千葉県立中央博物館メールマガジン バックナンバー
★ ちば中央博メール 2021年2月号 ★
配信日時:2021/02/10 08:00
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    ちば中央博メール 2021年2月号(2021年2月10日発行・第174号)
        http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/

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目 次
1.お知らせ
2.イベント情報
(1)中央博物館本館・生態園
(2)大利根分館
(3)大多喜城分館
3.中央博の窓-137 春の展示「九十九里の自然誌」の御紹介
4.研究室から-110 「環境の変化を調べるために」
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1.お知らせ
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◆臨時休館のお知らせ
令和3年1月9日(土)~当面の間
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本館・生態園ともに令和3年1月9日(土)
から当面の間、臨時休館いたします。御利用の皆様には御不便をおかけしますが、御
理解のほどお願い申し上げます。再開館の時期は未定ですが、決定次第改めてお知ら
せいたします。なお、臨時休館に伴い、行事等の参加者募集についても停止しており
ます。

年間パスポートをお持ちのお客様へ
県立博物館の年間パスポートの有効期限につきましては、臨時休館した日数分延長さ
せていただきます。
延長の手続き等の詳細につきましては、再開が決まり次第、あらためてウェブサイト
にてご案内いたします。

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2.イベント情報
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現在休館中ですが、以下のとおり展示および準備を進めております。

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 (1)中央博物館本館・生態園
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令和3年1月9日(土)~当面の間、臨時休館

■収蔵資料展「ノスタルジック・ポストカード」
会期:~3月7日(日)
会場:本館 第2企画展示室
内容:当館が所蔵の菱田忠義氏の絵はがきコレクションを中心に展示し、絵はがきの
歴史やその役割の移り変わりについて解説します。また、環境の変化を読み取るため
のツールとしての絵はがきの有効性についても取り上げます。

■令和2年度出土遺物公開事業「北方交流録 ―北とつながる五つの物語―」
会期:~2月14日(日)
主催:公益財団法人 千葉県教育振興財団
共催:千葉県立中央博物館
会場:本館 第1企画展示室
内容:旧石器時代、縄文時代、弥生時代、古墳時代、奈良・平安時代の五つの時代に
おける、主に福島、宮城、山形などの南東北地方との文化的交流について、出土した
遺物などを通して紹介します。

■ミニトピックス展 『新鉱物「房総石(ぼうそうせき)」の発見』
会期:~3月21日(日)
会場:地学展示室前廊下
内容:「千葉石(ちばせき)」に次ぐ千葉県で第2の新鉱物として「房総石」が2020年
12月に正式に新種として認められました。そのことを契機として、房総石の標本を
展示すると共に、鉱物の性質や産出状況について解説します。

■ミニトピックス展 「国内初記録の外来昆虫オオクロマダラナガカメムシ」
会期:~6月27日(日)
会場:本館 生物の分類展示室
内容:県内在住の大学生が都内の大学にて国内で記録のないカメムシを採集しました。
中央博物館の研究員が同定依頼を受けた結果、国内初記録の外来昆虫であることが判
明しました。県民と県立博物館職員による共同研究の成果を展示します。

■ミニトピックス展 「習志野隕石!」
会期:~2月28日(日)
会場:本館 2階ホール
内容:2020年7月2日に習志野市及び船橋市に落下が確認された「習志野隕石」が正
式に国際隕石学会に登録されました。同隕石の実物を展示するとともに過去に落下し
た隕石や当館所蔵の隕石標本も併せて展示します。 

■生態園トピックス展「身近なコケ」
会期:2月20日(土)~5月23日(日)
会場:生態園オリエンテーションハウス
内容:生態園や身近な街中に生えているコケ植物をとおして、コケ植物の不思議なく
らし方と知られざる正体に迫ります。
※生態園オリエンテーションハウスは土・日・祝日のみ開館(10時-16時30分)と
なります。

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(2)大利根分館 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ 電話:0478-56-0101
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10月から3月は予約による見学を受け付けておりましたが、令和3年1月9日(土
)~当面の間、すべての見学予約を停止いたします。

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(3)大多喜城分館 http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 電話:0470-82-3007
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令和3年1月9日(土)~当面の間、臨時休館

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3.中央博の窓-137 春の展示「九十九里の自然誌」の御紹介
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ずいぶん前になりますが、学生を連れて九十九里浜へ植物の調査に行ったときのこ
とです。調査地に近づくにつれ、多くのコアジサシが騒ぎながら空を飛び交っている
のに気が付きました。営巣地が近くにあるみたいだね、などと学生と話しながら進む
と、騒ぎがさらに大きくなり、ついに1羽のコアジサシが顔面目掛けて急降下してき
ました。あっという間に、頭上ぎりぎりを通過していきましたが、反射的に首を引っ
込めてしまうほどの恐怖を感じました。まもなく別のコアジサシがまた、急降下して
きました。これは困ったことになったと思いながらも、せっかく来ているのだからと
逡巡していたら、威嚇はさらにエスカレート。急降下して通過する瞬間、白いペンキ
のようなものが、ぺちゃっと服につきました。これってフン?と思う間もなく、また
ぺちゃ。これでついに降参。撤退しました。
 春の展示「九十九里浜の自然誌」では、動植物から珍しい蜃気楼の写真、浜からの
恵み、浜の地史や地形など、九十九里浜ならではの自然や珍しい現象を御紹介します
。開催期間は令和3年3月6日(土)~令和3年5月30日(日)です。ぜひ御覧に
なってください。
(生態学・環境研究科 由良浩)
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4.研究室から-110「環境の変化を調べるために」
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今年度から資料管理研究科に配属された村田明久と申します。それまでは約20年、
分館海の博物館で磯の生きものを相手にしていました。
長い間同じ場所を見ていると、昔と様子が変わったなあと感じることがあります。
見かけなくなった生きものもいますし、大きな落石で地形が変わった所もあります。
皆様も、身の回りの自然が「昔はこうだったのに、変わってしまったなあ」と感じた
ことはないでしょうか?
ですが、これだけでは個人の感想でしかありません。実際に変化したことを客観的
に示すためには、過去の記録と現在のようすを比較する必要があります。また、現在
どんな生きものがどれだけいるかというデータや、写真等の記録を残していけば、後
に変化を知ることが可能になります。
私は、自然環境の変化を長期間観測するモニタリングサイト1000という環境省の事
業の一環で、2009年から鴨川市で磯の生きものの記録をとっています。今の所大きな
変化はありませんが、将来、地球温暖化や大地震などで環境が変わることがあれば、
変化を検証するためのデータとして役に立つはずです。こうした基礎的なデータの蓄
積は、直ちに成果が出ることはなくても重要だと考えています。
話はそれますが、昨年来私達の生活は大きく変化してしまいました。「昔は気軽にお
出かけできたのに、行けなくなったなあ」等という未来にならない事を願っています。
(資料管理研究科 村田明久)
 千葉県立中央博物館
 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
 電話:043-265-3111 FAX:043-266-2481
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/
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