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せきはくマガジン第169号(247)
配信日時:2020/09/20 09:05
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第169号(247) 2020年9月20日∞
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 もくじ
[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について
[2]10月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「気象と地勢と暮らし」
[4]季節だより
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[1]10月のイベント情報及び10月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、団体受付につきましては、引き続き中止となっております。講座等のイベン
トにつきましても、中止、または内容や定員の変更が生じていますので、新しい情報につきましては、随時ホームページ
でご確認をお願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。

●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                  
★(1)関宿城写生コンクール作品展
    関宿城周辺を題材とした写生画を公募し、作品を展示します。
   期  日   9月15日(火)〜10月4日(日)
        (休館は月曜日。ただし、9月21日(月)と22日(火)は祝日につき開館し、翌23日(水)休館。
        また、9月28日(月)~10月1日(木)は展示替えのため休館します。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)※10月2日(金)~4日(日)は、
        企画展開催料金となります。
        中学生以下・65歳以上無料(写生コンクール作品展の見学は無料です。)※団体扱いは20名以上
        (団体の事前予約は休止中です。)

★(2)開館25周年記念企画展「関東のへそ~地勢とくらしのヒストリー~」
    関東の中心部に位置する関宿は、かつては常陸川や旧利根川が近くを流れ、交通の要衝とされてきました。しか
    し、川に近いことで水害にも悩まされてきたのです。自然や人為により時代ごとに変化する地理的環境は、「地
    勢」と呼ばれますが、この企画展では地勢が及ぼす人々の暮らしの変化について紹介していきます。
   期  日   10月2日(金)~11月29日(日)
        (休館は月曜日。ただし、月曜日が祝日に当たる場合は、翌日休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 2階企画展示室
   入場料  一般300円(団体240円)、高大生150円(団体120円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上(団体の事前予約は休止中です。)

★(3)企画展・展示解説会
    開催中の企画展「関東のへそ~地勢とくらしのヒストリー~」について、展示解説をします。(集会室でスライ
    ドを用いた解説を実施します。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、見学は各自となります。)
   期  日   10月10日(土)・11月1日(日)・11月23日(祝・月)
   時  間   10時〜、11時~、13時30分~、14時30分~(いずれも15分程度)
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   対 象  一般
   申込み  不要・当日先着順

★(4)歴史散歩「関東のへそをさぐる」(日帰りの旅)
    企画展の関連事業です。関東平野が一望できる織姫公園や、最古の学校のある足利を散策しながら巡ります。
    (現地集合・解散。)※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となる場合があります。
   期  日   10月18日(日)
   時  間   13時~16時(集合13時)
   場  所   【集合場所】足利学校入徳門前※お車で来られる方は太平記館駐車場などの駐車場をご利用ください。
        【見学場所】足利学校、織姫神社、織姫公園(関東平野を展望)
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  700円(保険料・入場料・資料代。集合場所までの交通費等は各自負担)
   申込み   9月18日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(5)体験教室「関宿城下を歩こう(1日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、
    外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑や寺院(昌福寺、時間次第で宗英寺)を学芸員が案内し、解説
    します。(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、内容及び定員を変更しました。)
   期  日   10月24日(土)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 エントランスホール
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  9月24日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

★(6)体験教室「河川敷のいきものさがし(一般向け)」
    当館調査協力員及び自然科学系ライターの「わぴちゃん」こと、岩槻秀明氏の解説を聞きながら、河川敷特有の
    植生環境を観察し、江戸川流頭部まで散策します。
   期  日   10月25日(日)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】江戸川や利根川の河川敷
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  9月25日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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◆◆◆10月の休館日について◆◆◆
10月1日(木)・5日(月)・12日(月)・19日(月)・26日(月)は休館します。
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[2]10月中に募集が開始されるイベントについて

◆(1)企画展関連講演会「地勢からくらしを読む~水と生きた戦国期の関宿の人々~」
    千葉市立郷土博物館研究員の外山信司氏を講師に招き、戦国期の関宿の水上交通を中心として、関東の地勢と人
    々の生活との関わりについて講演を行います。
   期  日   11月3日(祝・火)
   講 師  外山信司氏(千葉市立郷土博物館研究員)
   時  間   13時30分~15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らしました。)
   対 象  一般
   受講料  100円
   申込み   10月3日(土)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(2)体験教室「関宿城下を歩こう(半日コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺にある史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、情報・防災ステーションごか)を
    徒歩でめぐります。当館の学芸員が案内し、解説します。
   期  日   11月7日(土)
   時  間   10時~12時
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡(中之島公園、関宿水閘門、浚渫船、情報・防災ステー
              ションごか)
   定 員  15名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らしました。)
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  10月7日(水)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

