千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2020年11月号 ★
配信日時:2020/11/10 08:00
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    ちば中央博メール 2020年11月号(2020年11月10日発行・第171号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-134「特別公開 重要文化財 大薙刀(おおなぎなた)」
4.研究室から-107「クジラの骨を調べる」
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1.お知らせ
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◆博物館の再開館について
 本館・生態園は10:00~16:30まで開園しています。
 なお、生態園オリエンテーションハウスは土・日・祝日のみ開館(10時)となりま
す。

10月より一部講座・観察会について新型コロナウィルス感染拡大防止の対策を取った
上で再開します。新型コロナウィルスや自然災害などの対応により変更や中止の可能
性がありますので、くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html


年間パスポートの期限延長を行っています。くわしくはホームページをご覧ください。↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1584073375870/index.html#年間パスポート


◆現在休止中の展示・サービス
・1階ホール
・「たいけんのもり」を含むハンズオン展示
・野鳥観察舎(生態園)
・団体受付(学校および一般団体)
・ミュージアム・トーク
・図書閲覧サービス
・学習キットの貸出

※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
  http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

なお、感染拡大の状況などにより変更が生じる場合がございます。ご了承くださるよ
うお願いいたします。
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2.イベント情報
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博物館での行事については、本館・生態園の臨時休館・休園などで実施できない場合
もございます。中央博物館トップページでご確認くださるようお願いします。

■令和2年度 企画展「ちばの縄文 ―貝塚からさぐる縄文人のくらし―」
会期:~12月13日(日)※ 会期が変更となりました
会場:本館 第1、第2企画展示室
内容:千葉は貝塚数日本一!ドキドキな土器、ピカピカな石器、ふしぎな土偶、カッ
コイイ骨角器、美しい骨も大集合!縄文人のくらしをさぐってみよう!

■トピックス展「チバニアン正式決定!」
会期:~12月27日(日)
会場:本館 地学展示室前廊下
内容:2020年1月に、市原市田淵の養老川沿いに露出する地磁気逆転地層に基づき地
質時代の中期更新世(約77万4千年前~約12万9千年前)が、「チバニアン」と名付
けられることになりました。地球の地質時代の名前に、日本の地名が採用されるの
は、今回が初めてのことです。

■ミニトピックス展 「習志野隕石!」
会期:11月10日(火)~令和3年2月28日(日)
会場:本館 第1ホール(素掘りトンネル前)
内容:2020年7月2日に習志野市及び船橋市に落下が確認された「習志野隕石」が正式
に国際隕石学会に登録申請されたことに合わせて、同隕石を展示するとともに過去に
落下した隕石や当館所蔵の隕石標本も併せて展示します。 

■生態園トピックス展「タネの大冒険」
会期:~令和3年1月31日(日)
会場:生態園 オリエンテーションハウス
内容:一度根を張った場所から動くことができない植物は、タネをより遠くに散布す
るための様々な工夫を凝らして、分布を広げています。本展示では、生態園で見られ
る身近な植物を中心に、色々なタネとその散布方法を、タネの冒険の旅に見立てて紹
介します。
※生態園オリエンテーションハウスは土・日・祝日のみ開館(10時)となります。

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 (1)中央博物館本館・生態園
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 ※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
  http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1517539269054/index.html#kaikanbi

◆【講座・観察会】詳しくはこちら↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/NATURAL/contents/1520009714819/index.html

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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10月1日~令和3年3月31日までの期間は土・日・祝が休館日となり、平日の入館には
事前予約が必要となります。
 ※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/OTONE/contents/1600390222594/index.html
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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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企画展「福を呼ぶ小袖と房総の万祝」
会期:~12月6日(日)
「きもの」の祖型、小袖の模様にはさまざまな技法を駆使した吉祥模様が多く施され
ています。また、房総発祥の万祝(まいわい)は「漁師の晴れ着」とも称され、漁に
ちなんだ色鮮やかなおめでたい模様が描かれています。展示では福をもたらす様々な
着物模様を紹介します。
 ※開館日をご確認の上ご来館ください。開館日カレンダー↓
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/SONAN/contents/1518773150906/index.html
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3.中央博の窓-134 「特別公開 重要文化財 大薙刀(おおなぎなた)」
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  薙刀(なぎなた)(長刀とも)は、長い刀身(とうしん)と長い柄(つか)のある長柄
(ながえ)武器と呼ばれる中世を代表する刀剣の一種です。刀身が1~2尺(約30~60cm
)、柄が3~6尺(約90~180cm)ほどが普通の大きさです。しかし、大多喜城分館が
所蔵しているものは、刀身約80cm、茎(なかご)(柄に差し込む部分)だけでも約130cm
にもなることから、大薙刀(おおなぎなた)と呼ばれています。
 この大薙刀には、銘がありませんが、「法城寺(ほうじょうじ)」派の刀工によって
南北朝時代(14世紀)に製作されたと考えられています。法城寺は、但馬国(たじま
のくに)、現在の兵庫県朝来(あさご)市和田山町に本拠を置いた刀工の流派で、中で
も「法城寺国光(くにみつ)」は薙刀の名人として知られています。同じ時代の大薙刀
は全国的にも類例が少ない上に、茎は寸法を詰めていない(生(う)ぶ茎)という製作
当時のままの形状を伝えており、鎌倉時代以降登場した大薙刀の中でも屈指の名品と
されています。重要文化財に指定された所以(ゆえん)はここにあります。
 それでは、大薙刀をエイヤッ!と振り回し、悪いコロナを薙(な)ぎ払(はら)いまし
ょう。公開は12月10日(木)~令和3年2月7日(日)です。ぜひおこしください。
(大多喜城分館 渡辺善司)
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4.研究室から-107「クジラの骨を調べる」
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 哺乳類でありながら陸から海にかえったクジラたち(イルカもクジラの仲間)の進
化の歴史が知りたいと思い、骨の研究をしています。クジラに限らず、生き物の今の
姿は進化の結果です。そして、今現在も進化は起こっています。生き物の「今」には
彼らの過去が詰まっており、彼らの未来を予測するヒントもくれます。
 さて、海に生きるクジラたちを陸に暮らす私たちが調べるにはどうすれば良いでし
ょうか。船で海に出れば生きたクジラに会えるかもしれませんが、私が調べているの
は骨。死んだクジラと出会う必要があります。その出会いのチャンスは、ある日突然
、海と陸の接点である海岸で起こります。海岸には、死んだクジラが打ち上がること
があります。そして、クジラが打ち上がった海岸が人の目に留まり立ち入れる場所で
あること、博物館に連絡をくれる方々や調査を許可してくれる海岸管理者がいること
、すぐに解体調査に行けること、これらの条件が揃って初めて私は死んだクジラを調
べることができます。そんな条件をクリアして収集された貴重なクジラの骨たちに向
かいあって、彼らの過去と未来を探っています。
(生態学・環境研究科 宮川尚子)
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●発 行
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
●このメールは送信専用メールアドレスから配信されています。
 返信をいただいてもお答えできませんのでご了承ください。
●ちば中央博メールについてのお問い合わせ・御意見・御感想は、電話またはFAXで
 お願いします。
●大多喜城分館、大利根分館に関するお問合せは各館に直接お電話をお願いします。
●無断転載はお断りします。
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