千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2021年1月号 ★
配信日時:2021/01/10 08:00
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    ちば中央博メール 2021年1月号(2021年1月10日発行・第173号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-136 生態園トピックス展「身近なコケ」のご紹介
4.研究室から-109 「九十九里浜のスナガニ」
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1.お知らせ
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◆臨時休館のお知らせ
令和3年1月9日(土)~当面の間
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本館・生態園ともに令和3年1月9日(土)
から当面の間、臨時休館いたします。御利用の皆様には御不便をおかけしますが、御
理解のほどお願い申し上げます。再開館の時期は未定ですが、決定次第改めてお知ら
せいたします。なお、臨時休館に伴い、行事等の参加者募集についても停止しており
ます。

年間パスポートをお持ちのお客様へ
県立博物館の年間パスポートの有効期限につきましては、臨時休館した日数分延長さ
せていただきます。
延長の手続き等の詳細につきましては、再開が決まり次第、あらためてウェブサイト
にてご案内いたします。

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2.イベント情報
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現在休館中ですが、以下のとおり展示および準備を進めております。

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 (1)中央博物館本館・生態園
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令和3年1月9日(土)~当面の間、臨時休館

■収蔵資料展「ノスタルジック・ポストカード」
会期:1月9日(土)~3月7日(日)
会場:本館 第2企画展示室
内容:当館が所蔵の菱田忠義氏の絵はがきコレクションを中心に展示し、絵はがきの
歴史やその役割の移り変わりについて解説します。また、環境の変化を読み取るため
のツールとしての絵はがきの有効性についても取り上げます。

■令和2年度出土遺物公開事業「北方交流録」―北とつながる五つの物語―
会期:1月9日(土)~2月14日(日)
主催:公益財団法人 千葉県教育振興財団
共催:千葉県立中央博物館
会場:本館 第1企画展示室
内容:旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代の五つの時代に
おける、主に福島、宮城、山形などの南東北地方との文化的交流について、出土した
遺物などを通して紹介します。

■ミニトピックス展 「十二支にちなんで」
会期:~1月17日(日)
会場:本館 2階ホール
内容:十二支の動物にちなんだ中央博物館の資料を展示する、毎年恒例のお正月の展
示です。令和3年は『丑』すなわちウシに関係する名前がつけられた様々な生きもの
や、ウシの仲間の標本や化石、ウシをモチーフとした絵はがきやマッチラベルなど、
『丑』に関わる様々な資料を展示します。

■ミニトピックス展 『新鉱物「房総石(ぼうそうせき)」の発見』
会期:1月9日(土)~3月21日(日)
会場:地学展示室前廊下
内容:「千葉石(ちばせき)」に次ぐ千葉県で第2の新鉱物として「房総石」が2020年
12月に正式に新種として認められました。そのことを契機として、房総石の標本を展
示すると共に、鉱物の性質や産出状況について解説します。

■ミニトピックス展 「国内初記録の外来昆虫オオクロマダラナガカメムシ」
会期:1月23日(土)~6月27日(日)
会場:本館 生物の分類展示室
内容:県内在住の大学生が都内の大学にて国内で記録のないカメムシを採集しまし
た。中央博物館の研究員が同定依頼を受けた結果、国内初記録の外来昆虫であること
が判明しました。県民と県立博物館職員による共同研究の成果を展示します。

■ミニトピックス展 「習志野隕石!」
会期:~2月28日(日)
会場:本館 2階ホール
内容:2020年7月2日に習志野市及び船橋市に落下が確認された「習志野隕石」が
正式に国際隕石学会に登録されました。同隕石の実物を展示するとともに過去に
落下した隕石や当館所蔵の隕石標本も併せて展示します。 

■生態園トピックス展「タネの大冒険」
会期:~1月31日(日)
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:一度根を張った場所から動くことができない植物は、タネをより遠くに散布す
るための様々な工夫を凝らして、分布を広げています。本展示では、生態園で見られ
る身近な植物を中心に、色々なタネとその散布方法を、タネの冒険の旅に見立てて紹
介します。
※生態園オリエンテーションハウスは土・日・祝日のみ開館(10時)となります。

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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10月から3月は予約による見学を受け付けておりましたが、令和3年1月9日(土)
~当面の間、すべての見学予約を停止いたします。

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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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令和3年1月9日(土)~当面の間、臨時休館

特別公開「重要文化財 大薙刀(おおなぎなた)」
会期:~2月7日(日)
南北朝時代の第一級刀工といわれた「法城寺国光(ほうじょうじくにみつ)」の製作
と考えられている重要文化財の大薙刀(おおなぎなた)を公開します。
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3.中央博の窓-136 生態園トピックス展「身近なコケ」のご紹介
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 生態園トピックス展「身近なコケ」を2月16日(火)から5月23日(日)まで開
催予定です。“こけ“は、古来より小さな植物や藻類、菌類(キノコや地衣類)の総
称として使われており、学術的な「コケ植物」とは違います。今回の展示で紹介する
“コケ“は、学術的なコケ植物であり、センタイ類という別の呼び名を持っています
。センはセン類のことでスギゴケの仲間、タイはタイ類のことでゼニゴケの仲間です
。他にツノゴケ類があります。世界に約2万種、日本には約2千種が知られており、街
中の身近な道端から高山の山頂まで、多様な環境に生えています。
今回の展示では、私達の身近に生えているコケにスポットを当て、その種類や暮らし
方を通して、コケの秘密を解き明かします。また、生態園のコケについて、開園から
約30年間の変遷についても併せて展示します。
会場では、鉢植えにした実物のコケをたくさんご覧いただけますので、お楽しみ下さ
い。
(教育普及課 古木達郎)
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4.研究室から-109「九十九里浜のスナガニ」
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 今年度は、九十九里浜へ何度も調査へ行きました。砂浜に棲むスナガニの仲間を調
べることが目的です。スナガニは、砂浜の砂と同じような色をした、甲羅の幅が3cm
くらいの小さなカニです。海水浴場に行くと砂浜に開いている、直径が2-3cmほどの
穴に気づいた人もいるかもしれません。それがスナガニの巣穴です。警戒心が強く、
また視力がとても良いため、動くものからは素早く走り去り、自分の巣穴へ逃げ込ん
でしまうことも特徴です。
 九十九里浜へ通うにつれ、ここには非常にたくさんのスナガニが生息していること、
夜行性といわれているのに反して日中も活発に動いていること(その時は真っ赤な色
になります)、いわゆるスナガニに混ざって南方系のスナガニの仲間も暮らしている
こと、など様々なことがわかってきました。
 生きもの同士、あるいは生きものとまわりの環境との間で、互いにどのような影響
を及ぼし合っているのか。その関係性をひとつひとつ明らかにしていくのが「生態学」
という分野です。砂浜に何度も通い、カニを観察しながら、とある暮らしぶりの法則
性を導き出す。カニ自身が気づいていないかもしれないカニの暮らしぶりを見つけら
れるとしたら、それはとても楽しい作業です。
(動物学研究科 高山順子)
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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