◆(3)博物館セミナー「江戸時代に作られた河川・水路構造物について(主に関東地方)(第2回)」
    当館の調査協力員、市川幸男氏による博物館セミナーです。昨年度に引き続き、江戸時代に整備された用水路や
    河川沿いなどに構築された各種の構造物の仕組みや役割などについて紹介します。
   期  日   11月22日(日)
   時  間   13時30分~15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を減らしました。)
   対 象  一般
   参加費  100円
   申込み  10月22日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「気象と地勢と暮らし」
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 奈良時代に出された万葉集に稲作についての歌があります。
 「鳰鳥(におどり)の葛飾早稲(わせ)を饗(にえ)すともその愛しきを外に立てめやも」
鳰鳥とは、水鳥のカイツブリのことで、葛飾をしめす枕詞になっています。饗すというのは、最初の収穫米を神に捧げる
神事のことです。鳰鳥のいる葛飾の早生米が収穫され、それを神に捧げて祀る日だとしても、恋人を外に立たせておくこ
となどできるでしょうか、という若い女性の恋心を歌ったものです。葛飾地域は古代、太日川流域に位置し、ここでは早
場米を作っていたことがわかる歌です。また、利根川下流域の佐原・潮来周辺の水郷地域でも、昔から早場米が作られて
いました。今でもこの地域では早生の品種を作っている農家が多く、8月下旬から稲刈り風景が見られます。
 河川沿いには自然堤防(氾濫した河川が水と一緒に土砂を運び、川の周りにたまってできた堤防)が出来上がっている
ところがあり、その先には後背湿地(自然堤防の先にあり、細かな粒の泥水が広がって泥を堆積させ、洪水の度にその泥
がたまりできた湿地)と呼ばれる低地があります。肥沃な土地ですが、洪水に多く見舞われます。洪水が起こる時期は6
月の梅雨時から10月上旬の台風の時期であるため、収穫を早めることによって、台風被害をまぬがれることができるため、
早場米を作っていたと思われます。
 近年ではゲリラ豪雨という局地的な大雨が増え、梅雨や台風被害以外の内水氾濫(排水能力を超える大量な雨によって、
排水が追い付かず、浸水する現象)による被害も多くなり、梅雨時と台風時だけではなく、その間の期間も水害が起こる
ようになり、米作りを行っている間は常に水害に気をつけなければいけない状況です。
 縄文時代に縄文海進という、気温の上昇による海水面の上昇で、東京湾が関東内陸部の関宿周辺まで北上した状況があ
りました。その頃の遺跡の分布をみてもわかるように、台地の縁辺を中心に人が住み、集落が多くできます。水の確保が
容易であることや、貝や魚などの食料の確保が楽だったためだと思われますが、農耕の始まるその後の時代でも、川沿い
などの水辺に多く集落がつくられます。川沿いに広がっている低地が水田作りに適していたためです。現在でもその影響
か、国土の1割にあたる河川氾濫区域に、人口の約半分が住んでいるといわれます。
 人が暮らすには、水が必要です。そして稲作を中心とした農耕にも水が必要でした。農耕によって人は定住を手に入れ、
それとともにその土地の性質である地勢に沿った暮らしを考えてきました。水害と戦い、定住を持続させるために、人為
的に地勢に手を加える治水技術の開発も行われていきます。10月から実施される企画展「関東のへそ~地勢とくらしのヒ
ストリー~」では、そんな地勢からみた人のくらしについてご紹介します。地に足をつけた私たちの暮らしについて、ぜ
ひ考えてください。                                       (鈴木敬子)

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[4]季節だより
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 朝晩は、だいぶしのぎやすくなってきました。周囲の田んぼでも稲刈りが進んで、秋の匂いを感じることができます。
秋はいろいろなことに適した季節で、遠くにも行ってみたくなりますが、今年は身近な秋を探してみようかなと思います。
 10月に入ると、いよいよ企画展が始まります。皆様のご来館をお待ちしております。 
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