。最近は少子化により学校が統合されることで、標本廃棄のペースも上
がっているようです。博物館でも調査をはじめましたが、とても追いつきませ
ん。みなさんに「生物部が調査をしていた」「剥製がたくさんあった」と
いった思い出や「昔の生物部誌もっている」といったことがありましたら、
ぜひ博物館まで情報をください。

末筆になりましたが、このたび、異動で分館海の博物館 分館長となりました
斎木健一と申します。海の博物館が皆様に愛される博物館であり続けられるよ
う精一杯がんばりますのでよろしくお願いいたします。

(分館長 斎木健一)

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│★着任職員紹介
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 4月1日に3名の職員が海の博物館に着任しました。
 皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 ●分館長 斎木 健一
  「コロナ休館が終わったときにはパワーアップした海博をご覧いただける
   ようがんばります!」

 ●主事 角田 竜太郎
  「博物館勤務は初めてですが、精一杯頑張ります。」

 ●体験交流員 村井 ゆかり
  ※現在研修が続いています。来月号で抱負を紹介します。 

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│★海の博物館周辺の情報
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●新型コロナ対策に関連する各施設・イベント等の状況

勝浦観光協会 カッピービジターセンター、勝浦・鵜原・興津駅前観光案内所、
       かつうら商店: 当面営業見合わせ

勝浦朝市: 4月29日と5月2日~6日: 休み

市内各駐車場: 墨名・出水市営駐車場4月24日(金)~ 当面の間閉鎖
        鵜原理想郷駐車場4月21日(火)~ 当面の間閉鎖

勝浦市内の飲食店: テイクアウト&デリバリーメニューが公開されています。
詳しくはこちら(勝浦市観光協会のページが開きます) 
https://www.katsuura-kankou.net/%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B/



なお、千葉県では大型連休に向けた一都三県共同キャンペーン
「いのちを守る STAY HOME 週間」が行われています。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kenfuku/kansenshou/ncov/kyodo-cp.html
(千葉県公式サイトが開きます)
今は少しでも早くもとどおりの生活を送ることができるよう、
最大限の御配慮をいただけますよう、お願いいたします。
再び博物館で皆様にお会いできる日を楽しみにしています。

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 今月も、海の博物館メールマガジンを最後までお読みいただきありがとうございました。

発行  千葉県立中央博物館分館 海の博物館
連絡先 〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
    電話:0470-76-1133 FAX:0470-76-1821
    http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU
お問い合わせはこちらへ umihaku@chiba-muse.or.jp
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