千葉県立関宿城博物館メールマガジン バックナンバー
せきはくマガジン第174号(252)
配信日時:2021/02/20 09:00
千葉県立関宿城博物館メール情報∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

          せきはくマガジン

http://www2.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞第174号(252) 2021年2月20日∞
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 もくじ
[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について
[2]3月中に募集が開始されるイベントについて
[3]せきはく豆事典「英知を集めて水を制す」
[4]季節だより
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[1]3月のイベント情報及び3月の休館日について

※新型コロナウイルス感染拡大の緊急事態宣言を受けて、1月9日より臨時休館となっております。期間については当面
の間です。新しい情報につきましては、随時ホームページでご確認をお願いいたします。
 
●開館時間 9時開館、16時30分閉館
                       
★(1)昔のくらし展
    昔なつかしい民俗資料を中心に、「住まう」「食べる」「着る」「働く」「遊ぶ」の五つのテーマに沿って、昭
    和の頃の暮らしを紹介します。
   期  日   1月19日(火)~4月18日(日)
         (休館は月曜日。)
   時  間   9時~16時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 3階多目的室
   入場料   一般200円、高大生100円
          中学生以下・65歳以上無料
    
★(2)博物館セミナー「戦国後北条氏による関宿城開城と在番衆」
    当館の調査協力員、中村正己氏による博物館セミナーです。天正2年(1574)北条氏政は、古河公方の宿老で反
    北条氏家臣の中心的存在であった簗田晴助、持助父子の籠もる関宿城を囲み開城・降伏させました。城は以降、
    氏政が命ずる在番衆によって天正18年(1590)まで支配されました。この間の様々な歴史的史実を解き明かし紹
    介します。
   期  日   3月14日(日)(中止となりました。)
   時  間   13時30分〜15時30分
   場  所   千葉県立関宿城博物館 集会室
   定 員  15名
   参加費  100円

★(3)体験教室「関宿城下を歩こう」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、
    外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑や寺院(昌福寺、時間次第で宗英寺)を学芸員が案内し、解説
    します。
   期  日   3月20日(祝・土)(中止となりました。)
   時  間   10時~12時(現地解散)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円

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◆◆◆3月の休館日について◆◆◆
3月1日(月)・8日(月)・15日(月)・22日(月)・29日(月)は休館します。
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[2]3月中に募集が開始されるイベントについて
   (新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となることがあります。)

◆(1)体験教室「関宿城下を歩こう(城下町コース)」
    千葉県立関宿城博物館の周辺を歩いて、江戸時代の関宿藩にゆかりのある史跡(関宿城本丸跡、筋違い十字路、
    外堀・土塁跡、関宿関所跡石碑、随庵堀と随庵碑や寺院(昌福寺、時間次第で宗英寺)を学芸員が案内し、解説
    します。
   期  日   4月18日(日)
   時  間   10時~12時(現地解散)
   場  所   【集合場所】千葉県立関宿城博物館 集会室
        【見学場所】千葉県立関宿城博物館周辺の史跡や寺院
   定 員  15名
   対 象  一般
   参加費  50円
   申込み  3月18日(木)9時から電話で申込み受付(先着順)
         04-7196-1400(千葉県立関宿城博物館学芸課)

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[3]せきはく豆辞典「英知を集めて水を制す」
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 明治時代後期の多くの大型建造物はレンガ造りが主流でした。千葉県内の江戸川流域では明治31年(1898)に建設された
松戸市にある3連アーチのレンガ造りの「小山樋門(こやまひもん)」や明治37年(1904)に建設された大規模なレンガ
造りの「柳原水閘(やなぎはらすいこう)」などがあります。近隣の県外では埼玉県春日部市の「めがね橋 倉松落大口
逆除(めがねばし くらまつおとしおおぐちさかよけ)」や埼玉県庄和町の「五ヶ門樋(ごかもんひ)」などが現存して
います。こうした建造物は、大正期に入ると新たに造られる物が次第にコンクリートを多く用いるようになり、従来のレ
ンガ造りや石積み構造にとって代わることとなります。
 「関宿水閘門(せきやどすいこうもん)」は、江戸川流頭部の改修工事に伴い、江戸時代から明治中期まで活躍してい
た「棒出し」と呼ばれる両岸から突き出した一対の堤に代わり、江戸川に流入する水量及び水位の調節を目的として建設
された大型のコンクリート建造物の一つです。「水閘門」とは、水流を制御する水門と船の通行を補助する閘門が併設さ
れている河川構造物で、コンクリート技術の黎明期に技術の粋を集めて建設されました。大量浚渫・掘削に近代的な機械
を駆使し、大正7年(1918)から8年余の歳月をかけ、31万人を動員し、昭和2 年(1926)に竣工しました。水門のゲート部分
の両側に設けられた堰柱(せきちゅう)及び翼壁(よくへき)ともにコンクリートが採用されていますが、隅石(すみい
し)等には強度があり摩耗の少ない花崗岩の石張りを施し、レンガ造りの様式を残しています。
 同時期に、歴史のあるコンクリート建造物としてJR内房線江見~太見の海岸線をまたぐように架かる鉄道橋梁である
「山生橋梁(やもめきょうりょう)」があります。鉄筋コンクリートT形はりで,大正9年(1920)に架けられ、この形式
の橋梁は鉄道用として、日本で初めてのものでした。海岸線に沿って緩やかにカーブし,橋脚の一部は満潮時に浸水する
厳しい自然環境下にありますが未だに現役です。
 これらのコンクリート造りの大型建造物は、土木事業の近代化を象徴するものであり、それぞれが担う役割は大変重要
でした。そのため、建設に当たっては最先端の技術を用い、工事関係者の威信をかけたものと思われます。当時の土木技
術を知る上でも貴重な建造物として、土木学会選奨土木遺産にも認定されています。         (鈴木淳一)

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[4]季節だより
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 臨時休館が続いております。引き続き皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
 関宿城周辺もようやく春の雰囲気が漂い始めています。遠くの山々が霞の先の方で、おぼろげな輪郭となるのは残念で
もありますが、そんな日ほど暖かく過ごしやすいものです。
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す。皆様からのお声をお待ちしております。お気軽にお寄せ下さい。
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せきはくマガジン第174号(252)
発行:千葉県立関宿城博物館
      〒270-0201
      千葉県野田市関宿三軒家143-4 TEL 04-7196-1400  FAX 04-7196-3737
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