千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第171号(249)
配信日時:2020/11/20 08:58
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第171号(249) 2020年11月20日∞
------------------------------------
■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■.■
 もくじ
[1]12月のイベント情報及び12月の休館日について
[2]12月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「究極の出世城(その1)」
[4]季節だより
■@■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■.■

[1]12月のイベント情報及び12月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、団体受付につきましては、引き続き中止となっております。講座等のイベン
トにつきましても、中止、または内容や定員の変更が生じていますので、新しい情報につきましては、随時ホームページ
でご確認をお願いいたします。
 また、入館の際にはマスクの着用と検温にご協力ください。

●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                  
★(1)第20回関宿城百景写真展
    関宿城近辺を題材とした写真を公募し、作品を展示します。
   期  日   12月4日(金)〜1月17日(日)
        (休館は月曜日。月曜日が祝日にあたる場合は開館し、翌日休館。12月28日(月)~31日(木)
        は年末休館。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料  一般200円(団体160円)、高大生100円(団体80円)、
        中学生以下・65歳以上無料  ※団体扱いは20名以上(団体の事前予約は休止中です。)

★(2)博物館セミナー「江戸時代の旅行-利根川舟運を利用した下総・常陸の船旅-」
    当館の調査協力員、松丸明弘氏による博物館セミナーです。旅行案内記や旅行記を通じて江戸時代に生きた人々
    が船を利用してどんな場所を巡っていたのでしょうか。現在の観光地と比較しながら紹介します。
   期  日   12月13日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   参加費  100円
   申込み  11月13日(金)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

-------------------------------------------
◆◆◆12月の休館日について◆◆◆
12月1日(火・展示替えのため)・7日(月)・14日(月)・21日(月)と28日(月)~31日(木)は休館し
ます。
-------------------------------------------

[2]12月中に募集が開始されるイベントについて
※元日の「関宿城で初日の出をみよう」は中止となりました。

◆(1)博物館セミナー「戦国~近世初頭における関宿周辺の領主と開発」
    当館の調査協力員、新井浩文氏による博物館セミナーです。簗田家文書所収の系図類や、近年確認された近世前
    期の河川絵図等を中心に、関宿周辺の河川改修と新田開発について改めて検討を行い解説します。
   期  日   1月10日(日)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   参加費  100円
   申込み  12月10日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
        04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

------------------------------------------------------
[3]せきはく豆辞典「究極の出世城(その1)」
------------------------------------------------------
 関宿藩は江戸に近く水陸の交通の要衝にあることから代々譜代大名が配置されています。江戸時代には4人の老中を筆
頭に、歴代藩主の多くが幕府の要職を務めていることから「出世城」と呼ばれています。しかし関宿藩よりも多くの老中
を出している藩もあり、他にも「出世城」と呼ばれている藩もあります。そこで究極の出世城を検証してみましょう。
 江戸幕府の最高権力者は老中です。臨時に老中の上に大老が置かれることがあります。究極の出世城を検証するにはこ
の老中(老中並と老中格も含めます)・大老を何回務めたのか、その回数を数えてみましょう。なお一人の人物が2回務
めた場合は2回とカウントします。
 以下がベスト5です。
 1位は佐倉藩(下総)【大老1回・老中10回】計11回。2位は古河藩(下総)【大老2回・老中8回】で10回。3位は川越
藩(武蔵)【大老1回・老中8回】と小田原(相模)【老中9回】の9回。5位は彦根藩(近江)【大老7回・老中1回】と浜
松藩(遠江)【老中8回】の8回です。
 関宿藩は5回(久世重之が2回)なので11位です。関宿藩より多い藩が10藩もあったことが分かります。また大老に注目
すると彦根藩は就任数7回で群を抜いています。老中・大老は幕政を任せるに足る優秀な人物でないとなれません。就任
回数の多さはそのままその藩主の優秀さの証明になります。しかし藩主は世襲が原則ですから子供の藩主もいたはずです。
究極の出世城を検証するならば、歴代藩主のうち何人が大老・老中に就任したのか?就任者数を藩主の人数で割った就任
率を比較してみましょう。
 1位は小田原藩で藩主人数16人に対して就任者数7人ですから就任率43.8%です。以下2位は彦根藩で17人の藩主に7人の
就任で41.2%。3位は佐倉藩で24人の藩主に9人の就任ですから37.5%。4位は川越藩の21人の藩主に7人の就任、同じく4
位の前橋藩(上野)は12人の藩主に4人の就任で共に33.3%です。
 就任率をみると回数での順位が若干変わります。藩主の交代が多いと順位は下がってきます。古河藩は28人の藩主中で
8人が就任したので8位になりました。関宿藩は23人の藩主中4人が就任していますから就任率17.4%で14位です。ベスト
5の藩では藩主になると3割から4割の確率で老中・大老に就任しているのですから、まさに出世城と呼ぶのにふさわしい
と言えましょう。
 しかし究極の出世城を検証しようとする場合、もう一つ検証しなければならない数値があります。その藩に転封される
と出世する確率が高いのが究極の出世城と呼ばれるならば、幾つの家がそこの藩主になり、その内何家が老中・大老にな
ったかを検証する必要があります。この点については次回お話しします。               (尾崎 晃)

-----------------------------------
[4]季節だより
-----------------------------------
 各地で紅葉が見頃となっているようです。近場では関宿城博物館の庭園や、市内の公園、里山でも晩秋の雰囲気を楽し
むことができますね。
 企画展の会期も残り少なくなりました。企画展は、11月29日(日)までの開催です。皆様のご来館をお待ちしてお
ります。 
 -----------------------------------

======================================
せきはくマガジン第171号(249)をお送りしました。毎月当館の新鮮な情報をお届けしま
す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
(お声を当マガジンに掲載させていただく場合もあります。)
======================================

せきはくマガジン第171号(249)
発行:千葉県立関宿城博物館
      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
○ホームページ: http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
○メールの内容についての問い合わせ: sekiyadohaku@chiba-muse.or.jp
※電子メールについては、送信途中において悪意のある第三者による盗聴等の可能性
 も指摘されていますので、ご留意ください。
○無断転載はお断りします。
○メール配信が不要な方は、下記アドレスをクリックしてください。
 https://a02.hm-f.jp/index.php?action=C1&a=318&g=4&f=8
○メールアドレスを変更された方、エラーメッセージもしくは不明の方は、
 sekiyadohaku@chiba-muse.or.jp または電話、FAX等でご連絡ください。